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整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制

2025年08月27日運営コラム

整骨院の集客といえば、今はホームページやSNSが中心と思われがちです。しかし、地域に根ざした整骨院では「チラシ」もいまだに有効な集客手段のひとつです。特に中高年層の方はインターネットより紙媒体から情報を得ることが多く、チラシが来院のきっかけになるケースも少なくありません。ただし、効果的に活用するためには作成のコツや広告規制のルールをしっかり押さえておくことが大切です。

この記事では、整骨院のチラシを使った集客のメリット、作成の流れ、配布方法、そして注意すべき広告規制についてわかりやすく解説します。

整骨院開業_01

 

整骨院チラシに関わる広告規制と注意点

悩みを抱える女性(整骨院のチラシ)

整骨院のチラシを作るときは、ただ集客効果を意識するだけでなく「広告規制」にも注意する必要があります。法律に違反した表現を使ってしまうと、指導や罰則を受ける可能性もあります。

  • 柔道整復師法や広告ガイドラインの基本
  • NG表現の具体例
  • 整体院・鍼灸院との違い

これらを理解しておくことで、安全にチラシを活用できます。それぞれ詳しく解説していきます。

柔道整復師法や広告ガイドラインの基本

整骨院の広告は「柔道整復師法」に基づいて制限があります。掲載できる内容は、院名・住所・電話番号・施術日や施術時間など、基本的な情報に限られます。

患者さんを誤解させるような表現や、過度に期待させるような宣伝はNGです。広告ガイドラインを確認し、ルールを守って作成することが大切です。

関連記事:接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】

NG表現の具体例

チラシで特に注意したいのは以下のような表現です。

  • 「必ず治る」「すぐに治る」など効果を断定する言葉
  • ビフォーアフター写真や患者さんの体験談
  • 医師を連想させるような表現(例:ドクター、専門医)
  • 他院と比較して優れていると示す表現

これらは違反にあたる可能性があるため、使わないようにしましょう。

下記も参考にしてください。

厚生労働省(あはき・柔整広告ガイドラインの概要「整骨院」に係るガイドライン上の取扱いについて

整体院・鍼灸院との違い

整骨院と整体院・鍼灸院では、広告規制の厳しさや制度上の扱いに違いがあります。

整骨院は、国家資格である柔道整復師が運営します。外傷(骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)では健康保険が使える場合があります。法律上は医療機関ではありませんが、医療制度と関わるため広告規制は厳しく、「柔道整復師法」に基づき掲載できる情報は院名・住所・施術時間など基本的な内容に限られます。

整体院は、民間資格や無資格でも開業でき、すべて自由診療です。医療機関ではなく、柔道整復師法の広告規制は受けません。ただし「治る」「効く」といった断定的な表現は景品表示法や薬機法の観点から問題になるため注意が必要です。整骨院と整体との違いは別記事が参考になります。

鍼灸院は、国家資格であるはり師・きゅう師が運営します。神経痛・腰痛など一部の症状では、医師の同意があれば健康保険を使える場合があります。医療機関ではありませんが、「あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師法)」に基づく広告規制を受け、資格・住所・施術時間など基本的な情報しか掲載できません。

まとめると、整骨院と鍼灸院は国家資格が必要で広告規制も厳しいのに対し、整体院は自由度が高いものの「医療的な誤解を与える表現」は避けなければならない、という点が大きな違いです。

整骨院のチラシに使える無料テンプレートやツールを活用する

チラシを一からデザインするのは大変ですが、最近はオンラインで簡単に作れるツールやテンプレートが豊富にあります。これらを活用することで、プロ並みの仕上がりを短時間で作成できます。

  • Canva(キャンバ)

  • ラクスル

それぞれの特徴を紹介します。

Canva

整骨院チラシ(Canva)

Canvaは、無料で使えるオンラインデザインツールです。
豊富なチラシテンプレートがあり、文字や写真を差し替えるだけで整ったデザインが完成します。

ブラウザやアプリから利用でき、デザインの経験がなくても直感的に操作できるのが大きな魅力です。
「整骨院向けのテンプレート」や「医療・健康系のデザイン」も用意されているため、雰囲気に合ったチラシを簡単に作れます。

ラスクル

整骨院チラシ(ラスクル)

ラクスルは、ネット印刷サービスを提供する会社です。
チラシのデザインから印刷、さらに新聞折込やポスティングなどの配布まで、一括で依頼できるのが強みです。

印刷料金が比較的安価で、必要な枚数だけ注文できるため、初めてチラシを試す整骨院にも向いています。
デザインもテンプレートから選べるので、ゼロから作る必要がなく、効率よく準備を進められます。

まずはテンプレートをベースにして、整骨院の情報や写真を差し替えるだけでも十分効果的なチラシになります。Canvaでデザインを作り、ラクスルで印刷・配布まで行う、といった使い分けもおすすめです。

整骨院開業_02

 

整骨院のチラシを作成する前に準備すべきこと

整骨院チラシ準備すべきこと

チラシを作る前に、しっかり準備をしておくことが大切です。準備をしておくことで、内容がぼやけず、狙った相手にしっかり届くチラシになります。

  • 整骨院の強みを分析する
  • 競合との差別化を意識する
  • ターゲット層を明確にする

これらのポイントを押さえることで、効果的なチラシが作れるようになります。それぞれ詳しく解説していきます。

整骨院の強みを分析する

まずは、自分の整骨院の強みをはっきりさせましょう。
「得意な施術」「地域の中で差別化できる点」「通いやすさ」などを整理することで、チラシに載せるべき内容が見えてきます。

たとえば、スポーツ外傷に強い、平日夜遅くまで営業している、駅から近いなど、患者さんにとって選ぶ理由になる情報を盛り込むと効果的です。

競合との差別化を意識する

近隣には必ず他の整骨院や整体院があります。
その中で自院を選んでもらうためには「他とどう違うのか」をチラシで伝えることが重要です。しかし、「地域で一番」「他院より優れている」といった比較広告は、優良誤認を招くため禁止です。

料金の安さだけでなく、施術内容や雰囲気、スタッフの対応など、強調できるポイントを探してみましょう。

ターゲット層を明確にする

チラシは誰に届けたいかをはっきりさせることで効果が変わります。
腰痛に悩む高齢者なのか、スポーツでケガをする学生なのか、あるいは仕事帰りのサラリーマンなのか。

ターゲットを絞れば、使う言葉や写真、デザインも変わってきます。相手を意識したチラシづくりが反響につながります。

このように、チラシを作る前の準備は「強みの整理」「競合との差別化」「ターゲット設定」が大切です。

整骨院チラシのデザインと作り方

チラシは内容だけでなく、デザインや見せ方も大切です。読みやすく、わかりやすく、そして「行ってみようかな」と思わせる工夫を盛り込みましょう。

  • 悩みに寄り添うキャッチコピーを入れる
  • 写真やイラストを効果的に使う
  • 院の雰囲気やアクセスを伝える

これらを意識することで、見た人の印象に残るチラシが作れます。それぞれ詳しく解説していきます。

悩みに寄り添うキャッチコピーを入れる

チラシを見た人に「自分のことだ」と思ってもらうには、キャッチコピーが重要です。
「肩こりでつらい方へ」「スポーツでのケガ、早く回復したい方に」など、具体的な悩みを示すと読んでもらいやすくなります。

一言で相手の心に響くメッセージを意識しましょう。

写真やイラストを効果的に使う

文字だけのチラシは読みづらくなりがちです。
院内の写真やスタッフの笑顔を載せると安心感を与えられます。

また、施術イメージやアクセス地図を入れると、初めての人でも来院をイメージしやすくなります。

院の雰囲気やアクセスを伝える

「どんな場所で、どんな人が対応してくれるのか」が伝わると、来院へのハードルが下がります。
待合室や施術室の写真、最寄駅からの道順や駐車場の有無なども、来院を後押しする大切な情報です。

デザインや見せ方を工夫することで、チラシの効果は大きく変わります。それぞれの要素をバランスよく取り入れて、安心感と信頼感を与えるチラシを作りましょう。

整骨院チラシの配布方法と活用術

整骨院・反響率

チラシは作っただけでは効果が出ません。どう配るかによって反響率は大きく変わります。自院に合った方法を選び、継続して活用することが大切です。

  • 新聞折込
  • ポスティング
  • 院内・院前での配布
  • 近隣店舗に置かせてもらう

それぞれの特徴を押さえて、自院に合った方法を取り入れましょう。

新聞折込

新聞折込は、一度に多くの世帯に届けられる方法です。
特に中高年層は新聞を読む人が多いため、ターゲットに届きやすいのが特徴です。

配布地域を細かく選べるので、「駅周辺だけ」「半径〇km以内だけ」といった絞り込みも可能です。

ポスティング

スタッフや専門の業者が、直接ポストに投函する方法です。
新聞をとっていない家庭にも届くため、幅広い層にアプローチできます。

ただし、配布の手間やコストがかかるので、地域を絞って定期的に行うと効率的です。

院内・院前での配布

院内では既存患者さんにチラシを渡すことで、家族や友人への紹介につながります。
また、院前で通行人に手渡しすることで、近隣に住む人や通勤・通学で通る人に知ってもらえます。

直接渡す分、相手に印象を残しやすいのもメリットです。

近隣店舗に置かせてもらう

スーパーやドラッグストアなど、人の出入りが多い店舗に置かせてもらう方法です。
生活動線上に設置することで、自然と目に入る機会を増やせます。

特に「健康」「生活」に関心のある人が集まる場所に設置できると効果的です。

このように配布方法にはそれぞれメリットがあります。予算やターゲットに合わせて組み合わせることで、効率よく集客につなげることができます。

チラシの効果測定と改善ポイント

チラシは配布して終わりではありません。どれだけ効果があったかを確認し、改善につなげることで、次回以降の集客力を高めることができます。

  • 来院患者にアンケートを実施する
  • 枚数や配布地域ごとの反響をチェックする
  • ホームページやSNSと連動させる

これらを取り入れることで、効果を数字で把握しやすくなります。それぞれ詳しく解説していきます。

来院患者にアンケートを実施する

新しく来院した患者さんに「当院を知ったきっかけ」を聞くことで、チラシの効果を確認できます。
「チラシを見た」と答える人が多ければ、配布が集客に結びついている証拠になります。

アンケートは問診票に一項目追加するだけでも十分です。

枚数や配布地域ごとの反響をチェックする

配布した枚数と、そこから来院につながった件数を比べることで反響率がわかります。
また「この地域からはよく来院がある」「このエリアは少ない」といった傾向も把握できます。

数字で確認することで、次回の配布計画に活かせます。

ホームページやSNSと連動させる

チラシにホームページのQRコードやSNSアカウントを載せておくと、そこからアクセスしてくれる人も増えます。
「詳しくはこちらから」と誘導することで、紙だけでは伝えきれない情報を補えます。

オンラインとの連動は、リピーター獲得にもつながります。

このように、効果測定と改善を繰り返すことで、チラシの反響率を少しずつ高めることができます。

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joypal整骨院開業

ここまで、整骨院でチラシを活用するメリットや作り方、広告規制の注意点を解説してきました。
チラシは地域に根ざした集客方法として、今でも効果的な手段です。ただし、効果を高めるには準備・デザイン・配布方法・効果測定・広告規制の理解が欠かせません。

これから整骨院を開業しようと考えている方は、チラシの活用だけでなく、開業資金の準備制度の理解集客戦略なども含めて計画を立てる必要があります。

ジョイパルは、整骨院・接骨院の開業支援で多くの実績があります。以下のような経営に直結するテーマを網羅的に解説している記事も公開しています。

また、広告表現について不安がある方は、整骨院の広告規制に関する記事もご参照ください。

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