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「整骨院や接骨院を開業してみたいけど、実際のところ儲かるの?」
「開業したけど、経営がうまくいかずに苦しんでいる人も多いって聞く…」
こんな不安を感じていませんか?
接骨院や整骨院の開業は、国家資格を持っていれば誰でも挑戦できます。しかし、経営となると話は別。成功する人もいれば、経営が苦しくなって廃業してしまう人も少なくありません。
実際、「整骨院を開業したものの思うように集客ができず、廃業することになってしまった」ということもあるでしょう。
とはいえ、すべての整骨院が儲からないわけではありません。正しい知識と準備をして開業すれば、年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。
本記事では、整骨院・接骨院が儲からないと言われる理由や、失敗する原因、儲かるためのポイントについて解説します。
接骨院・整骨院開業の現状と儲かりにくい理由は?
接骨院や整骨院を開業すること自体は難しくありません。しかし、開業した後に経営を安定させることが、多くの人にとっての大きな課題となっています。
ここでは、整骨院・接骨院の開業に関する「現実」を、いくつかのポイントに分けて説明します。
開業する人が増え、競争が激化している
「接骨院や整骨院は儲かる」と考えて開業する人は多いですが、実際には競争が激しくなりすぎているのが現状です。
競争が激しくなった主な原因は、下記です。
- 柔道整復師の資格取得者が増えた
→以前は資格取得が難しく、開業する人も少なかったが、今では多くの人が資格を取得し、独立を目指している。 - 開業のハードルが下がった
→資金があれば比較的簡単に開業できるため、多くの人が参入している。 - 都市部では整骨院が乱立
→近くに同じような施術を提供する院が多く、差別化が難しい。
以下は、柔道整復師学校・養成施設数、定員年度別推移です。
平成10年の専門学校数は、20校にも満たない程度の施設数で、柔道整復師の増加数も1年で1050名以内などの規制がありました。
しかし、平成11年(1998年)以降の規制緩和により、柔道整復師を養成する学校と柔道整復師の数が急増しました。それに伴い整骨院の数も増加し、患者の取り合いが発生することで収益を上げにくい状況になっています。
例えば、東京都内では徒歩5分圏内に複数の整骨院があることも珍しくありません。そのため、「ただ開業すれば患者が来る」という時代ではなくなっています。
開業したけど、思ったように集客できない
開業したばかりのとき、多くの院が直面するのが「お客さんが院に来てくれない」という問題です。
例えば、集客がうまくいかない原因として、下記のような例があります。
- 「開業したら自然と患者が来る」と思っている
- 広告やSNSを活用していない
- 競合が多く、差別化ができていない
- 立地が悪く、通いにくい場所にある
特に最近では、インターネットやSNSでの集客が必須になっています。Googleビジネスプロフィールに店舗情報を入力して、Googleマップに表示するMEO対策や、SNS(X、Instagram、TikTok)を活用したバズりやすい投稿や、Webサイトを活用したSEO対策を行わなければ、患者さんに知ってもらうことすら難しいというのが現実です。
2000年以降に厳しくなった整骨院・接骨院の経営難と廃業ラッシュ
2000年以降、柔道整復師の資格取得者が増え、それに伴い整骨院・接骨院の数も急増しました。競争が激しくなり、一部の地域では過剰な開業が原因で廃業ラッシュが相次ぎました。
特に関西圏では、供給過多による経営難が顕著に表れています。
また、保険制度の適正化が進む中で、施術に対する保険請求の厳格化が行われました。
その結果、保険収入が減少し、経営を維持できずに廃業する整骨院も増加し、不正請求による行政処分も強化され、免許取消に至るケースも見られました。
また、平成から令和にかけて療養費の支給制限が強まり、保険診療だけでは収益を確保しづらくなりました。この影響で、自費診療を導入し、施術の幅を広げる整骨院・接骨院も増えています。
下記は、柔道整復、はり・きゅう、マッサージ、治療用装具に係る療養費の推移(推計)です。
出典:厚生労働省|はり・きゅう、マッサージ、治療用装具に係る療養費の推移(推計)
このように、2000年以降、従来の「保険診療中心」の経営モデルが成り立たなくなりつつあるのが現状です。
そのため、多くの整骨院・接骨院は収益の柱を「自費診療」に移行する必要性に迫られています。保険診療に依存していると、下記のような課題が発生します。
- 保険適用の制限があるため、施術内容が限定される
- 一人あたりの患者単価が低く、経営の安定が難しい
- 保険審査に時間と手間がかかるため、運営が非効率になる
従来の「患者を大量に施術し、保険診療で利益を上げる」モデルが難しくなったことは間違いありません。
今後、安定した経営を続けるには「自費診療」「ブランディング」「集客戦略」の強化が必須です。
過去と比較して、院数も多くなりました。令和4年(2022年)末時点での柔道整復施術所(接骨院・整骨院)は、全国の都道府県の中で、大阪が6,756件と最も多く、東京が6,186件、埼玉が3,030件となっています。
過去の流れを理解しないまま開業すると、「保険だけでは儲からない」→「患者が集まらない」→「経営が厳しくなる」という悪循環に陥る可能性があるので、開業前にはチェックしましょう。
次に、整骨院・接骨院が開業後に失敗する主な理由について詳しく解説します。開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
接骨院・整骨院の開業で失敗しやすい理由と儲かるための課題
接骨院・整骨院を開業したものの、思うように経営が軌道に乗らずに廃業してしまうケースは少なくありません。実際、整骨院の廃業率は高く、他の業界と比べても非常に厳しい状況です。
では、なぜ多くの整骨院が経営難に陥ってしまうのでしょうか?
ここでは、整骨院・接骨院の開業で失敗する主な理由は、下記です。
- 開業数が増加している
- 保険収入だけでは利益を確保しにくい
- 新規患者を集められない
- 開業後の経営スキルが不足している
それぞれ詳しく解説します。
開業数が増加している
かつては、整骨院・接骨院の数は限られており、地域に1つあるだけで患者が自然と集まることもありました。しかし、令和4年時点では全国で約5万件以上の整骨院・接骨院があり、競争が激化しています。
特に都市部では数百メートルの範囲内に複数の整骨院があることも珍しくなく、同じエリア内で患者を取り合う状況になっています。
競争が激しい中で、他院と同じような施術・サービスしか提供できないと、患者に選ばれにくくなります。
例えば、以下のような状況では経営が厳しくなりやすいです。
- どこにでもある「普通の整骨院」になってしまう
- 「この院を選ぶ理由」が患者に伝わらない
- 新規開業しても、すでに地域に根付いた競合院に負けてしまう
競争が激しい中で生き残るには、「自分の院の強み」を明確に打ち出すことが必要です。
保険収入だけでは利益を確保しにくい
以前は保険診療をメインにした経営で十分に成り立つ時代もありました。しかし、現在は保険適用の審査が厳格化され、請求できる範囲が大幅に制限されています。
特に、以下の影響で、保険収入だけで安定した経営をするのが難しくなっています。
- 慢性的な肩こりや腰痛は保険適用外
- 施術部位ごとの請求制限が厳しくなった
- 不正請求の取り締まりが強化され、審査が厳しくなった
また、多くの整骨院が「保険診療だけでは利益を確保できない」と実感しています。実際、保険診療のみで経営している整骨院の多くが、収益の低下に苦しんでいる状況です。
このため、成功している院の多くは、自費メニュー(骨盤矯正、美容整体、リハビリ施術など)を取り入れ、保険に頼らない収益モデルを作っています。
新規患者を集められない
「開業したら患者は自然と来る」と思っていませんか?実際には、集客が最大の課題になります。
- そもそも存在を知られていない(SNSやHPがない)
- 競合が多く、選ばれる理由がない
- リピートにつながる仕組みがない
特に今の時代は、ネット集客(SNS・Googleマップ・SEO)が必須ですが、これを活用できていない整骨院も多いです。
また、患者さんが一度来院しても、リピートしてもらえなければ経営は安定しません。
- 施術の満足度が低い(痛みが改善しない)
- 院の雰囲気や接客が良くない
- 予約システムが不便で、続けにくい
リピーターを増やすためには、患者とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことが重要です。
開業後の経営スキルが不足している
整骨院・接骨院は施術ができれば経営できるわけではありません。
- 売上・利益の計算ができない
- 資金繰りや経費の管理ができない
- マーケティングや広告戦略を考えられない
開業前に経営スキルをしっかり学んでおかないと、すぐに資金が尽きてしまう可能性があります。
開業後は、経営判断のスピードと正確さが重要です。
例えば、以下のような経営の判断力がないと、あっという間に赤字経営に陥ってしまうこともあります。
- 売上が低いときに、どこを改善すればよいか判断できない
- コスト削減のポイントがわからない
- スタッフを雇うタイミングを誤ると、人件費で経営が苦しくなる
資金調達をしづらい
整骨院・接骨院は、金融機関の融資審査が厳しい業種とされています。
- 開業資金を自己資金だけで賄うのが難しい
- 経営計画が甘いと、融資を受けられない
- 開業後の運転資金が足りなくなり、資金繰りに困る
また、初期投資と運転資金の確保も必要です。
開業には最低でも500万円~1,000万円の資金が必要ですが、以下のような課題によって、経営が苦しくなるケースが多いです。
- 内装費や設備費で予算を使いすぎる
- 開業後の集客がうまくいかず、資金が足りなくなる
立地選びを失敗してしまった
「開業場所さえ決まれば、患者さんは自然と来る」と考えていると、開業後に後悔することになります。
- 人通りが少ないエリアで開業→集客が難しく、認知されるまでに時間がかかる
- ターゲット層と合わないエリアを選ぶ→例えば、高齢者向けの施術を提供するのに若年層が多い地域に開業してしまう
- 駐車場がない、駅から遠い→アクセスが悪く、通いづらいためリピーターが増えにくい
立地選びに失敗しないためには、以下のようなことに気を付けましょう。
- ターゲット層が多いエリアかどうかを事前に調査
- 競合の数や評判をリサーチし、差別化できる要素を考える
- 駅近・駐車場ありなど、通いやすい立地を意識する
保険診療だけでは経営が成り立たない
「保険診療だけで経営が成り立つ」と思って開業すると、厳しい現実に直面する可能性があります。
保険収入に依存すると厳しくなる理由は、下記です。
- 保険適用の範囲が年々厳しくなっている
- 施術1回あたりの単価が低く、利益を確保しにくい
- 保険審査が厳しくなり、請求の手間が増えている
失敗しないためには、下記のような点がポイントです。
- 保険診療と自費診療をバランスよく取り入れる
- 骨盤矯正や姿勢改善など、利益率の高い自費メニューを導入
- 患者さんに納得してもらえる価格設定やサービス内容を考える
次に、「接骨院・整骨院開業で成功するための対策」について詳しく解説します。
接骨院・整骨院で儲けるために押さえたい成功のポイント
接骨院・整骨院の開業が難しいといっても、すべての院が失敗するわけではありません。適切な準備と経営戦略を持っていれば、安定した収益を上げ、成功することは十分可能です。ここでは、整骨院経営を成功させるためのポイントを紹介します。
ターゲットを明確にする
接骨院・整骨院を開業する際、「どんな患者さんに来てもらうのか?」を明確にすることが重要です。
- 近隣の住民を対象にするのか、通勤・通学者をターゲットにするのか
- 高齢者向けの施術に特化するのか、スポーツ選手向けのリハビリ施術を提供するのか
- 産後ケアや美容整体など、特定のニーズに応えるメニューを展開するのか
ターゲットが不明確だと、院のコンセプトがぼやけてしまい、競合と差別化できなくなる可能性があります。
開業前に「この地域にはどんな患者層が多いのか?」を調査し、ターゲットに合った施術メニューを考えましょう。
自費メニューを増やす
近年、保険診療だけでは十分な収益を確保することが難しくなっています。そのため、自費メニューを導入することで、収益の安定化を図ることが大切です。
- 骨盤矯正や姿勢改善
- 美容整体や小顔矯正
- スポーツリハビリやパーソナルトレーニング
- マタニティ整体や産後ケア
このような保険適用外の施術メニューを導入することで、客単価を上げることができるため、経営が安定しやすくなります。
また、自費メニューを提供する際には、「なぜこの施術が必要なのか?」を患者さんにしっかり伝えることが大切です。
ただメニューを増やすだけではなく、患者さんの悩みに寄り添い、納得してもらえる説明を行うことがリピート率向上にもつながります。
新規の患者を集客する
開業後に安定した経営を続けるためには、新規患者を継続的に集客する仕組みを作ることが必要です。
【集客がうまくいかない主な原因】
- 開業しただけで患者が自然に来ると思っている
- ホームページやSNSなどを活用していない
- Googleマップに登録していない、口コミを集めていない
【効果的な集客方法】
- Googleマップ(MEO対策)に登録し、口コミを集める
- ホームページを作成し、SEO対策を行う
- InstagramやX(旧Twitter)を活用し、院の雰囲気や施術内容を発信する
- 地域のチラシ配布やポスティング、看板の設置
現在は、インターネットで情報を検索して整骨院を選ぶ人が多いため、Webでの集客は必須です。開業前に「どうやって患者さんに知ってもらうか?」を考え、集客の仕組みを整えておくことが大切です。
リピート客を増やす
新規の患者を集客することも大切ですが、リピート率を高めることが経営を安定させるポイントです。
【リピート率が低い原因】
- 初回の施術だけで終わり、継続して通う理由が伝わっていない
- 施術後のアフターケアやフォローがない
- 予約システムが使いにくい
- 【リピート率を高める方法】
- 初回のカウンセリングで、患者さんの悩みをしっかり聞く
- 次回の施術の重要性を伝え、継続するメリットを説明する
- LINEや電話でフォローし、定期的な来院を促す
- 予約を取りやすいシステムを整える
「なぜ継続して通うことが大切なのか?」をしっかり説明し、患者さんに納得してもらうことで、自然とリピート率が向上します。
患者と信頼関係を築く
接骨院・整骨院の成功には、患者さんとの信頼関係を築くことが不可欠です。
【信頼関係が築けない原因】
- 施術が流れ作業になってしまい、患者さんの悩みに寄り添えていない
- 説明が足りず、患者さんが納得できていない
- コミュニケーションが少なく、関係が築けていない
【信頼関係を築く方法】
- 施術前にしっかりカウンセリングを行い、患者さんの不安を取り除く
- 施術内容や改善のプロセスを丁寧に説明し、納得してもらう
- アフターフォローを充実させ、患者さんの健康をサポートする
「この整骨院なら安心して通える」と思ってもらえるように、患者さんに寄り添う姿勢が大切です。
一人で開業する場合のポイント
開業初期は、できるだけコストを抑えて運営することが重要です。そのため、一人で開業するという選択肢も考えられます。
【一人開業のメリット】
- 人件費がかからず、固定費を抑えられる
- 自分のペースで施術ができる
- 経営方針を自由に決められる
【一人開業の注意点】
- 予約が増えすぎると、一人で対応しきれなくなる
- 休みが取りにくく、体調管理が重要になる
- 事務作業(会計・予約管理など)も自分で行う必要がある
一人で開業する場合は、自分でできる範囲を把握しながら、効率的に経営することがポイントです。
接骨院・整骨院の開業を成功させるためには、事前の準備と適切な経営戦略が重要です。
- ターゲットを明確にし、地域のニーズに合った施術を提供する
- 保険診療に頼らず、自費メニューを導入する
- 新規患者の集客とリピート率向上の仕組みを整える
- 経営スキルを身につけ、計画的に運営する
こうしたポイントを押さえて開業すれば、接骨院・整骨院経営で成功する可能性を大きく高めることができます。
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接骨院・整骨院の開業は、適切な準備と経営戦略を持って取り組めば、十分成功します。
しかし、「技術さえあれば大丈夫」ではなく、経営の知識や集客のノウハウも必要です。実際に、多くの院が立地選びの失敗、保険収入への依存、集客不足、資金計画のミスなどによって経営に苦しんでいます。
これから接骨院・整骨院の開業を考えている方は、開業前の準備が何よりも重要です。
- ターゲットを明確にし、ニーズに合った施術を提供する
- 保険診療に依存せず、自費メニューを導入して収益の安定化を図る
- 新規患者の集客とリピート率を向上させる仕組みを整える
- 資金計画をしっかり立て、無理のない経営を目指す
- 経営スキルを身につけ、利益管理・コスト管理を徹底する
これらを実践することで、失敗のリスクを減らし、長く続く整骨院を経営することが可能になります。
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ジョイパルでは、このような質問をよくいただきます
Q1 | 接骨院、接骨院の開院を検討中だけど、どこで開業するとよいでしょうか? |
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Q2 | 医療機器の購入を検討しているのですが・・・ |
Q3 | 費用対効果の高い医療機器について聞きたいです! |
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Q6 | 店舗を 患者さんが利用しやすいようにリフォームしたいのですが・・・ |