- TOP
- お知らせ/新着情報
お知らせ/新着情報一覧
年末年始休業についてお知らせいたします。
【休業期間】
2025年12月27日(土)〜2026年1月4日(日)
大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承賜りますようよろしくお願い申し上げます。
接骨院・整骨院の開業準備は、物件探しや資金調達だけでなく、院内で使用する備品の選定も欠かせません。何から揃えれば良いか迷う方も多いでしょう。
本記事では、医療機器、衛生材料、事務用品など、接骨院・整骨院の開業に必要なアイテム一式を総称して「備品」として解説します。
1,700件以上の開業支援実績をもつジョイパルが、開業に必要な備品を漏れなくリストアップし、効率的な購入方法まで紹介します。
準備不足を防ぎ、スムーズな開業を目指しましょう。
接骨院・整骨院の開業に関する網羅的な情報については、別記事「柔道整復師が開業するには?必要な条件・手続き・費用をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
https://joypal.jp/judo-therapist-practice-opening/
接骨院・整骨院の開業で準備すべき備品を全紹介

接骨院・整骨院の開業に必要な備品は非常に多岐にわたります。
「うっかり買い忘れた」を防ぐため、以下の詳細チェックリストを活用して準備を進めてください。
【保存版】接骨院・整骨院開業備品チェックリスト
【受付・待合室まわり】
|
カテゴリ |
具体的な備品名・アイテム |
|
家具・什器 |
受付カウンター、受付用椅子、待合室用ソファー・ベンチ、傘立て、コートハンガー、マガジンラック・本棚、下駄箱 |
|
履物・マット |
スリッパ、スリッパ殺菌ディスペンサー、靴べら、玄関マット、フロアマット |
|
環境設備 |
ウォーターサーバー、加湿空気清浄機、観葉植物、掛け・置き時計、キッズスペース用マット・おもちゃ |
|
受付小物 |
コイントレイ、電卓、金庫(手提げ金庫)、診察券入れ、掲示板・ブラックボード、 マイナ保険証対応受付備品(資格確認用端末、カードリーダー、インターネット回線など) |
【施術室・医療機器】
|
カテゴリ |
具体的な備品名・アイテム |
|
ベッド・什器 |
施術用ベッド(昇降式・固定式)、施術用スツール(丸椅子)、ワゴン(器械卓)、脱衣カゴ、全身鏡、カーテン・レール |
|
枕・マット類 |
胸当てマット(バストマット)、顔枕(フェイスマット)、足置きクッション(足枕)、各種タオル |
|
物理療法機器 |
低周波治療器、干渉波治療器、超音波治療器、赤外線治療器、ホットパック・加温機、タオルウォーマー |
|
教育・説明ツール |
骨格模型、骨格ポスター(解剖図)、自費メニュー表 |
【衛生材料・施術消耗品】
|
カテゴリ |
具体的な備品名・アイテム |
|
テーピング類 |
キネシオロジーテープ(各サイズ)、ホワイトテープ、アンダーラップ、スパイラルテープ |
|
鍼灸用品 |
鍼(ディスポ鍼)、灸(台座灸など)、鍼灸用シャーレ、消毒用アルコール綿 |
|
処置用品 |
包帯(弾性・綿包帯)、ガーゼ、カット綿、湿布、冷却シート、サージカルテープ |
|
感染対策・衛生 |
使い捨てフェイスペーパー(Y字・U字)、使い捨てシーツ、サージカルマスク、グローブ、手指消毒液 |
【事務用品・文房具】
|
カテゴリ |
具体的な備品名・アイテム |
|
OA機器・通信 |
レセプトコンピューター(レセコン)、パソコン、プリンター・複合機、電話機・FAX、ルーター |
|
帳票・管理 |
カルテ・カルテファイル、問診票、同意書、診察券、領収証、予約表、出勤簿 |
|
文房具 |
ボールペン(黒赤)、蛍光ペン、油性マジック、ハサミ、カッター、のり、セロハンテープ、修正テープ |
|
整理用品・その他 |
ホッチキス・針、朱肉・印鑑マット、クリップ、クリアファイル、封筒(長3・角2)、付箋、シュレッダー |
【スタッフルーム・清掃関係・その他】
|
カテゴリ |
具体的な備品名・アイテム |
|
スタッフ用 |
ロッカー、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、休憩用テーブル・椅子、ユニフォーム(白衣等)、サンダル |
|
洗濯・清掃 |
洗濯機、乾燥機、物干しハンガー、掃除機、フロアモップ、トイレ用洗剤・ブラシ、ゴミ箱・ゴミ袋 |
|
日用品 |
トイレットペーパー、ペーパータオル、ハンドソープ、食器用洗剤・スポンジ、ティッシュペーパー |
上記の詳細リストをもとに、各エリアの備品選びのポイントを解説します。
すべてを一度に買う必要はありませんが、リストを参考に優先順位をつけて揃えていきましょう。
受付・待合室の環境を整える
患者さんが最初に入る受付や待合室は、院の第一印象を決める重要な場所です。
機能性だけでなく、患者さんがリラックスできる空間づくりを意識しましょう。
|
備品名 |
選定のポイント |
|
受付カウンター |
カルテ棚付きが便利。高さは患者さんと目線が合うものを選ぶ |
|
待合用ソファー |
高齢の患者さんが立ち上がりやすいよう、適度な硬さと高さを選ぶ |
|
スリッパ・殺菌 |
清潔感を重視し、汚れにくい素材や殺菌ディスペンサーを検討する |
|
ウォーターサーバー |
待ち時間のサービスとして設置すると満足度が向上する |
|
キッズスペース |
ファミリー層をターゲットにする場合、マットやおもちゃを用意する |
|
マイナ保険証に必要な受付備品 |
マイナ保険証でスムーズに受付できるよう環境を整える |
特にスリッパやマットは汚れが目立ちやすいため、耐久性のある素材や洗い替えを用意して清潔さを保ちます。
また、高齢の患者さんが多い場合は、沈み込みすぎない椅子を選ぶといった配慮も、リピート率向上につながります。
|
【マイナ保険証に対応した資格確認体制の準備も忘れずに!】 2024(令和6)年12月以降、接骨院・整骨院では、受付で資格情報のみを確認する「オンライン資格確認(資格確認限定型)」の導入が原則義務づけられています。 そのため、従来の受付備品に加えて、以下のアイテムを準備しましょう。 ・受付用端末:PC または タブレット・スマートフォン ・マイナンバーカード対応カードリーダー ・インターネット回線(有線・Wi-Fiいずれも可だが安定性重視) ・受付補助備品:カード受けトレー、案内POP、予備の充電器・電源タップなど 制度の詳細や最新の運用方針は「社会保険診療報酬支払基金・公益社団法人国民健康保険中央会|施術所等向け総合ポータルサイト」で随時更新されています。 |
参考:厚生労働省|オンライン資格確認について(医療機関・施術所等、システムベンダ向け)
厚生労働省|柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、 はり師及びきゅう師向け オンライン資格確認導入に関する説明会
施術室で使うベッドや医療機器を揃える
施術室の設備は、提供する治療メニューや施術方針によって大きく異なります。
主な機器の特徴を比較して、最適なものを選びましょう。
|
機器の種類 |
特徴・用途 |
|
昇降式ベッド |
高さを調整できて施術者の腰への負担が少ない |
|
トムソンベッド |
カイロプラクティックの矯正施術に特化している |
|
干渉波治療器 |
深部の筋肉まで刺激し、疼痛緩和に使用する |
|
超音波治療器 |
温熱効果とミクロマッサージ効果がある |
|
低周波治療器 |
電気刺激で筋肉を動かし血行を促進する |
予算配分を考える際は、使用頻度の高い機器に投資しましょう。
例えば、手技メインの院であれば高品質な昇降式ベッドを優先し、物理療法を重視するなら最新の治療器を導入するなど、自院の強みに合わせたメリハリのある選定が必要です。
施術に必要な衛生材料・消耗品を確保する
日々の施術で消費する衛生材料は、ランニングコストに直結する項目です。開業当初は、予想よりも少し多めに在庫を確保しておくと安心です。
具体的には、以下のものが挙げられます。
- キネシオテープやホワイトテープなどの各種テーピング
- 鍼灸用品
- 使い捨てのフェイスペーパー
- アルコール消毒液 など
これらは毎日大量に使うため、品質と価格のバランスを見て仕入れ先を選びましょう。
また、枕や胸当て、タオル類は患者さんの肌に直接触れるものです。常に清潔な状態を提供できるよう、洗濯のサイクルも考慮して十分な枚数を用意してください。
物販用のサポーターや健康グッズを用意する
院内での物販は、患者さんのセルフケアを助けるだけでなく、収益の柱としても期待できます。ターゲット層に合った商品を取り揃えましょう。
おすすめの物販アイテムと、それぞれの導入メリットをまとめました。
|
アイテム |
おすすめの理由 |
|
腰痛用コルセット |
急性期の痛み緩和や、重労働を行う患者さんの再発予防に必須 |
|
関節サポーター |
膝や足首の痛みを抱える高齢者やスポーツ選手へのケアに最適 |
|
湿布・冷却シート |
自宅での疼痛管理として需要が高く、手軽に購入されやすい |
|
姿勢矯正グッズ |
デスクワークによる猫背や骨盤の歪みを気にする層へ訴求できる |
|
サプリメント |
内側からの体質改善を促し、継続的な購入(リピート)が見込める |
物販を成功させるには、ただ商品を陳列するのではなく、施術と連動した提案が必要です。
信頼できるメーカー品を選び「施術後の状態を維持するために、このサポーターが有効です」などと専門家としてアドバイスすると、患者さんも納得して購入しやすくなります。
事務用品・スタッフルーム備品・掃除用具を準備する
バックヤードの環境整備は、スタッフの働きやすさや業務効率に大きく関わります。見落としがちな細かな備品もしっかりリストアップしましょう。
事務用品は、レセコンやプリンターといった機器類だけでなく、ホッチキス・のり・修正テープ・朱肉などの文房具一式も欠かせません。
これらは普段あまり意識されませんが、開業初日に不足していると思わぬところで業務が滞ってしまいます。
スタッフルームには、冷蔵庫、電子レンジ、ロッカー、休憩用の椅子などを用意して、スタッフがリフレッシュできる環境を整えます。
さらに、洗濯機や乾燥機、掃除機などの清掃用具も欠かせません。清潔な院内環境を維持するために、使い勝手の良い道具を揃えておきましょう。
開業後に気づく…接骨院・整骨院で「買って失敗しやすい備品」

接骨院・整骨院の開業準備では、開業後に備品の買い直しや運営トラブルの原因になるケースも少なくありません。
ここでは、実際の現場でよくある備品選びの失敗例を紹介します。
|
失敗しやすい備品・ポイント |
起こりがちな問題・影響 |
|
価格重視で選んだ施術ベッド |
施術中にグラつき、患者さんの不安や施術者のストレスに直結。結果的に早期買い替えとなり、余計な出費が発生する |
|
カーテン・動線設計の軽視 |
「隣が気になる」という不満が増え、リピート来院につながりにくくなる原因になる |
|
タオル・フェイスペーパーの枚数不足 |
洗濯が追いつかず、繁忙時間帯にオペレーションが崩壊。追加購入で割高になる |
|
タオルウォーマーの容量ミス |
冬場に個数が足りず、患者さんを待たせてしまう |
|
汚れやすい素材のスリッパ |
清潔感を損ね、第一印象や無意識の満足度低下につながる |
|
家庭用プリンターの使用 |
印刷速度が遅く、受付業務が滞る |
|
マイナ保険証対応端末の兼用 |
電池切れやフリーズが起きやすく、予備端末や充電環境の重要性を後から痛感する |
効率よく備品を揃えるための4つのステップ

では、失敗しないよう、実際に備品を揃えていく手順を確認しましょう。
①院のコンセプトとターゲットを明確にする
備品選びの前に、まずは「どんな患者さんに」「どんな施術を提供したいか」を明確にします。コンセプトが決まれば、準備するもののグレードもおのずと決まるからです。
|
コンセプト例 |
必要な備品の傾向 |
|
自費治療メイン |
高級感のある内装、高機能な特殊治療器、個室用のインテリア |
|
保険診療メイン |
効率よく回せる複数のベッド、汎用的な低周波治療器、待合の広さ |
|
スポーツ特化 |
リハビリスペース用の器具、超音波治療器、高機能なテーピング |
例えば、リラクゼーションを売りにするなら座り心地の良いソファーが必要ですし、スポーツ選手をターゲットにするなら最新の物理療法機器が優先されます。
ターゲットに合わない高価な設備を買ってしまう失敗を防ぐためにも、軸をしっかり定めましょう。
②必要な物品を書き出して予算を守って購入する
コンセプトが決まったら、先ほどのチェックリストを参考に必要なものを全て書き出します。そして、予算内で収めるために「必須」と「後回しOK」なものに分別しましょう。
一般的な接骨院・整骨院(10〜15坪程度)の開業における、備品・機器類の予算目安は以下の通りです。
|
項目 |
予算目安(概算) |
|
医療機器・施術ベッド |
100万円〜300万円 |
|
レセコン・OA機器 |
50万円〜100万円 |
|
家具・家電・備品 |
30万円〜50万円 |
|
消耗品(初期在庫) |
10万円〜20万円 |
|
合計目安 |
約200万円〜450万円 |
開業時は内装工事(坪単価20〜50万円)や広告費にも多額の費用がかかるため、備品だけで予算を使い切るのは危険です。
「あれば便利」程度のものは、開業して収益が安定してから買い足す判断も大切です。
まずは施術と運営に支障がない最低限のラインを確保し、予算を守ることを優先しましょう。
接骨院・整骨院の開業には、このほかにもさまざまな費用がかかります。
詳しくは、以下の2記事をご覧ください。活用できる補助金情報もぜひチェックしておきましょう。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-costs/
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-subsidy/
③大型機器は新品・中古・リース・レンタルを比較検討する
医療機器やレセコンなどの高額な設備は、全て新品で購入する必要はありません。初期費用を抑えるために、中古やリース・レンタルの活用も視野に入れましょう。
|
購入方法 |
メリット |
デメリット |
|
新品購入 |
最新機能が使える、故障リスクが低い、保証が手厚い |
価格が高い、初期費用の負担が大きい |
|
中古購入 |
新品の半額以下で買えることもある、導入コストが安い |
故障リスクがある、保証期間が短い、希望の機種がない |
|
リース |
新品を使用でき、月々の支払いで経費処理できる |
原則として途中解約が不可。総支払額は購入より高くなる |
|
レンタル |
月額料金で利用できる、初期費用不要、途中解約が可能 |
長期利用だと割高になる場合がある、所有権がない |
特にレセコンや治療機器などは技術の進歩が速いため、数年での買い替えを前提にリースやレンタルを選ぶのも賢い方法です。
一方で、長く使う施術ベッドなどは耐久性を重視して新品を選ぶなど、機器ごとに最適な調達方法を使い分けましょう。
ジョイパルでは、新品・中古・リース・レンタルなど、幅広い選択肢で医療機器のご相談を承っています。千葉県松戸市の本社倉庫では、見学や体験も可能です。お気軽にお問い合わせください。

④消耗品や衛生材料の安定した仕入れ先を決める
テーピングやフェイスペーパーなどの消耗品は、開業後も継続的に購入し続けるものです。そのため、価格だけでなく、配送スピードや品揃えも考慮して仕入れ先を決めます。
仕入れ先選びのチェックポイント
| 注文のしやすさ | ネットで24時間注文できるか |
| 配送スピード | 配送は早いか |
| 品揃え | 必要なメーカーの取扱いはあるか |
| 価格 | まとめ外割引きやポイント還元、送料無料などのサービスがあるか |
複数の業者を使い分けるのが一般的ですが、管理が煩雑になるのを防ぐため、メインの仕入れ先は1〜2社に絞るのがおすすめです。
特に衛生材料は、安さだけで選ぶと品質が悪く患者さんに不快感を与えることもあるため、サンプルを取り寄せて確認してから定期購入を決めると失敗しません。
ジョイパルでは、医療機器のほか衛生材料も取り扱っています。
必要なものをまとめて揃えたい方は、ぜひあわせてご相談ください。
https://joypal.jp/salelist/material/
接骨院・整骨院の備品・消耗品を購入できる主な場所3選

備品を揃える際は、すべてのアイテムを1か所で買う必要はありません。
「消耗品は安さ重視」「機器はサポート重視」というように、用途に合わせて購入先を使い分けるのが賢い方法です。
事務用品や一般消耗品は総合通販サイト
ボールペン、コピー用紙、洗剤、トイレットペーパーなどの一般的な消耗品は、Amazonやアスクルなどの総合通販サイトを利用するのが最も便利です。
総合通販サイトのメリット
| 配送が早い | 翌日配送が当たり前で、急な在庫切れに対応できる |
| 品揃えが豊富 | 文房具から掃除用具まで何でも揃う |
| 価格が安い | プライベートブランド(PB)商品などでコストを下げられる |
特に開業直後は「あれがない!」と気づくことが多々あります。
そんな時、スマホからすぐに注文できて翌日に届くスピード感は大きな助けになります。
専門的な医療用品以外は、こうしたサイトでまとめて購入するのも経費や労力の削減のコツです。
衛生材料や専門小物は医療用通販サイト
テーピング、鍼灸用品、フェイスペーパーなどの施術に関わる専門的な消耗品は、医療・介護用品が充実した通販サイト(モノタロウ、Ciメディカルなど)がおすすめです。
医療用通販サイトのメリット
| 専門商材が豊富 | 鍼の太さやテープの幅など、細かい規格を選べる |
| まとめ外がお得 | 業務用の大容量パックが安く手に入る |
| 関連商品が見つかる | 「これも必要だった」という専門用具に気づける |
ドラッグストアや総合通販では取り扱っていない専門メーカーの商品も、こうしたサイトなら確実に入手できます。定期的に消費するものは、お気に入りの商品を登録しておき、在庫が減ったらすぐに補充できる体制を整えておきましょう。
大型機器や開業セットは専門商社・ディーラー
施術ベッド、電気治療器、レセコンなどの大型機器や、開業準備の全体サポートが必要な場合は、専門商社・ディーラーに依頼するのが鉄則です。
通販サイトでは難しい「搬入設置」「デモ体験」「アフターメンテナンス」に対応してくれる点が最大のメリット。
例えば、創業25年以上・取引実績1,700件超のジョイパルは、機器の販売だけでなく、以下のようなトータルサポートが可能です。
- 医療機器ディーラーのため、開業相談や立地選定については無料でコンサル
- 新品だけでなく、予算に合わせた中古機器やレンタル・リースを柔軟に提案
- 医療機器から衛生材料まで一括で手配でき、準備の手間を大幅に削減
「どの機器を選べばいいかわからない」「資金計画に不安がある」という方にとって、豊富な実績を持つ専門商社・ディーラーは頼れるパートナー。
失敗できない開業準備は、プロのアドバイスを受けて慎重に進めましょう。
接骨院・整骨院の開業備品についてよくある質問FAQ
接骨院・整骨院の備品選びについて、開業準備中の多くの方が抱える疑問を紹介します。
開業資金を抑えるために中古機器を選んでも大丈夫?
信頼できる業者から購入すれば問題ありません。中古機器の購入は、初期費用を抑えるために有効な選択肢です。
ただし、ネットオークションや個人売買での購入はおすすめしません。「動作確認が不十分ですぐ壊れた」「保証がなく修理も断られた」といったトラブルが多いからです。
中古機器を選ぶ際は、必ず「メンテナンス済み」で「保証期間(3か月~1年程度)」がついている専門業者から購入しましょう。
ジョイパルのように、新品と中古の両方を扱っている業者であれば、予算に合わせて「ここは新品、ここは中古」といった柔軟な組み合わせ提案も可能です。
治療院での物販におすすめの人気グッズは?
患者さんに喜ばれやすく、かつ収益につながりやすい人気グッズには以下の特徴があります。
- 施術効果を持続させるもの・・・コルセット、サポーター、矯正インソール
- 自宅ケアを楽にするもの・・・湿布、冷却シート、セルフマッサージ器具
- 健康意識を高めるもの・・・枕、マットレス、サプリメント
特にサポーター類は、試着サンプルを用意しておくと購入率が上がります。「実際に着けてみて楽になった」という体験が、最も強力な購入動機になるからです。
まずは売れ筋の定番商品から少量ずつ仕入れ、患者さんの反応を見てラインナップを増やしていくのが失敗しないコツです。
備品の買い忘れや無駄遣いを防ぐコツは?
最も効果的なのは、「場所ごとのシミュレーション」を行うことです。
図面を見ながら、患者さんが来院してから帰るまでの動線を歩いてみてください。
「ここで靴を脱ぐ(スリッパがいる)」「ここで上着を掛ける(ハンガーがいる)」「施術後に鏡を見る(鏡がいる)」といった具合に、具体的な行動をイメージすると必要なものが見えてきます。
また、本記事で紹介したチェックリストを活用し、購入済みのものを消し込んでいくのも有効です。
無駄遣いを防ぐためには、決して「なんとなく」で買わず、優先順位リストに従って「必須」なものから順に予算を割り振ることを徹底してください。
接骨院・整骨院の開業備品を漏れなく揃えて万全のスタートを
接骨院・整骨院の開業には、施術機器から事務用品まで膨大な備品が必要です。準備不足で慌てないよう、計画的に進めることが成功のカギとなります。
本記事のまとめ
- 場所別チェックリストを活用して買い忘れを防ぐ
- 「必須」と「後回し」の優先順位をつけて予算を守る
- 大型機器は新品・中古・リース・レンタルを柔軟に使い分ける
- 消耗品は通販、重要機器は専門商社と購入先を賢く選ぶ
消耗品や文具は通販サイトで手軽に揃えられますが、失敗できない医療機器選びや、開業全体の資金計画については、プロのアドバイスを受けるのが最も近道です。
創業25年以上、取引実績1,700件超の「ジョイパル」なら、医療機器の販売・レンタルはもちろん、立地選定から資金調達まで、コンサル料無料でトータルサポートいたします。
「何から手をつければいいかわからない」「予算内で最適な機器を提案してほしい」とお考えの方は、まずはジョイパルのLINE公式アカウントへご登録ください。
万全の準備を整えて、理想の接骨院・整骨院開業を実現しましょう。
接骨院・整骨院を開業する方にとって「どんな機器を導入すればいいか」は最大の悩みどころではないでしょうか。
現在の接骨院・整骨院経営は保険請求だけではなかなか立ち行かない時代であり、自費メニューの展開も見据えた戦略的な機器選定が欠かせません。
本記事では、全国1,700件以上の開業支援実績を持つ「ジョイパル」の視点から、失敗しない機器の選び方とおすすめ機種を解説します。
接骨院・整骨院の開業に必要な情報については「柔道整復師が開業するには?必要な条件・手続き・費用をわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/judo-therapist-practice-opening/
接骨院・整骨院の機器選びで失敗しないための3つの基準

接骨院・整骨院を開業する際、どの機器を選ぶかは経営の安定を左右します。「何となく良さそう」で選ぶのではなく、明確な基準を持って選定することが必要です。
失敗しないための判断基準は以下の3つです。
- 「誰のどんな悩みを解決するか」自院の強みから逆算して選ぶ
- 自身の技術・経験と照らし合わせ、使いこなせるか判断して選ぶ
- 院の規模やオペレーション効率に合わせて選ぶ
それぞれの基準について見ていきましょう。
「誰のどんな悩みを解決するか」自院の強みから逆算して選ぶ
接骨院・整骨院における機器選びの出発点は「ターゲット層の深い悩みを解決できるか」という視点をもつことです。
「なんとなく良さそう」という曖昧な理由で選ぶのではなく、自院のコンセプトや強みに合致した機器を選定します。その機器が、単価アップやリピートにつながる「経営の武器」となるかどうかが判断基準です。
自院のコンセプトと選ぶべき機器の例
- スポーツ外傷に特化:早期回復を促す微弱電流治療器
- 美容メニューを強化:引き締めや運動効果が期待できるEMSや筋膜リリース機器
- 慢性腰痛へのサポートが強み:深部まで届くハイボルテージやショックウェーブ
ターゲット層の悩みにダイレクトに応える機器を選ぶことで、満足度が上がり、自然と集客につながります。自院の強みを最大限に活かせる機器を選びましょう。
自身の技術・経験と照らし合わせ、使いこなせるか判断して選ぶ
どれほど高機能な機器であっても、施術者が使いこなせなければ宝の持ち腐れです。
自分自身の技術や経験と照らし合わせ、無理なく扱える機器かを見極めます。自分だけでなくスタッフでも再現性高く扱えるかも重要な視点です。
|
機器タイプ |
技術習得の難易度 |
特徴 |
|
矯正機器 |
高い |
トムソンベッドなどは熟練の技術が必要 |
|
物理療法機器 |
低い〜中 |
操作がシンプルでスタッフも扱いやすい |
|
検査機器 |
中〜高い |
エコー等は画像の読影スキルが必要 |
例えば、トムソンベッドなどの矯正機器は、施術者の技術習得が必須条件となります。十分な知識と技術がないまま導入しても、期待する効果は得られません。
逆に、操作がシンプルな機器であれば、スタッフ教育の負担も減ります。導入後の運用イメージを持ち、継続的に活用できる機器を選んでください。
院の規模やオペレーション効率に合わせて選ぶ
開業時の接骨院・整骨院の規模やスタッフ数も、機器選びの重要な要素です。
ワンオペ開業が増加する中、場所を取る機器や着脱に手がかかる機器を見送るケースも増えています。
限られたスペースと人員で、最大限の回転率を生む「時短・高効率」な機器を選ぶ視点が求められます。
例えば、装着が簡単なハイボルテージや、短時間で変化を感じやすいコンビネーション治療器は、ワンオペ院の強い味方です。
スタッフが多い場合は、複数の患者様を同時に施術できる機器を導入することで、回転率を高められます。
院の運営体制に合わせて、最適な機器を選びましょう。
【目的別】接骨院・整骨院経営を安定させるおすすめ機器の選び方

ここからは、目的別に医療機器トレンドを紹介します。患者様のニーズに応えつつ、経営を安定させる機器を選ぶことが成功への近道です。
注目すべき5つのカテゴリは以下のとおりです。
- 痛みの早期緩和で信頼を獲得し、継続的な施術へ誘導しやすい機器
- 早期回復とコンディショニングで、アスリート層のニーズを満たす機器
- 美容ニーズに応え、女性客の単価アップを実現する機器
- 患部の可視化と数値化で説明力を高め、通院継続率を向上させる機器
- 矯正やリラクゼーションで、患者満足度と定着率を高める機器
それぞれの特徴とおすすめの活用法を詳しく解説します。
痛みの早期緩和で信頼を獲得し、継続的な施術に誘導しやすい機器
激しい痛みをすぐに和らげたいという患者様のニーズに応えるには、即効性が期待できる機器が欠かせません。
深部の痛みにアプローチできる機器を導入することで、初回の施術で改善を実感してもらいやすくなります。結果として患者様の満足度向上につながり、継続的な施術のご提案がしやすくなります。
高い即効性が期待できるおすすめの機器
- ハイボルテージ:深部まで届く高電圧で疼痛を緩和する
- コンビネーション治療器:超音波と電気刺激を同時に与える
- 体外衝撃波:痛みに対し、組織の修復促進が期待できる
特に「トライレクトHV」は、ハイボルテージ、エムキューブ波、MCR(マイクロカレント)を1台に搭載した複合機です。省スペースでありながら多機能なため、痛みの緩和をはじめさまざまな施術ニーズに応える院の主力機器として活躍します。
https://joypal.jp/archives/sale/trilecthv/
実際に導入した方の使用体験談は、下記動画でご確認ください。
早期回復とコンディショニングで、アスリート層のニーズに応える機器
スポーツ現場やアスリートのケアでは、早期回復とコンディショニングに特化した機器が求められます。
試合に向けて調整したい、というニーズに応えるため、損傷部の回復をサポートする機器が人気です。コンパクト設計で持ち運びに便利なポータブルタイプも注目されています。
|
機器の種類 |
期待できる主な効果 |
おすすめの用途 |
|
微弱電流(マイクロカレント) |
組織修復・回復サポート |
急性期のケガ |
|
ラジオ波 |
深部加温・柔軟性向上 |
コンディショニング |
|
酸素ボックス |
疲労回復 |
全身のリカバリー |
中でも「フィジオアクティブHV2」は、コンパクトなボディにハイボルテージ電流と微弱電流機能を搭載しています。往診にも手軽に持ち運べるため、スポーツトレーナー活動を行う先生にも最適です。
弊社ジョイパルでも取り扱っています。
https://joypal.jp/archives/sale/physioactivehv2/
美容ニーズに応え、女性客の単価アップを実現する機器
女性層の集客とサービス拡充を図るなら「きれいになりたい」という女性の思いをサポートする機器の導入が選択肢となります。
むくみを取りたい、姿勢を良くしたいといった悩みには、エステ発祥の技術を応用した機器が活躍します。
女性に人気のケア・コンディショニング機器
- 筋膜リリース機器:吸引により筋膜の滑走性を改善する、血流を促進する
- EMS:電気刺激により筋肉を収縮させ、筋力維持をサポートする
- ラジオ波:温熱により代謝向上をサポートする
ファストトレーナーは、短時間・省スペースでトレーニングができる機器です。専用ラップを装着するだけで、忙しい女性でも気軽に利用できます。継続的なご利用につながりやすく、院の特色づくりに役立ちます。
弊社ジョイパルでもご用意しています。
https://joypal.jp/archives/sale/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc/
患部の可視化と数値化で説明力を高め、通院継続率を向上させる機器
接骨院・整骨院で患者様の納得度を高めるためには、患部の状態を「可視化」することが重要です。
自分の体の状態を目で見て確認したいというニーズに対し、客観的なデータを示すことで説明力が飛躍的に向上します。
近年、客観的な評価を重視する観点から、下記を導入する院が増えています。
|
機器の種類 |
可視化できる内容 |
活用のメリット |
|
超音波観察装置 |
筋肉・腱・靭帯の状態 |
患部の状態を観察・共有できる |
|
高精度体組成計 |
筋肉量・体脂肪率 |
体の変化を数値で追える |
エコー(超音波観察装置)は、画質の向上と低価格化が進み、導入のハードルが下がっています。患部の状態をリアルタイムで見せることで、施術計画への納得感が高まり、通院継続率の向上に寄与します。
https://joypal.jp/archives/sale/famubo-d/
ジョイパルでは、高性能体組成計について、中古品も含めて多数のラインナップを抱えています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
矯正やリラクゼーションで、患者満足度と定着率を高める機器
痛みの緩和だけでなく、体のバランス調整や癒やしを求める患者様には、矯正やリラクゼーション効果が期待できる機器を使用した自費診療が有効です。
「体が軽くなる」「施術後にリラックスできる」といった体感価値を提供することで、治療目的だけでなく通いやすさを感じてもらいやすくなり、結果として通院の定着率向上につながります。
強い刺激を伴わず、横になったまま受けられる施術が多いため、体力に不安のある高齢者の方にも安心して利用いただけ、満足度向上に貢献します。
体のバランス調整とリラクゼーションに役立つ機器
- トムソンベッド:患者の体重を利用した身体調整施術をサポートする機器
- ウォーターベッド:水圧による全身のマッサージ
トムソンベッド(ゼニス440など)は、身体への負担が少ない調整施術が可能です。
自費の矯正メニューとして単価アップが見込める一方、施術者の技術力が求められるため、導入後の研修体制も考慮しましょう。
https://joypal.jp/archives/sale/zenith440/
経営視点で見る!機器の選び方が接骨院・整骨院にもたらすメリット

接骨院・整骨院における機器の導入は、単に施術の幅を広げるだけでなく、経営面でも大きなメリットをもたらします。
機器をうまく活用することで、収益構造の改善や集客力の向上、さらには施術者の負担軽減まで実現可能です。
ここでは、経営視点から見た3つの具体的なメリットを解説します。
手技と組み合わせて自費メニューへの移行・単価アップがスムーズになる
保険診療のみに依存した経営からの脱却において、接骨院・整骨院における機器の導入は強力な推進力となります。
手技のみの施術では、時間当たりの単価に限界がある場合があります。一方、機器を組み合わせた施術プランを提供することで施術の選択肢を広げ、患者ニーズに応じた自費メニューの構築が可能です。
機器を活用した自費メニュー例
- ハイボルト+手技:早期疼痛緩和コース(単価アップ)
- EMS+骨盤矯正:産後ケアコース(新規層開拓)
- 微弱電流+テーピング:スポーツコンディショニング(定期利用の促進)
例えば「ハイボルテージで痛みを抑えてから手技を行う」といった流れを作れば、短時間で高い効果が期待できます。結果として、患者様の満足度を上げながら、客単価の向上を実現しやすくなるのです。
地域で導入の少ない機器が他院との明確な差別化・集客のフックになる
競合が多い地域において「あの機械があるから行く」という来店動機を作ることは非常に重要です。
近隣の院にはない最新機器や珍しい機器を導入することで、強力な差別化ポイントになります。機器をアピールすれば、新規集客のフックとしても機能します。
|
差別化につながる機器の例 |
アピールポイント |
|
体外衝撃波 |
慢性的な痛みへのアプローチをサポート |
|
酸素ボックス |
リカバリーサポート機器として訴求 |
|
最新のEMS |
筋肉へのアプローチをサポート |
「地域初導入」などのキャッチコピーは、患者様の関心を引きつけます。他院との違いを明確に打ち出し、選ばれる院作りを進めましょう。
施術者の身体的負担を軽減し、長く安定した経営が可能になる
接骨院・整骨院経営を長く続けるためには、施術者自身の健康管理も欠かせない要素です。
すべての施術を手技だけで行おうとすると、指や腰への負担が蓄積し、怪我や体調不良のリスクが高まります。機器を適切に活用することで、身体的な負担を分散させることが可能です。
機器活用による負担軽減のメリット
- 指や腰への物理的な負担が減る
- 機器稼働中に休憩やカルテ記入ができる
- どのスタッフでも均質な施術が提供できる
機器に任せられる部分は任せることで、施術者は問診やコミュニケーションに注力できます。心身の余裕が生まれることで、サービスの質も向上し、結果的に安定した経営につながります。
機器は新品・中古・リース・レンタル?賢い導入比較

接骨院・整骨院に導入したい機器が決まったら、次は「どうやって導入するか」を検討する必要があります。
購入方法は主に「新品購入」「中古購入」「リース契約」「レンタル」の4つがあります。各導入方法のメリット・デメリットを以下の比較表にまとめました。
新品・中古・リース・レンタル?賢い導入方法の比較
|
導入方法 |
初期費用 |
総支払額 |
所有権 |
特徴・メリット |
デメリット・注意点 |
|
新品購入 |
高い |
最も安い |
あり |
最新機能が使え、メーカー保証も充実。長期的に見ればコスト安。 |
まとまった資金が必要。減価償却の事務処理が発生する。 |
|
中古購入 |
安い |
安い |
あり |
初期費用を抑えられる。掘り出し物があればお得。 |
在庫限りで選べない。保証期間が短い。故障リスクがある。 |
|
リース契約 |
0円 |
割高 |
なし |
初期費用0円で導入可。経費計上しやすく節税効果がある。 |
総支払額は購入より高くなる。途中解約ができず審査が必要。 |
|
レンタル |
0円〜 |
割高 |
なし |
短期利用が可能。気に入らなければ返却できる。 |
長期利用すると割高になる。機種が限定される場合がある。 |
開業時は手元の現金を残しておくことが重要です。そのため、初期費用がかからない「リース契約」を選ぶケースが多く見られます。
一方で、長く使う主力機器であれば、総支払額が抑えられる「新品購入」や、状態の良い「中古購入」も選択肢に入ります。
まずは複数のパターンでシミュレーションを行い、無理のない資金計画を立てることが大切です。
ジョイパルでは、これらの導入方法を含めた資金計画の相談も承っています。
接骨院・整骨院の機器の選び方に関するよくある質問
接骨院・整骨院における機器の選び方についてよく聞かれる疑問にお答えします。
開業時に必要な医療機器一式の費用相場はどれくらいですか?
接骨院・整骨院開業時に揃える機器の費用は、導入する数やスペックによって大きく異なりますが、一般的には 200万円〜600万円程度が相場と言われています。
最低限の物理療法機器(低周波、干渉波など)やベッド、ホットパックなどの基本セットであれば200万円程度から可能ですが、自費メニューを強化するためにハイボルテージや超音波治療器、EMSなどを追加すると、300万円〜600万円程度の予算を見込む必要があります。
予算オーバーを防ぐためには、最初に「絶対に外せない機器」と「あったら良い機器」を明確に分けることが重要です。まずは必須機器から揃え、経営が軌道に乗ってから追加導入するのも賢い方法です。
特に高額な自費メニュー向け機器は、開業後の患者ニーズを見極めてから段階的に導入することも検討しましょう。
「開業時の資金については「接骨院・整骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント」で詳しく解説しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-costs/
中古医療機器とリース契約、結局どちらがお得ですか?
「お得」の定義によりますが、総支払額を抑えたいなら中古、初期費用を抑えてキャッシュフローを重視するならリースがお得と言えます。
中古機器は安く購入できますが、故障時の修理費が高額になるリスクがあります。一方、リースは月々の支払いが経費として計上できるため、節税効果が見込めます。
|
比較項目 |
中古購入 |
リース契約 |
|
重視する点 |
総支払額の安さ |
資金繰りの安定 |
|
向いている人 |
修理リスクを許容できる人 |
開業資金を温存したい人 |
接骨院・整骨院の開業直後は予期せぬ出費が発生しやすいため、手元の現金を残せるリース契約を選ぶケースが多いです。ご自身の資金状況に合わせて選びましょう。
狭いテナントの接骨院・整骨院にもおすすめの機器は何ですか?
接骨院・整骨院のスペースが限られている場合、1台で複数の機能を備えた「複合機」や、場所を取らない「ポータブル機」がおすすめです。
大型の機器を導入すると、動線が悪くなり、施術効率が下がる恐れがあります。コンパクトでも高単価メニューが作れる機器を選びましょう。
狭いテナントにおすすめの機器
- 複合治療器:ハイボルト、EMS、MCRなどが1台に集約
- ポータブルエコー:タブレット型で持ち運び自由
- ハンディ型マッサージ機:筋膜リリースなどを手軽に実施
例えば、複合機であれば、急性期の痛みへのアプローチから、慢性的な身体の不調へのケアまで、幅広い施術ニーズに対応できる可能性があります。
省スペースで最大限の売上を作るための機器選定が、狭小テナントでの成功のカギとなります。
接骨院・整骨院の機器の選び方で迷ったらジョイパルで見学・体験を
本記事では、接骨院・整骨院の機器選びの基準やトレンド、導入方法について解説しました。
失敗しない機器選びで最も重要なのは「誰のどんな悩みを解決したいか」という自院のコンセプトを明確にすることです。
「流行っているから」「安かったから」という理由だけで選ぶと、無駄な投資になってしまうリスクがあります。ターゲット層のニーズに合致し、経営の武器となる機器を選定してください。
また、カタログスペックだけで判断せず、必ず「実機体験」をすることをおすすめします。
実際の操作感や患者様への当たり心地は、触ってみないと分かりません。自分自身の体で変化を実感し、納得した上で導入することで、自信を持って患者様に提案できるようになります。
株式会社ジョイパルでは、本社倉庫(千葉県松戸市)のご見学が随時可能です。
1,700件以上の開業支援実績を持つプロ・ジョイパルが「あなたの院に本当に必要な機器」をアドバイスします。
まずはLINE登録して、見学・体験のご予約や無料の開業相談をお申し込みください。
「開業しても集客できるか不安」
「地域の人に知ってもらうにはどうすればいい?」
地域密着型の接骨院・整骨院にとって、Googleマップでの上位表示を目指す「MEO対策」は必須の集客手段です。
適切に行えば、広告費をかけずに「今すぐ行きたい」と考えている近隣患者へアピールできます。
本記事では、1,700件以上の開業支援実績を持つジョイパルが、MEO対策の手順と成功のコツを解説します。正しい集客方法を知り、安定経営を実現しましょう。
接骨院・整骨院の開業については「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
▶ LINE友だち登録はこちら(開業準備マニュアルを無料プレゼント)
接骨院・整骨院のMEO対策が必要な5つの理由

地域密着型の接骨院・整骨院にとって、MEO対策は集客の柱です。必要な理由は主に5つあります。
・「今すぐ行きたい」患者が検索してくるから
・距離が近い整骨院が優先的に表示されるから
・スマートフォンでの地図検索が日常化しているから
・SEO対策よりも短期間で効果が上がりやすいから
・広告費をかけずに無料で集客できるから
それぞれの理由を解説します。
「今すぐ行きたい」患者が検索してくるから
マップ検索するユーザーの多くは、痛みや不調を今すぐ解決したいと考えています。「ぎっくり腰で動けない」などの緊急時には、ホームページを比較検討する余裕はありません。スマホで検索し、上位の院へすぐに連絡します。
MEO対策で上位表示できれば、緊急度の高い患者にアプローチできます。
【緊急性の高い検索例】
・急な痛みで当日予約したい
・仕事帰りに寄れる場所を探している
・交通事故治療ができる場所を急いでいる
実際に、スマホでローカル検索した人の88%が1週間以内に訪問しているというデータもあります。

引用元:24 Must-Know Local SEO Statistics for 2025
こうした「今すぐ客」を逃さずに獲得できる点がMEO対策の強みです。
距離が近い整骨院が優先的に表示されるから
Googleマップ検索(ローカル検索)は、ユーザーの「現在地」から近い店舗を優先表示します。大手チェーン店が相手でも、距離が近ければ個人の接骨院・整骨院が上位表示されるチャンスがあります。
| 検索ユーザーの状況 | 優先表示されやすい院 |
| 自宅で「近くの接骨院・整骨院」 | 徒歩や自転車圏内の院 |
| 職場で「腰痛 接骨院・整骨院」 | 職場近くの院 |
| 駅前で「整骨院」 | 駅周辺のアクセスの良い院 |
Googleは「実際に足を運べる範囲」を重視します。地域密着の接骨院・整骨院こそ、この利点を活かして集客につなげられます。
スマートフォンでの地図検索が日常化しているから
目的地を探す際に地図アプリ(Googleマップ)を使う行動は当たり前になりました。特に初めて行く場所や近所のお店探しでは、ブラウザ検索よりも地図検索が頻繁に使われます。
多くの人がマップを使う現代において、地図上に情報がないのは存在しないのと同じです。
ユーザー行動に合わせて正しく情報を掲載し、来院の機会損失を防ぎましょう。
SEO対策よりも短期間で効果が上がりやすいから
一般的なSEO対策は効果が出るまで半年〜1年程度はかかりますが、MEO対策は比較的早い段階で成果を実感できます。
| 施策名 | 効果が出るまでの期間 | 特徴 |
| MEO対策 | 数週間〜3ヶ月 | 競合が少なく成果が出やすい |
| SEO対策 | 6ヶ月〜1年 | コンテンツの蓄積が必要 |
| リスティング広告 | 即日 | 費用がかかる |
ホームページの評価が低い開業直後でも、MEO対策なら早期に露出を増やせます。まずはここから認知度を高めましょう。
広告費をかけずに無料で集客できるから
Googleビジネスプロフィールの利用は無料です。毎月数万円かかる広告やポータルサイトとは異なり、コストを抑えて集客できます。
【無料でできるメリット】
・掲載期限がなく永続的に集客できる
・クリック課金などのコストがない
・自院の努力次第で露出を増やせる
予算が限られる開業初期でも取り組みやすい施策です。まずは無料でできる範囲から始めましょう。
接骨院・整骨院におすすめのMEO対策7選

Googleマップの順位は、Google公式ヘルプに記載されているとおり「関連性・距離・知名度」の3要素で決まります。
これらを踏まえたうえで、接骨院・整骨院が実践すべきMEO対策を解説します。
・Googleビジネスプロフィールを正確に入力する
・患者からの口コミやレビューを促進する
・院内や施術風景の写真を多く掲載する
・サービスや商品を適切なキーワードで紹介する
・最新情報の発信など更新頻度を保つ
・予約可能なURLを設定して導線を作る
・ホームページのSEO対策もあわせて行う
各項目の具体的な進め方を解説します。
Googleビジネスプロフィールを正確に入力する
基本情報を漏れなく入力します。特に「NAP情報」は、他のWeb媒体と一字一句同じ表記に統一してください。
【統一すべきNAP情報】
・Name(院名):看板や届出と同じ表記にする
・Address(住所):ビル名や階数まで記載する
・Phone(電話番号):市外局番から正しく入力する
表記揺れがあると、Googleは別の施設だと誤認する恐れがあります。ホームページやSNSの情報を確認し、表記を統一して信頼度を高めましょう。
患者からの口コミやレビューを促進する
口コミ数と評価は、検索順位や来院決定に直結します。施術後の会話で感想の投稿をお願いしてみましょう。
受付ヤ待合室にQRコード付きのPOPを設置し、その場で投稿できる環境を整えるのも有効です。ただし、自作自演や業者による投稿はガイドライン違反でペナルティ対象になります。実際の患者からの自然な感想を集めることに注力してください。
院内や施術風景の写真を多く掲載する
写真は文字以上に院の魅力を伝えます。特に初めての患者は「どんな場所で施術されるのか」と不安を感じているため、視覚情報は安心材料になります。
| 写真の種類 | 撮影のポイント |
| 外観・入り口 | 看板や建物を明るく撮る |
| 施術スペース | 清潔感や整頓された様子を見せる |
| 施術風景 | どのような服装・体勢かを示す |
| スタッフ | 笑顔の写真を載せて安心感を与える |
オーナー自身が写真を投稿できる機能を活用し、院内の明るい雰囲気が伝わる写真を増やししてください。まずはじめに10枚は入れるようにしましょう。
サービスや商品を適切なキーワードで紹介する
プロフィール内の「商品」や「サービス」項目に、対応可能な症状やメニューを登録します。検索されやすいキーワードを含めるのがコツです。
【登録キーワードの例】
・保険診療:骨折、脱臼、打撲
・自費診療:骨盤矯正、産後ケア
・交通事故:むち打ち治療
・症状:腰痛、肩こり、頭痛
具体的なメニュー名を登録しておくと、「地域名+骨盤矯正」などで検索された際に表示されやすくなります。患者が探す言葉を先回りして用意しましょう。
最新情報の発信など更新頻度を保つ
Googleは新しい情報を提供するビジネスを評価します。「投稿機能」で最新情報を定期的に発信しましょう。
| 投稿テーマ | 具体的な内容例 |
| お知らせ | 休診日、営業時間の変更案内 |
| キャンペーン | 初回限定割引、期間限定メニュー |
| 日常の様子 | 研修風景、新設備の導入報告 |
| 健康コラム | 自宅でできるストレッチ紹介 |
週に1回程度の更新でも、動きのあるアカウントだとアピールできます。「しっかり運営されている院」という安心感を与えましょう。
予約可能なURLを設定して導線を作る
興味を持ったユーザーをスムーズに予約へ誘導します。プロフィールの「予約リンク」欄には、必ずURLを設定してください。
【設定すべきURL】
・自院ホームページの予約フォーム
・LINE公式アカウントのリンク
・Web予約システムのURL
電話以外の予約手段を用意することで、診療時間外の取りこぼしを防げます。ユーザーの手間を減らす工夫が集客成功への近道です。
ホームページのSEO対策もあわせて行う
MEO対策とホームページのSEO対策は密接に関係しています。Googleは公式サイトの評価も加味してマップ順位を決めているとされています。
ホームページ内で地域名や症状名のキーワードを適切に使用し、サイト自体の検索順位を上げましょう。
サイト全体の評価が高まれば、結果としてマップ順位の押し上げにつながります。MEOとSEOを連携させて相乗効果を狙うのが賢い戦略です。
接骨院・整骨院のホームページ制作に関する手順やポイントについては「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」でも詳しく紹介しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
MEO対策はこう始める!接骨院・整骨院向け初期設定ロードマップ

MEO対策が重要なことはわかったものの「まず何から手をつければいいかわからない」という方も多いでしょう。
接骨院・整骨院のMEO対策は、最初の初期設定がその後の成果を大きく左右します。ここでは、初心者でも迷わず進められるよう、全体像と初期設定のポイントを整理します。
MEO対策は次の3段階で進めます。
- 正しいビジネス情報を整える
- Googleに評価される土台を作る
- 口コミ・投稿・写真で育てていく
まずは、ビジネス情報を正しく整えることから始めましょう。
Googleビジネスプロフィールの基本的な設定手順については、Google公式でも詳しく案内されています。
初期設定に不安がある方は、公式ページを確認しながら進めるのがおすすめです。
▼Googleビジネスプロフィール公式ヘルプ(初期設定ガイド)
無料の Google ビジネス プロフィールを使ってアピール
【初期設定で必ず整えたい5つのポイント】
・ビジネスプロフィールのオーナー確認(本人確認)を完了する
・NAP(院名・住所・電話番号)を正確に統一する
・カテゴリ(メイン・追加)を適切に設定する
・営業時間(通常・特別)や属性(駐車場など)を埋める
・予約導線(予約URL・LINEなど)を必ず設置する
これらの初期設定が整っていない状態では、後述する口コミ対策や投稿、写真更新をどれだけ頑張っても、思うように効果が出にくくなります。
まずはこのロードマップに沿って初期設定を完了させ、そのうえで継続的なMEO対策に取り組みましょう。
接骨院・整骨院のMEO対策の成功事例
実際にMEO対策で集客課題を解決した事例を紹介します。自院での取り組みのヒントにしてください。
口コミ返信を徹底して信頼を獲得した事例
新規客が増えないことに悩む駅前の接骨院・整骨院の事例です。Googleマップの口コミへの「全件返信」を徹底しました。
良い評価には感謝を、厳しい意見には誠実な謝罪と改善策を返信しました。その結果、「患者を大切にする誠実な院」という印象を与えることに成功しました。
【取り組みの成果】
・口コミを見た新規患者からの問い合わせが増加
・「対応が丁寧そう」という来院理由が増加
・マップ経由の月間予約数が約1.5倍に成長
地道なコミュニケーションが信頼と集客を生んだ好例です。
写真投稿を増やして若い世代の来院が増えた事例
高齢者は多いものの、若年層の集客に苦戦していた接骨院・整骨院の事例です。ターゲットが重視する「視覚情報」を強化しました。
明るく清潔な院内や、最新機器、若手スタッフの笑顔の写真を多数追加。スマホで検索する若い世代へのイメージを一新しました。
【取り組みの成果】
・20代〜30代の新規来院比率が向上
・「おしゃれで入りやすそう」という評価を獲得
・産後骨盤矯正などの自費メニュー予約が増加
ターゲットに合わせた写真を掲載し、来てほしい層に響くアピールができた事例です。
正確な情報発信で問い合わせの質が向上した事例
「駐車場はあるか」「保険は使えるか」といった電話対応に追われていた開業直後の院の事例です。
投稿機能やQ&A機能を活用し、駐車場の位置や保険適用範囲、施術の流れを詳細に発信しました。情報を網羅することで、患者の疑問が事前に解消されました。
| 施策前の状況 | 施策後の変化 |
| 質問の電話が頻発 | 質問が減り、予約電話の割合が増加 |
| 「保険不可ならいい」と拒否 | 自費診療を理解した上での来院が増加 |
| 受付の負担大 | 業務効率が上がり接遇に注力可能 |
正しい情報発信が集客だけでなく、業務効率化や患者の質向上にもつながることを示しています。
MEO対策にとどまらない集客のコツや成功事例については「接骨院・整骨院の集客を成功させるには?失敗原因や成功事例・具体施策まで徹底解説」でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-marketing/
接骨院・整骨院がMEO対策を行う際の注意点

MEO対策を安全に運用するために、以下の4つの注意点を必ず守りましょう。医療類似行為を行う接骨院・整骨院には厳しいルールが適用されます。
・口コミの見返りに金品や割引を用意しない
・NAP情報を他の媒体と正確に統一する
・法律や広告ガイドラインに違反しない表記をする
・チラシやWeb広告など他の施策も並行する
順番に見ていきましょう。
口コミの見返りに金品や割引を用意しない
「口コミ投稿で割引」などのキャンペーンはGoogleポリシー違反です。「偽りのエンゲージメント」とみなされ、厳しく規制されます。
【ペナルティの影響】
集めた口コミが全て消される
順位が下落し、検索結果に表示されなくなる
アカウントが停止され、マップから店名ごと削除される
目先の口コミのために信頼を失うのは大きな代償です。口コミはあくまで患者の善意によるものと考えましょう。
NAP情報を他の媒体と正確に統一する
院名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)は、ネット上の全媒体で完全に一致させてください。表記揺れがあると、Googleやユーザーが正確に店舗を識別できなくなり、評価が分散する可能性があります。
【注意すべき表記揺れ】
・院名:「〇〇整骨院」と「〇〇整骨院 本院」
・住所:「1丁目2番3号」と「1-2-3」
・ビル名:「〇〇ビル1F」と「〇〇ビル1階」
ポータルサイトやSNSの情報も確認し、すべて統一しましょう。
法律や広告ガイドラインに違反しない表記をする
接骨院・整骨院の広告は「柔道整復師法」および「あはき・柔整広告ガイドライン」で規制されています。Googleビジネスプロフィールも広告規制の対象とされるため、違反表現は避けてください。
| NG表現 | 理由 |
| 「最高の技術」「No.1」 | 比較優良広告にあたる |
| 「必ず治ります」 | 誇大広告にあたる |
| 「がんが治る」 | 根拠のない効果提示にあたる |
違反は処罰の対象になります。コンプライアンスを守る意識をもちましょう。
接骨院・整骨院が配慮すべき広告規制に関する詳しい解説は「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」の記事にありますので、ぜひ参考にして下さい。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
チラシやWeb広告など他の施策も並行する
MEO対策は接骨院・整骨院の集客に有効ですが、それだけに依存するのはリスクがあります。
Googleのアルゴリズム変更の影響を受けるほか、近年は検索結果の上部にAIによる概要表示が出るケースも増え、Googleマップを確認せずに検索を終えるユーザーも増えています。
安定した集客を実現するためには、MEOを軸にしつつ、ホームページや他の施策も組み合わせ、露出を分散させることが重要です。
【併用すべき施策】
・ホームページのSEO対策
・チラシポスティング
・リスティング広告
・地域情報誌への掲載
複数の集客チャネルをもち、どんな状況でも安定して集客できる体制を作りましょう。
チラシ作成をお考えの方は「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」の記事も参考になりますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
MEOの効果測定|見るべき指標と改善の打ち手

MEO対策の効果は、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」画面から確認できます。特に注目したい指標は以下のとおりです。
| 表示回数 | Google検索・マップ上で院が見られた回数 |
| ルート検索数 | 来院を検討しているユーザーの行動指標 |
| 電話件数 | 今すぐ来院したい層の反応 |
| 予約リンクのクリック数 | 集客導線が機能しているかの目安 |
これらが伸びていれば、現在のMEO施策は順調です。
数値が下がった場合は、情報更新が止まっていないか、口コミ数や評価が減っていないか、競合の動きなどを確認しましょう。
定期的な数値チェックと改善の積み重ねが、安定した集客につながります。
接骨院・整骨院のMEO対策でよくある質問(FAQ)
これからMEO対策を始める方が抱きやすい疑問にQ&A形式で回答します。
どうやったらGoogleマップで上位表示されるの?
Googleマップの順位は、Google公式ヘルプでも示されているとおり「関連性・距離・知名度」の3要素をもとに決まります。
関連性は検索キーワードとビジネス情報の一致度、距離は検索地点からの近さ、知名度は口コミ数や評価、情報の充実度などが影響します。
これらをふまえた上で、接骨院・整骨院が上位表示を目指すには、以下の基本アクションを継続しましょう。
・情報を100%入力し、最新に保つ
・患者からの口コミを増やし、返信する
・定期的に写真や情報を投稿する
裏技はなく、有益で信頼できる情報の積み重ねが結果につながります。
MEO対策を始めてどれくらいで効果が現れる?
一般的には数週間から3ヶ月程度で変化が見え始めます。Googleが情報を認識し、評価を確定するまでに時間が必要です。
| 期間 | 期待できる変化 |
| ~1ヶ月 | 表示回数が増える |
| 1~3ヶ月 | 電話やルート検索が増え始める |
| 3ヶ月~ | 安定し来院数に反映されていく |
焦らずまずは3ヶ月を目安に継続して運用しましょう。
悪い口コミを書かれた場合の対処法は?
感情的な反論や放置は避けましょう。悪い口コミへの対応は、院の誠実さを示すチャンスです。
【対応手順】
1.事実確認をする
2.迅速に謝罪の返信をする
3.改善策を提示する
4.運営に活かす
誹謗中傷やスパム以外は削除されません。真摯に受け止め改善する姿勢が、他の閲覧者からの信頼回復につながります。
接骨院・整骨院の開業・安定経営を支えるジョイパルのトータルサポート
本記事ではMEO対策の手法やコツを解説しました。地域密着型の接骨院・整骨院にとって、Googleマップ上位表示は安定経営の柱になります。
【成果を出すポイント】
・正しい情報を入力し最新に保つ
・写真や口コミを充実させる
・ガイドラインを遵守する
これらを地道に続ければ、地域で選ばれる院へと成長できます。しかし、日々の施術や開業準備に追われ、対策まで手が回らない先生も多いはずです。
「開業準備で忙しい」「集客や資金調達も不安」
このようにお考えの方は、株式会社ジョイパルにご相談ください。当社は、1,700件以上の接骨院・整骨院の開業を支援してきた実績がありいます。
| サポート分野 | 支援内容 |
| 物件選定 | 診療圏調査による立地提案 |
| 資金調達 | 事業計画作成・融資サポート |
| 機器導入 | 格安販売・レンタル・リース対応 |
| 内装・看板・レイアウト | 提案・制作支援 |
| 集客支援 | HP制作・SNSサポート |
施術に専念できる環境作りを全力でバックアップします。まずはLINE登録から、お気軽にお問い合わせください。
▶ LINE友だち登録はこちら(開業準備マニュアルを無料プレゼント)
接骨院・整骨院の開業を考えているものの「本当にうまく経営できるのだろうか?」と不安を感じていませんか?
接骨院・整骨院の数は増え続ける一方で、保険の厳格化や競合の増加により収益環境は年々厳しくなっています。だからこそ、開業時から安定した収益基盤を作る仕掛けが不可欠です。
この記事では、接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件を超えるジョイパルが、経営を軌道に乗せるために以下を徹底解説します。
- 安定経営に不可欠な「売れる自費メニュー」の種類
- 失敗しない料金設定の方法
- 法律上の注意点
「何から始めればいいかわからない」という方でも、この記事を読めば、自院に最適な自費メニュー選びがクリアになります。
まずは基礎知識を押さえ、自信を持って開業準備を進めましょう。
接骨院・整骨院の開業の流れについては「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説しています。あわせてを参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
接骨院・整骨院経営における「自費メニュー」の重要性と基礎知識
接骨院・整骨院の経営において、自費メニューの導入はもはや「選択肢」ではなく「生存戦略」。
なぜ今、保険診療一本では立ち行かないのか。その背景と、導入における必須知識を解説します。
保険診療の限界と自費移行が進む背景

引用元:柔道整復療養費の令和6年改定の基本的な考え方(案)p.20
厚生労働省のデータによると、柔道整復療養費(保険請求額)は長期的には縮小傾向にあります。
保険一本での経営が困難な理由は主に以下の4点です。
| 要因 | 内容 |
| ①保険支給額の減少 |
柔整療養費は過去10年で3割以上減少。令和2年度以降は3,000億円を下回る水準が続く |
| ②施術単価の引き下げ | 後療料(初期治療後の後療にかかる費用)・固定料の逓減対象拡大や料金改定により、同じ施術でも収入が減る仕組みへ |
| ③患者単価の低迷 | 受療者の約99%が捻挫・打撲など軽症。さらに月3回以下の通院が約半数。単価が低く、継続来院につながりにくい |
| ④施術所数の増加 | 施術所数はこの20年で2倍に増加。供給過多により、患者の取り合いが激化 |
これからの経営は、保険に依存せず自費施術を軸とした収益モデルづくりが必須となるでしょう。
参考:厚生労働省|柔道整復療養費の令和6年改定の基本的な考え方(案)
「保険診療」と「自費メニュー(自由診療)」の明確な違い
| 保険診療 | 自費メニュー | |
| 対応範囲 | 骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷 (急性の怪我) |
慢性的な肩こりや腰痛・疲労回復・姿勢の改善・美容目的 (あらゆる悩みに対応) |
| 費用負担 | 本人は1~3割負担 | 全額自己負担 |
開業する接骨院・整骨院で自費メニューを導入する際は、まず保険診療との決定的な違いを理解しておく必要があります。
最大の違いは図の通り「対応範囲」と「費用負担」です。
急性の怪我に限定される保険診療に対し、自費診療は法令の範囲で慢性痛や美容などの悩みに対応できますが、費用は全額自己負担となります。
重要なのは、患者さんにこの仕組みを正しく伝えること。
「なぜ保険が使えないのか」「自費にはどんな価値があるのか」を、明確に説明できる体制を整えておきましょう。
参考:柔道整復師(整骨院・接骨院)のかかり方 | こんな時に健保 | 全国健康保険協会
開業時から導入すべき「キャッシュフロー」のメリット
これから開業する場合、最初から自費メニューを用意しておくことは必須条件です。最大の理由は「資金繰り」にあります。
- 保険診療:入金は施術の2〜3ヶ月後。開業直後の資金ショートの原因になりやすい。
- 自費診療:その場で即日現金化。日々の運転資金を確保できる。
自費による日銭収入は、保険入金までの期間を支える生命線となります。
また、最初から「自費もある院」として認知されることで「途中から値上げされた」という既存患者の反発や離脱を回避できる点も、経営上の大きなメリットです。
接骨院・整骨院で導入すべき5つの自費メニュー

では、具体的にどのようなメニューを取り入れればよいのでしょうか。ここでは、特に需要が高く、売上につながりやすい代表的なメニューを5つ紹介します。
ニーズが高い「矯正施術」
まず検討したいのが、身体の歪みを整える「矯正施術」です。
矯正施術は施術前後の変化が目に見えてわかりやすく、患者さんに効果を実感してもらいやすいため、最も導入のハードルが低い定番のメニューです。
ターゲットとなるのは、以下の方たちです。
- デスクワークで猫背に悩む会社員
- 出産後の体型変化を気にするお母さんたち
特にファミリー層が多い地域では「産後骨盤ケア」などの看板を出すだけで、強力な集客効果が期待できます。
経営的なメリットとしては、特別な機械を買わなくても、施術者の技術(手技)だけで始められる点が挙げられます。
また、体の歪みは一度では治らないため、回数券を買ってもらいやすくリピーターになってもらいやすいという特徴もあります。
女性層を取り込む「美容メニュー」
次におすすめなのが、治療ではなく「美しさ」を提供する美容メニューです。
具体的には、以下があります。
- 顔のバランスを整える「小顔矯正」
- 鍼(はり)を使った「美容鍼」
これらを導入することで、これまでの接骨院・整骨院には来なかったような、20代から40代の美容に関心の高い女性客を呼び込められます。
美容メニューの魅力は、なんといってもその単価の高さ。一般的な整体よりも高い、1回5,000円以上の料金設定でも、納得して受けてくれる方が多くいます。
ただし、高い料金をいただく分、確かな技術が必要です。
施術者の腕によって満足度が大きく左右されるため、導入前にはしっかりと研修を行い、技術を磨いておく必要があります。
鍼灸師の資格を持つスタッフがいるなら、美容鍼は大きな武器になるでしょう。
単価アップを狙える「特殊機器・物理療法」
施術者の手に頼らず、機械を使って売上を作る方法もあります。
それが特殊機器による物理療法です。代表的なものに以下があります。
- 寝ているだけでインナーマッスルを鍛えられる「EMS(電気筋肉刺激)」
- 深部の痛みに素早く効く「ハイボルテージ」
EMSは、運動が苦手な高齢者の筋力維持や、ダイエット目的のメニューとしても人気があります。
このメニューの最大のメリットは、機械が施術をしてくれるため、スタッフによる技術の差が出ないことです。
新人スタッフでもベテランと同じ品質のサービスを提供できるため、教育の手間もかかりません。また、手技のメニューにオプションとして追加しやすいため、客単価をあと少し上げたい時にも役立ちます。
▼ジョイパルで取り扱っているEMSは下記よりご確認ください。
https://joypal.jp/archives/itemcategory/ems/
▼ジョイパルでは、ハイボルテージも多く取り扱っています。
https://joypal.jp/archives/itemcategory/high-voltage/
ジョイパルでは、豊富な医療機器の格安購入、レンタル、リースなど、さまざまな形でご相談に対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
リピートにつながる「メンテナンス・予防整体」
痛みが取れた後の患者さんに向けた「メンテナンス・予防整体」もおすすめです。
これは、治療を終えて「卒業」してしまう患者さんを減らし、長く通い続けてもらう(生涯顧客価値を高める)ためのメニューです。
- 再発防止のための全身調整
- 疲れを取るマッサージ
- ストレッチの指導
ここで大切なのは、患者さんに「治ったら終わり」ではなく「健康を維持するために通う」という新しい価値観を持ってもらうこと。
「月に1〜2回、体のメンテナンスに来てくださいね」と伝えることで、定期的に通院する習慣を作ってもらいます。
これにより、一人の患者さんと長いお付き合いができ、経営の安定につながります。
現代社会に求められる「自律神経・内臓調整」
現代社会では、ストレスによる睡眠トラブルや不安感、原因がはっきりしない不調を抱える人が少なくありません。
こうした背景から、心だけでなく身体面からもサポートする「自律神経ケア」や「内臓へのアプローチ」に注目が集まっています。
メンタル不調と身体症状(首肩の緊張、呼吸の浅さ、胃腸の不調など)は相互に影響し合うことが指摘されており、近年では徒手療法を含む非薬物的アプローチが研究されています。
中でも注目されているのは、以下のようなアプローチです。
- 脳脊髄液の循環を促すとする「頭蓋骨調整(クラニオセイクラルセラピー)」
- 迷走神経が通る「上部頸椎」へのアプローチ
- 脳腸相関に基づくと考えた「内臓調整」
まだ効果の仕組みや明確なエビデンスが研究段階のものもありますが「薬だけに頼りたくない」「予防として整えたい」と考える人にとって、こうしたケアは新しい選択肢として支持されています。
これらは高度な知識が必要ですが、一般的なマッサージ店では対応しづらい深い悩みに寄り添うため、高単価でも強い信頼やリピートにつながりやすい傾向があります。
失敗しない!接骨院・整骨院の自費メニューの料金設定と相場目安

自費メニューを導入する際、最も悩むのが料金設定です。高すぎれば患者さんは来ませんし、安すぎれば経営が苦しくなります。
失敗しないための考え方を見ていきましょう。
主要メニュー別:料金相場のシミュレーション
接骨院・整骨院の料金は地域の物価や競合店の状況によって変わりますが、まずは全国的な相場を知っておくことがスタートラインになります。
一般的な1回あたりの料金相場の目安は、以下の通りです。
- 骨盤矯正(部位別):3,000円〜6,000円
- 全身整体・姿勢矯正:5,000円〜8,000円
- 小顔矯正・美容鍼:6,000円〜10,000円
- EMSなどの機器オプション:約1,500円~〜4,000円
- 自律神経・内臓調整:5,000円〜8,000円
料金を提示する際の注意点として、単に金額だけを見せるのではなく「どんな悩みが解決するのか(価値)」とセットで伝えることが大切です。
例えば「60分いくら」と時間ばかり強調すると、一般的なマッサージ店と比較されてしまいます。
利益を確保するための料金設定のロジック
料金を決めるときは「なんとなく」で決めるのではなく「分単価(1分あたりの料金)」を基準にして計算しましょう。
整骨院の自費施術における目安は、地域にもよりますが、概ね1分あたり100円〜120円といえるでしょう。
大手リラクゼーション店の「10分1,000円(分単価100円)」が世間の基準値です。
柔道整復師(国家資格者)としての付加価値を乗せ、かつ経営の損益分岐点を超えるラインとして設定します。
【施術時間ごとの料金目安表】
|
施術時間 |
適切時間の目安 |
|
20分 |
2,000〜 2,400円 |
|
30分 |
3,000〜 3,600円 |
|
45分 |
4,500〜 5,400円 |
|
60分 |
6,000〜 7,200円 |
これ以上高いと継続して通うのが難しくなり、逆に安すぎると利益が出ず、経営を圧迫します。
まずはこの目安を基準に、家賃や人件費などのコストから逆算して設定してください。
また、新規のお客さんを集めるために「初回割引」をするのは有効ですが、安くしすぎるのは危険です。半額程度に留めておきましょう。
それ以上の過度な値下げは、安さが目当ての(リピートしない)顧客を集めてしまうリスクがあります。
「高い」と感じさせない付加価値の伝え方
自費施術は保険診療より価格が高くなるため、患者さんに「価格以上の価値」を感じてもらう伝え方が重要です。
人は「高いかどうか」よりも「納得できるかどうか」で判断します。
内容や効果のイメージが曖昧なままだと価格だけが印象に残り、受け入れられにくくなります。
具体的には、以下のような工夫を行ないましょう。
|
工夫 |
具体例 |
|
内容を見える化 |
「骨盤矯正+筋膜調整+ストレッチ40分」のように施術内容を具体的に提示 |
|
安心材料を示す |
法令の範囲内で、ビフォーアフターや実際の感想から、期待できる変化を視覚的に提示 |
|
カウンセリングで納得感を作る |
「なぜ必要なのか」「受けるとどう変わるのか(ゴール)」を丁寧に説明することで、価格より効果に訴求 |
内容・理由・未来像が明確になると、患者さんは「高い施術」ではなく「価値のある投資」として受け入れやすくなります。
接骨院・整骨院が自費メニューを導入する経営上の3つのメリット

自費メニューの導入は、患者さんの選択肢を増やすだけでなく、経営体質を強化するために不可欠です。
主なメリットは以下の3点です。
1. 客単価の向上と「脱・薄利多売」
最大のメリットは、客単価の劇的な向上です。
保険診療(数百円〜千円)に対し、自費なら数千円〜1万円の売上が見込めます。
これにより「朝から晩まで数をこなさないと利益が出ない」という薄利多売モデルから脱却できます。
少ない患者数でも利益を確保できるようになり、平均単価を3,000円から5,000円〜6,000円へ引き上げることも難しくありません。
2. 「慢性症状」へのアプローチでターゲット拡大
保険適用外である「慢性の肩こり・腰痛」や「予防メンテナンス」も、自費なら施術対象にできます。
怪我(急性期)の患者数よりも、慢性的な不調に悩む層の方が市場規模は圧倒的に巨大です。
これまで制度上断らざるを得なかったニーズを取り込むことで、集客の幅を一気に広げられるのです。
3. 施術者の技術力の正当な価格評価
国が定める一律価格の保険診療とは異なり、自費は院独自の価値を自由に価格へ反映できます。
「ここでしか受けられない技術」があれば高単価でも患者さんは集まり、強力な競合差別化になります。
また、技術向上=売上アップという図式が明確になるため、スタッフのモチベーション向上や、優秀な人材の定着にも効果的です。
自費導入前に知っておくべき3つの注意点とリスク

接骨院・整骨院にとってメリットの多い自費メニューですが、導入には法的・経営的なリスクも伴います。
これらを軽視すると、最悪の場合、営業停止や返金命令などの重い処分を受ける可能性があります。
以下の3点は、必ず押さえておきましょう。
1. 保険と自費の併用ルール
健康保険制度の考え方から、同一部位に対して保険と自費を重ねて請求することは、不適切・不正請求と見なされるリスクが高いものです。
- 避けるパターン・・・保険請求している部位(捻挫など)に対し、さらに追加料金をもらって延長マッサージを行う
- OKなパターン・・・保険治療(怪我の処置)とは別に、全く関係のない部位の「慢性肩こりケア(自費)」を行う
保険分と自費分を「どんぶり勘定」にしないことが大切です。
カルテ、レセプト、領収証において、保険分と自費分を明確に分けて記載・管理してください。
「一律セット料金」のような曖昧な会計処理は、厚生局の実地指導で指摘されるリスクとなります。
2. 機器導入コストと回収シミュレーション
EMSなどの機器は高額です。
「導入すれば売れる」と安易に考えず「月何人の利用で、何ヶ月で元が取れるか」という損益分岐点を必ず計算してください。
また、スタッフが使いこなすための教育コスト(時間)も考慮し、計画的に導入しましょう。
失敗を避けるためには、メーカー主催の講習会を活用したり、最初から鍼灸師などの有資格者を採用したりするなど、計画的なリソース確保が必要となります。
3. 集客の難易度と広告規制への配慮
自費メニューの集客は、柔道整復師法や広告ガイドラインによる厳しい制限を受けます。一般企業のようには宣伝できないことを理解しておきましょう。
接骨院・整骨院のチラシ・看板に掲載できるのは、法律と告示で定められた項目(院名・住所・電話番号・施術日時 など)に限られます。
料金や「肩こりが治る」「痩せる」といった具体的な効果効能は記載できません。
そのため、紙媒体では内容を詳しく書くのではなく、QRコードなどでホームページへ誘導する導線づくりが重要になります。
Webサイトは比較的自由度が高いものの、誇大広告や確証のない表現は避けなければなりません。
法令に沿った表現を徹底し「誠実な情報発信=信頼の積み上げ」と考えていきましょう。
広告表現の具体例は「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」で詳しく解説しています。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
チラシ作成を検討する際は、別記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」も合わせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
接骨院・整骨院の自費メニューに関するよくある質問
最後に、自費メニューの導入を検討している経営者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
自費メニューの売上比率はどれくらいを目指すべきですか?
経営の方針にもよりますが、近年は売上の50%以上を自費で構成することを目指す院が増えています。
以下のように、段階的に自費メニューの割合を高めていきましょう。
|
時期 |
保険と自費の割合 |
内容 |
|
初期 |
7:3 |
保険診療で患者数を確保しつつ、オプションとして自費メニューを提案して土台を作る |
|
安定期 |
5:5 |
リピーターへ「根本改善」としての自費移行を提案し、比率を半々に引き上げる |
|
成熟期 |
3:7 |
「先生の技術」で選ばれるファンを増やし、高収益な経営体質を確立する |
自費メニューは医療費控除の対象になりますか?
自費メニューが医療費控除の対象になるかどうかは、結論としては「目的」によります。
その施術が「治療」を目的としたものであれば対象になりますが「リラクゼーション」「美容」「予防」を目的としたものであれば対象外となります。
美容整体などは原則として対象外です。
患者さんに聞かれた際は「治療目的であれば対象になる可能性がありますが、最終的な判断は税務署が行いますので、領収書を保管の上、確定申告時に税務署にご確認ください。」といったように、慎重に回答するようにしましょう。
患者さんへ自費メニューをどう提案すればいいですか?
「売り込み」だと思われると患者さんは引いてしまいます。大切なのは「問診(カウンセリング)」を通じて「提案」することです。
まずは患者さんの悩みを聞き出し「どうなりたいか(ゴール)」を共有します。
その上で「保険の範囲内ではここまでしかできませんが、自費メニューを組み合わせれば、より早く、より効果的にゴールに近づけます」というように、選択肢のひとつとして提示しましょう。患者さんが納得した上で、自分で選んでもらうというスタンスが重要です。
自費メニューで接骨院・整骨院の経営を安定させるならプロに相談を
この記事では、接骨院・整骨院経営における自費メニューの重要性と、具体的な導入戦略について解説しました。
- 保険診療の縮小や競争激化により、自費メニューによる収益確保は必須
- 骨盤矯正、美容メニュー、EMSなどの機器施術が需要が高く、単価アップに効果的
- 近隣の料金相場を踏まえつつ、1分あたり100円〜120円を目安に設定を
- 保険と自費の併用ルールや広告規制を正しく理解し、安全な経営を
これから接骨院・整骨院を開業する方にとって、自費メニューは経営を支える大きな柱となります。
しかし、メニュー選定や価格設定、法的リスクへの対応など、一人で決めるには難しい課題も多いはずです。
自己流で失敗する前に、ぜひプロのサポートを頼ってください。
接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件を超える「ジョイパル」では、あなたの院のコンセプトに合わせた自費導入プランをはじめ、開業全般をトータルサポートしています。
まずはLINE登録をして、無料相談で不安を解消することから始めませんか?
「独立して、自分の接骨院・整骨院を持ちたい」。
そんな夢を描く一方で「本当にお客さんは来てくれるだろうか」「すぐに潰れてしまったらどうしよう」という大きな不安を抱えていませんか?
実は、接骨院・整骨院の経営がうまくいかないのには、いくつかの明確な原因があります。
「腕さえ良ければお客さんさんは来る」と信じたいところですが、競合ひしめく現在、待っているだけでは集客できません。
しかし逆に言えば「正しい集客の手順」と「失敗しないためのルール」さえ知っていれば、地域で愛される繁盛院を作ることは十分に可能です。
この記事では、1,700件以上の開業支援を行ってきたジョイパルが、下記について網羅的に解説します。
|
■多くの接骨院・整骨院が陥る6つの失敗原因 |
開業準備について深く学びたい方は「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
なぜ集まらない?接骨院・整骨院の集客が失敗する6つの原因

接骨院・整骨院が陥りやすい集客の失敗ポイントを6つに整理し、以下で解説します。
1.ターゲット設定が不明確で誰にも刺さらない
「腰痛から肩こりまで、どなたでも治します」という訴求は、一見親切なようでいて実は誰にも自分事として捉えてもらえません。
これが集客に失敗する典型的なパターンです。
現在は接骨院・整骨院の数が非常に多く、患者は「自分の症状に特化した院」を懸命に探しています。そのため、ターゲットが曖昧な院は選択肢に入りません。
たとえば下記のように設定してください。
| 「産後骨盤矯正専門|子連れ歓迎|駅から徒歩1分」など、30代の産後ママを明確に想定した訴求にする |
そうすることで初めて、キッズスペースやベビーカー対応といった設備も、他院にはない強力な強みとして機能します。「私のための院だ」と思ってもらうことが、集客の第一歩です。
2. HPやSNSでの情報提供・発信が不十分である
ホームページやSNSに、料金体系や院内の雰囲気、そして何より施術者の顔写真が載っていない院があります。これでは初診の患者は不安で来院できません。
飲食店であれば味や価格が気になりますが、接骨院・整骨院は「自分の身体を他人に触られる場所」です。そのため、患者は飲食店以上に事前の安心感を求めています。
たとえば下記情報の掲載は必須です。
|
■スタッフの笑顔の写真 |
「どんな人が、どんな場所で、いくらで施術するのか」を事前にすべて見せることで、来院の心理的なハードルを下げてください。
接骨院・整骨院のホームページ制作については「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」の記事が参考になります。ホームページ必須のコンテンツや制作する上での注意点など解説していますので、あわせてお読みください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
3. 口コミを活用できていない
多くの患者が接骨院・整骨院を探す際、最初に行うのは口コミサイトやGoogleマップで「地域名+接骨院・整骨院」と検索すること(MEO)です。そして、そこに表示される口コミや星の数を見て、行くかどうかを決めます。
厚生労働省の「受療行動調査」では、医療機関を選ぶ際に「家族や友人など身近な人からの口コミ」が最も信頼されているという結果が示されています。

引用元:
令和5(2023)年受療行動調査(概数)の概況 | 厚生労働省p.3
接骨院は医療機関とは位置づけが異なるものの「実際に利用した第三者の声を重視する」という人々の行動パターンは共通しており、Googleマップの口コミが選択の判断材料になりやすいといえるでしょう。
この現状で、Googleマップの口コミが0件だったり、低評価のまま放置されていたりするのは致命的です。
多くの失敗例では、口コミを集めるためのルールや手順が決まっていません。
「いつ、誰に、どうやってお願いするか」というオペレーションを確立し、積極的に声をかけていく姿勢が必要です。
4. 競合院との差別化・強みが伝わっていない
近隣のライバル院との違い、いわゆる「USP(独自の強み)」を言葉にできていないと、最終的には価格競争に巻き込まれてしまいます。
患者は複数の院を比較検討するとき「なぜこの院に行くべきなのか」という明確な理由を探しています。その理由が見つからなければ、単に近いから、安いからという理由でしか選ばれません。
たとえば次のように、患者にとってメリットとなる具体的な違いを打ち出す必要があります。
|
■夜22時まで受付している |
理念や方針を打ち出すだけではなく、利便性やサービス内容で明確な差を示すことが大切です。
5. 来院時のヒアリング(問診)不足で信頼を失う
どれほど施術の腕が良くても、患者の話を十分に聞かない先生はリピートされません。技術があれば患者はついてくる、というのは誤解です。
患者は単に痛みを取り除くだけでなく、その痛みの背景にある生活の悩みや、将来への不安も理解してほしいと願っています。
初診時に数分程度の簡単な問診だけでいきなり施術を始めたり、説明不足のまま終わらせたりしていませんか。
一方的なコミュニケーションでは信頼関係は築けません。時間をかけて話を聞き、共感を示すことが、技術以上にリピート率を左右します。
6. 施術や対応などのサービス満足度が低い
接客態度が悪かったり、院内に清潔感がなかったりすると、二度目の来院はありません。施術から感じる効果には個人差や時間差がありますが、接遇や清潔感は来院した瞬間に評価されてしまうからです。
たとえば患者が離れていく主な原因は以下のとおりです。
|
■受付スタッフが無愛想で挨拶がない |
基本的なホスピタリティの欠如には注意してください。患者は不快な思いをしてまで通いたいとは思いません。
院内の環境を整え、気持ちの良い挨拶を徹底することは、高度な治療技術を学ぶ以前の必須条件です。
【実例から学ぶ】売上がアップした接骨院・整骨院の集客成功事例3選

集客成果を上げる接骨院・整骨院には、必ず共通する「勝ちパターン」があります。
実際の成功事例を取り上げながら、どのような施策が集客につながったのかを具体的に紹介します。
1. 事例①HPに「地域名×症状」ページを作り検索流入が倍増
ある接骨院・整骨院では、ホームページ内に症状別の解説ページを多数作成し、集客を成功させました。ポイントは「地域名」を組み合わせたことです。
たとえば「交通事故治療 〇〇市」「産後骨盤矯正 〇〇市」といった複合キーワードでページを作ります。
こうしたキーワードで検索する人は、痛みが強く緊急度が高いため、来院に直結しやすいという特徴があります。
この院では、交通事故や腰痛などの専用ページを10記事ほど追加しました。
その結果、ニッチな検索需要を確実に取り込むことに成功し、広告費をかけずに新規集客に成功した事例です。
2. 事例②MEO対策×週1回の「お悩み回答」投稿で信頼獲得
Googleビジネスプロフィールの機能をフル活用して信頼を獲得し、マップ経由の問い合わせを増やした事例です。ここでは「最新情報」や「Q&A」の機能を使いました。
MEO対策というと口コミ集めばかりに目が行きがちですが、定期的な情報の更新もGoogleからの評価を高める重要な要素です。
この院では、患者からよくある質問に週1回ペースで回答し、投稿を続けました。
「駐車場はありますか?」「着替えは必要ですか?」といった素朴な疑問に丁寧に答えることで、閲覧者の不安を先回りして解消しました。
その結果、来院前の不安がなくなり、Googleマップ経由の電話・ルート検索数が増加。
継続投稿によりGoogleからの評価も上がり、問い合わせが自然と安定して獲得できるようになりました。
3. 事例③チラシ×ワンコイン体験会で来院のハードルを破壊
開業時の内覧会では「ワンコイン(500円)体験会」を行うことで、地域の潜在患者を大きく集めた事例があります。
知らない接骨院で、いきなり数千円の自費施術を受けるのはハードルが高いものです。
そこで500円という低価格に設定すると、「失敗しても痛くない金額だから試してみよう」という心理が働き、初回来院の壁を大きく下げられます。
|
【注意点】 |
ハードルを下げながらも「本気の見込み客」を集められるワンコイン程度の料金設定が効果的といえるでしょう。
結果、地域からの来院数が増え、その後の継続利用や自費メニューへの移行率も安定して向上。初回で信頼関係を築けたことで、リピートにつながる理想的な流れが生まれました。
【Web・オンライン】接骨院・整骨院の必須集客方法5選

接骨院・整骨院がオンラインで集客を成功させるためには、押さえるべき基本施策があります。
以下で、Web集客に欠かせない5つの方法を取り上げて説明します。
1. 【ホームページ制作】SEOで「悩み深い見込み客」を集める
SNSや動画が普及した現在でも、24時間365日営業してくれる公式ホームページは必須です。すべての集客活動の最終的な着地点となるからです。
SNSやチラシで院の存在を知ったとしても、患者は最後に必ずホームページを確認します。そこで詳細な情報や信頼性を確かめてから、予約のアクションを起こします。
特に重要なのが、下記のような使いやすさ(UI/UX)の整備です。
|
■スマートフォンの表示に対応させる |
見にくいホームページは、それだけで機会損失になるため、注意しましょう。
2. 【Googleビジネスプロフィール】MEOで「近隣検索」を独占する
現代の集客において最重要課題といえるのが、Googleマップでの上位表示(MEO対策)です。
「近くの接骨院・整骨院」などで検索された際、マップの上位3枠(ローカルパック)に入ることが目標です。
スマートフォンの普及により、今いる場所の周辺を探す検索行動が当たり前になりました。
検索結果において、この上位3件がクリック数の7割以上を占めるというデータもあります。
無料で登録できるツールですが、その効果は絶大です。
以下の点に特に気をつけて上位表示をねらいましょう。
|
■NAP(名前・住所・電話番号)は正確な情報を入力する |
地域密着ビジネスである接骨院・整骨院にとって、やらない理由がない施策です。
3. 【SNS活用】Instagram・LINE・YouTubeでファン化・教育
SNSはそれぞれの特性に合わせて使い分けることが大切です。
SNSにより、認知を広げる段階からリピーターを育てる段階まで、役割が異なります。
|
SNSツールと使い方 |
特徴 |
|
Instagramのハッシュタグやリール動画を活用する |
若年層や主婦層がターゲットの場合に向いている 院の雰囲気やビフォーアフターを視覚的に伝えやすい |
|
YouTubeでセルフケア動画を配信する |
来院前の教育や信頼構築に役立つ |
|
LINEでやり取りを行う |
既存患者への連絡ツールになる |
SNSの特性を理解し組み合わせて使用することで、一見さんをファンに変えていくことができます。
4. 【Web広告】リスティング・SNS広告で開業直後の認知を加速
開業してすぐの時期は、まだ誰にも院の存在を知られていません。認知ゼロの状態を打破し、スムーズな立ち上げを図るにはWeb広告が有効です。
SEOやMEOは、対策を始めてから効果が出るまでに数ヶ月かかることがあります。
一方、広告はお金を払えばその日からアクセスを集め、予約を獲得できます。時間を買うという感覚です。
具体的には「地域名+接骨院・整骨院」で検索した人に表示するリスティング広告や、院の半径数キロ以内にいる人に絞って配信するInstagram広告などがおすすめです。
即効性を求めるなら、まずは広告から始めましょう。
5. 【ポータルサイト掲載】地域の有力媒体を選定して利用する
「エキテン」や「EPARK」といった大手ポータルサイトに掲載するのも一つの手です。
これらはサイト自体が非常に強く、検索結果の上位に表示されやすいという特徴があります。
自院のホームページがまだ検索上位に上がってこない時期でも、ポータルサイトを経由して露出を増やせます。いわば、大手サイトの集客力を借りる形です。
ただし、地域によって「どのサイトが強いか」は異なります。
自分のエリアで実際に検索してみて、上位に表示されている媒体を選んで登録してください。無駄な掲載費を払わないよう、事前の調査が大切です。
【リアル・オフライン】地域密着型の集客方法6選

地域に密着する接骨院・整骨院が集客を成功させるには、依然、リアル・オフラインでの施策も欠かせません。
以下で効果的な集客方法を6つ紹介します。
1. 【チラシ・ポスティング】紙媒体×QRコードで来院誘導する
接骨院・整骨院の商圏は、半径500mから1km程度と非常に狭いのが特徴です。商圏エリアに住む方々に直接アプローチするには、チラシやポスティングが依然として強力な手段です。
チラシやポスティングには、以下のような効果も期待できます。
|
■高齢者層や、普段あまりインターネットを使わない層にも情報を届けられる |
効果を高めるコツは、紙だけで完結させないことです。チラシにLINE登録やWeb予約ができるQRコードを大きく載せてください。
「Web予約で初診料割引」などの特典をつけることで、アナログからデジタルへ誘導するハイブリッド型の集客が可能になります。
接骨院・整骨院の集客に役立つチラシ政策については、記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」で詳しく紹介しています。注意すべき法規制などわかりやすく解説していますので、参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
2. 【看板・ブラックボード】通りがかりの人を振り向かせる
通勤や通学で毎日院の前を通る人たちは、最も来院に近い見込み客です。
彼らに向けて情報を発信し、脳内に院の存在を刷り込んでいくには看板やブラックボードが有効です。
「そこに接骨院・整骨院があるのは知っているけれど、何が得意な院なのかは知らない」という人は意外に多いものです。
ただ院名を出すだけでは、風景の一部になってしまいます。手書きのブラックボードの内容を毎日書き換えてみてください。
以下のような情報を発信すると効果的でしょう。
|
■本日の空き状況 |
ブラックボードにQRコードを添えておけば、通りがかりにスマホで予約してもらえるチャンスも生まれます。
3. 【DM・ハガキ】休眠顧客へ「きっかけ」を届ける
しばらく来院がない患者、いわゆる休眠顧客に対しては、DMやハガキで再来院のきっかけを作ります。これをトリガー(引き金)と呼びます。
患者が来なくなる理由の多くは、院を嫌いになったからではありません。
「痛みが治まったから」あるいは「なんとなく忙しくて忘れていたから」という理由がほとんどです。
たとえば、次のようなDMやはがきを送ると効果的です。
|
■季節の挨拶状 |
「そういえば最近行っていないな」と思い出してもらうだけで、再び来院につながることはよくあります。
4. 【口コミ・紹介】仕組み化して広げていく
既存の患者からの紹介は、広告費が一切かからない上に、成約率と定着率が最も高い最強の集客方法です。
家族や友人など、信頼できる人からの推薦(第三者推奨)には、どんな広告コピーよりも強い説得力と安心感があります。紹介で来た患者は、最初から院に対して好意的な状態で来院してくれます。
これを自然発生に任せるのではなく、仕組み化することが大切です。
①「紹介カード」を作成し、会計の際に手渡す
②その際の言葉選び(トークスクリプト)をスタッフ全員で統一する
こうした地道なオペレーションの徹底が、紹介の輪を広げます。
5. 【タウン誌・地域情報誌】地域内での信頼度を上げる
地域のフリーペーパーや回覧板への掲載は、地域密着という安心感を醸成するのに役立ちます。
こうした地域情報誌は、家庭のリビングなどに長く置かれる傾向があり、保存率が高いのが特徴です。ふとした瞬間に家族の目に留まり、話題に上がることも期待できます。
掲載する際は、単なる名刺代わりの広告にするのではなく、特典クーポンなどを付けて反応率を高める工夫をしてください。
掲載した媒体の効果を判断するためにも、予約受付時に「何を見て来院されたか」を確認し、媒体別の成果をきちんと記録しておきましょう。
6. 【体験イベント・健康相談会】対面で安心感を与える
院内や地域のイベントなどを利用して、無料の体験イベントや健康相談会を開催するのも効果的です。先生の人柄に直接触れてもらう良い機会になります。
患者は、技術以前に「どんな人が施術するのか」「怖い先生ではないか」という不安を持っています。対面で話をすることで、その不安を解消できます。
たとえば、次のようなテーマは、地域住民の関心が高く、興味をひくでしょう。
|
■姿勢チェック会 |
売り込みではなく、地域貢献のスタンスで接点を持つことで信頼が生まれ、結果として来院につながります。
ターゲット層・フェーズ別に最適な集客方法を使い分ける

患者層や来院状況によって効果的な施策は大きく変わります。
以下で3つのフェーズごとに、どのアプローチが最適なのか見ていきましょう。
【前提】「誰に」来てほしいか?強みとターゲットの明確化
すべての集客戦略の出発点は、自院の強みとターゲットを明確化すること。
強みが明確でなければ発信内容も定まりませんし、ターゲットが決まっていなければどの媒体を使えばいいのか決まりません。
たとえば、以下のように強みとターゲット、アプローチ先を設定しましょう。
|
強み |
ターゲット |
アプローチ先 |
|
スポーツ外傷 |
部活生 |
学校や保護者 |
|
骨盤矯正 |
産後ママ |
SNSや地域の子育て広場 |
まずは「誰に」来てほしいかを明確に定めてください。
【新規集客】認知拡大と不安解消
まだ院のことを知らない新規層に対しては、まず以下の2ステップが必要です。
- 発見してもらう
- 安心してもらう
新規の患者が来院をためらう最大の壁は、認知不足と心理的な不安(怪しさ)。そのため、まずは「ここに院がある」と知ってもらい「安心できるところだ」と分かってもらう必要があります。
Googleマップ(MEO)や看板で露出を増やして発見してもらいましょう。
その上で、ホームページや体験会を通じて院内の様子やスタッフの人柄を伝え、不安を取り除きます。
「発見してもらう」「安心してもらう」という流れを作ることが新規集客の基本です。
【リピーター対策】通院計画の提示と連絡手段の確保
新規患者に2回目以降も通ってもらうためには、明確な通院指導と連絡手段の確保が欠かせません。
患者は痛みが少し引くと「もう治った」と自己判断して通院を辞めてしまいがちです。
完治まで通ってもらうために、プロとして通院の必要性を伝え、動機付けを維持する必要があります。
以下のようにアプローチすると効果的です。
- 初回施術後に今後の治療計画を伝え、ゴールを共有する
- LINE公式アカウントに登録してもらう
- LINEで予約のリマインドや自宅でできるセルフケア動画を送る
施術の見通しを持ってもらうことと、接触頻度を保つことで、離脱は防ぎやすくなります。
【再診対策】間隔が空いた患者への再アプローチ
数か月間来院のない休眠患者には、忘れられないよう定期的に接点を持つことが重要です。
実は、既存患者の再来院は、新規集客に比べて圧倒的に低コストで実現できるという大きなメリットがあります。
マーケティングの有名な「1:5の法則」によれば「既存顧客の維持にかかるコストは、新規顧客獲得の5分の1で済む」といわれています。
経営効率を考えれば、この層へのアプローチを軽視する理由はありません。
具体的には、ニュースレターを郵送したり、LINEの一斉配信機能で情報を届けたりするだけでも十分効果があります。
季節の変わり目の体調管理法や自宅でできる簡単なケアなど役立つ情報を送れば、売り込みにならず、「久しぶりに診てもらおうかな」という自然な再来院のきっかけを作れるでしょう。
接骨院・整骨院の集客に取り組む上での3つの注意点

接骨院・整骨院の集客を成功させるためには、見落としてはいけないポイントがあります。
以下で、実践の質を上げるための3つの注意点を紹介します。
「短期施策」と「長期施策」のバランスを考える
集客には2種類の施策があります。
- 即効性のある「フロー型(短期施策)」
- 資産として積み上がる「ストック型(長期施策)」
広告のような「フロー型(短期施策)」は即効性がありますが、お金をかけ続けなければ効果が止まります。
一方、SEOやMEOのような「ストック型(長期施策)」は効果が出るまで時間がかかりますが、一度上位表示されれば無料で集客し続けてくれます。
開業当初の施策の考え方として、以下のような流れが理想的といえるでしょう。
- 開業当初は広告費をかけて認知を一気に広め、売上を作る
- 並行してブログや口コミを積み上げ、徐々に広告費を減らしていく
- 最終的にSEOなどの資産で集客できるようになる
2種類の施策をバランスよく併用することが大切です。
費用対効果を常に測定し「やりっぱなし」を防ぐ
広告や集客施策は、やりっぱなしにしてはいけません。「どの媒体から何人来て、いくら売り上げたか」を必ず数字で管理してください。
検証を行わないと、効果のないチラシにお金を使い続けたり、逆に効果の高い媒体を見逃したりしてしまいます。予算を最適化するためには計測が必要です。
そのために、下記の取り組みを行ってください。
- 初診の問診票に「当院を何で知りましたか?」という項目を設けてチェックしてもらう
- 月末にそれを集計する
計測の積み重ねでどの集客方法が自分の院に合っているか把握し、費用対効果を最適化しましょう。
集客業者に「丸投げ」せず院長自身も施策を理解する
専門家に集客を依頼する場合でも、すべてを丸投げするのは危険です。院長自身が集客の基礎知識を持ち、主体的に関わる必要があります。
丸投げしてしまうと、院のコンセプトとズレた集客をされてしまったり、業者の言いなりになって無駄なオプション費用を払わされたりするリスクがあります。
業者とは「一緒に戦略を練るパートナー」としての関係を築いてください。定例ミーティングなどで方向性を共有し、自分も数字を把握するようにしてください。
開業時の集客は「プロの伴走」で成功率を高めよう
これまで本記事では、接骨院の開業後に集客を成功させるために必要なポイントとして、次のような内容をお伝えしてきました。
- 「誰のための院か」を明確にし、ターゲットに刺さる強みをつくること
- オフライン施策とWeb施策を連動させて予約導線をつくること
- Googleマップ(MEO)対策を強化し、地域検索での露出を最大化すること
- 新規・リピーター・休眠患者、それぞれの段階に合わせた施策を打つこと
しかし、これらを開業準備や日々の施術と並行して、一人で完璧にこなすのは簡単ではありません。
集客や経理といった専門外の業務に追われ過ぎると本業である施術の質が下がり、患者対応が疎かになるリスクがあります。
だからこそ、「やらないことを決めて、施術に集中する」 ための仕組みづくりが重要です。
接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件以上を持つジョイパルは、物件や設備選定、ホームぺージ・MEO・SNSなどの集客支援まで、開業をトータルで伴奏支援します。
数多くの成功事例から蓄積されたノウハウに基づき、あなたの理想の院づくりを力強くサポートします。
まずは無料相談で、現在のお悩みやご不安をお聞かせください。
「接骨院は廃業率が高い」「95%が廃業するらしい」
そんな情報を目にして、開業を迷っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、接骨院・整骨院の業界には厳しい現実もあります。
しかし、ネット上で語られている数字の中には根拠が曖昧なものもあるといえるでしょう。
そこで本記事では、接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件以上のジョイパルが、信頼できるデータをもとに廃業率の実態を丁寧に解説します。
また、実際に廃業に至る多くのケースでは、開業時の準備不足や戦略の欠如が原因であり、適切な計画と運営ノウハウを押さえれば、開業後の経営を安定させることは十分可能です。
記事の後半では、廃業リスクを下げるための具体的な対策や成功のポイントも紹介します。
なお、接骨院・整骨院の開業の流れについて知りたい方は、開業準備について網羅的にまとめた「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事をぜひ参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
接骨院・整骨院の廃業率は?「廃業ラッシュ」と言われる業界の実態

近年、接骨院・整骨院を取り巻く経営環境は厳しさを増しており「廃業が増えている」という声も多く聞かれます。では、実際のデータはどうなっているのでしょうか。
正確な「廃業率」のデータはないが倒産件数は上昇傾向
接骨院・整骨院(柔道整復師による施術施設)だけに絞った正確な「廃業率」を示す公的データは存在しません。ネットで見かける「95%が廃業」などといった数字は出典が不明確で、公的統計では確認できません。
とはいえ、接骨院・整骨院をとりまく業界の競争環境が厳しいのは事実です。
東京商工リサーチの調査では「マッサージ業(接骨院や鍼灸院、リラクゼーション店等)」の倒産件数が増加傾向にあり、2025年上半期には過去最多の55件となりました。
別の帝国データバンクの調査でも、接骨院・整骨院等の倒産件数は年々上昇傾向にあると示されており、経営体力が弱い院は淘汰されやすくなっていることがわかります。

引用元:帝国データバンク|2018 年度の収入高合計は 2000 億円を突破 ~店舗数増加で競合激化、倒産件数は 2000 年以降で最多~
参考:東京商工リサーチ||2025年1-6月の「マッサージ業」倒産55件 20年間で最多、熾烈な競争で値上げも限界 | TSRデータインサイト
危険なのは開業後3~5年?生存率の目安
接骨院・整骨院業界では「開業後3年で半数が廃業する」と語られることがありますが、これは実際のデータとは異なります。
中小企業庁の『中小企業白書2023年版』では、日本の起業者の5年後生存率は80.7%と示されており「半数がすぐに潰れる」という噂は誇張されたものと言えます。
ただし、開業後3〜5年目が経営の難所であることは事実です。
「創業融資の返済は本格化する」「開業直後の集客ブーストが落ち着く」といった要因が重なり、廃業までは至らなくても経営が不安定になりやすい時期です。「即廃業」はしなくとも、この時期を乗り越えられるだけの体力をつけておくことが重要です。
倒産だけではない「隠れ廃業」のリスク
一般に語られる「接骨院・整骨院の廃業率」は、倒産件数だけでは実態をつかめません。
「倒産」は法的整理を行った事業のみで、実際の廃業(休廃業や自主閉院)を反映していないからです。
中小企業白書(2025年版)では、全国の休廃業・解散企業数が約7万件とされ、倒産の約7倍に上ります。これは「数字に出ない廃業率」が非常に高いことを示しています。
接骨院・整骨院業界でも同じ傾向がみられ「借金返済後に自主的に閉院する」、「経営が続けられず勤務柔整師へ戻る」などのケースは「倒産」に含まれず、統計上の廃業率を押し上げています。
そのため、表面的な倒産件数だけを見て「廃業率は低い」と判断するのは危険です。
実際には、統計に現れない撤退が多く、接骨院・整骨院の廃業率は数値以上に高く見ておく必要があるといえるでしょう。
参考:中小企業庁|2025年版 中小企業白書(HTML版) 第8節 開業、倒産・休廃業
なぜ潰れる?接骨院・整骨院が廃業する4大原因
ここからは、接骨院・整骨院が廃業につながる主な原因を紹介します。
【供給過多】コンビニに迫る店舗数による競争激化
厚生労働省の『令和6年度 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況』によれば、全国の柔道整復の施術所数は 50,924 か所(令和4年末時点)です。

引用元:厚生労働省|令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p.8
一方、一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会の「コンビニエンスストア統計」によると、コンビニ店舗数は55,962店舗(2025年10月現在)とされています。
|
数 |
|
|
接骨院・整骨院(柔道整復施術所)など |
50,924 |
|
コンビニエンスストア |
55,962 |
つまり接骨院・整骨院の数はコンビニ店舗数に迫る勢いで、人口減少・市場飽和の中で競争が極めて激しい状況であることは明らかです。
近所だから利用される時代は終わりつつあり、選ばれるための差別化・集客戦略がない院は淘汰されやすくなっています。
【制度の壁】療養費(保険請求)審査の厳格化
接骨院・整骨院経営では、これまで健康保険による療養費が大きな収入源でした。しかし近年、国の方針により保険請求の審査が大幅に厳格化されています。
本来、柔道整復師が保険を使えるのは「外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫」に限られますが、以前は慢性的な肩こりや腰痛にも保険を適用するグレーな運用が行われていました。
現在は厚生労働省や地方厚生局のチェックが強まり、こうした請求はほぼ通りません。
その結果、保険収入に依存していた院では返戻や指導のリスクが増加し、保険だけで利益を確保することが難しくなっています。
この変化に対応できず、売上が急減して経営が立ち行かなくなる院も増えているのです。
【経営力不足】「腕が良ければ流行る」という誤解
接骨院・整骨院が廃業する大きな原因は、技術不足ではなく「経営力の不足」にあります。
職人気質の柔道整復師ほど「技術が高ければ来院者は自然と増える」と考えがちですが、どれほど腕が良くても、知ってもらわなければ来院にはつながりません。
現在の飽和市場で必要なのは、治療技術に加えて 集客・会計・マーケティング・マネジメントといった経営スキルです。
数字が苦手なまま、集客の仕組みもない状態で開業することは、武器を持たずに戦うようなもの。技術があっても資金繰りができず、廃業に至るケースが多いのが現実です。
【資金・人材】キャッシュフロー悪化と採用難
資金繰りの失敗と、深刻な人材不足が廃業率を高める大きな要因です。中でも「スタッフが採用できない」という課題が最近際立っています。
たとえば、令和6年度の就業柔道整復師数は78,666人と過去最多を記録し、有効求人倍率が高いことから人材市場は売り手優位になっています。
開業後、スタッフを確保できず院長一人がすべての業務を担い続けると過労を引き起こし、円滑な運営は困難です。
また、採用コスト(求人広告費・紹介料)で利益を圧迫するケースも少なくありません。
資金力に余裕がないと、こうした負荷であっという間にキャッシュフローが悪化し、廃業に傾きやすいのです。
参考:厚生労働省|令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p.8
明日は我が身…よくある接骨院・整骨院の廃業事例パターン

次に、実際に廃業へ追い込まれた院でよく見られる失敗パターンを3つ紹介します。多くの院が陥りやすい典型的なケースです。
事例1:立地選びを誤る
① 認知されづらい悪立地を選んでしまう
家賃を抑える目的で人通りの少ない路地裏や駅から離れた場所を選ぶと、通行量が少なく認知されにくいため自然な集客が期待できません。
開業直後は広告費にも余裕がないため認知拡大が進まず、固定費だけが負担となり、損益分岐点に届く前に資金が尽きるリスクが高くなります。
② ターゲット層の生活動線と合わない場所を選んでしまう
ビジネスパーソンを想定しているのにオフィス街から外れた場所に開業するなど、ターゲット層と生活動線が合わないと利用されません。
認知されても通いにくいため継続利用につながらず、来院数が想定より伸びずに資金計画が崩れる原因になります。
開業場所・立地の選定ポイントについては「接骨院・整骨院の開業場所や立地・物件選びのポイントをわかりやすく解説!」の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
https://joypal.jp/location-opening-osteopathic-clinic
事例2:保険依存からの脱却に失敗しジリ貧に
開業直後「まずは人を集めたい」と保険診療を中心に集客するケースは少なくありません。
窓口負担が安いため来院者は増えますが「安い接骨院・整骨院」として定着してしまうと、高単価の自費メニューへ移行することが難しくなります。「急に料金が高くなるのか」という反発で客離れが起きやすいためです。
一方、保険診療を続けても審査は年々厳しく、客単価は上がりません。結果として、長時間働いても利益が残らないジリ貧状態に陥り、体力的・経営的に限界を迎えて閉院を選ぶケースが目立ちます。
事例3:過大な初期投資で運転資金がショートする
理想の接骨院・整骨院にしようと内装にこだわりすぎたり、高額な治療機器を複数導入したりして、開業資金を使い切ってしまうケースはよくあります。
しかし、経営で最も重要なのは「手元の現金(キャッシュ)」です。初期投資に予算をかけすぎると、開業後に必要となる運転資金が残りません。
開業直後は売上が予定どおりに立たないことも多く、初月から家賃やリース料の支払いが重荷になります。
本来は数ヶ月間の立ち上がりに耐える資金が必要ですが、運転資金が確保できていないために早期で資金ショートを起こし、廃業に追い込まれてしまうのです。
開業後の資金繰りについては、具体的な金額を示しながら解説をしているジョイパルの動画が参考になります。
開業支援のプロが資金の考え方や注意点をわかりやすく丁寧に説明しているため、初めての方でも理解しやすい内容です。
開業準備の進め方を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
廃業率の高さに負けない!接骨院・整骨院が生き残るための5つの対策法

ここからは、実際に接骨院・整骨院が生き残るために欠かせない具体的な対策を5つ紹介します。どれも今日から準備できる重要なポイントです。
対策1:徹底的な「商圏調査」で勝てる立地選択
立地は接骨院経営の成否を大きく左右します。勘や不動産会社のすすめだけで決めるのではなく、必ずデータに基づく「商圏調査」を行いましょう。
【商圏調査のステップ(立地判断のためのチェックリスト)】
STEP1:エリアの基礎情報を把握する
- 開業予定地の半径500m〜1km圏内の人口
- 年齢層・世帯構成(高齢者が多い・ファミリー層が多い など)
- 昼間人口・夜間人口の違い
STEP2:競合状況を調べる
- 接骨院・整骨院・整体院・リラクゼーション店などの数
- 各院のメニュー内容(保険・自費)
- 価格帯
- Googleマップ・口コミ評価の傾向
STEP3:現地を歩いて導線・視認性を確認する
- 主要な通りの人通り(時間帯別にチェック)
- 駅・バス停・スーパーなどの生活導線との位置関係
- 看板の見えやすさ・目に留まりやすさ
- 店前の入りやすさ(入り口の広さ・雰囲気など)
STEP4:ターゲットとの相性を判断する
- 自院の想定顧客が多いエリアか
- 競合と差別化できるポイントがあるか
対策2:自費移行を前提とした「コンセプト設計・差別化」
保険収入に頼れない今、自費診療を軸にした経営が前提になります。
そのためには「何でも診ます」という曖昧な形ではなく、誰のどんな悩みを解決する院なのかを明確にすることが重要です。
たとえば
- 産後骨盤矯正の専門院
- スポーツ障害の早期回復専門
- 慢性腰痛を改善する深層筋アプローチ
などターゲットを絞ったコンセプトが有効です。
「他ではなく、この院を選ぶ理由」を作ることが差別化の核心です。専門性を示すほど、自費でも価値を感じる来院者が集まりやすくなります。
開業前からコンセプトを固め、それに沿ったメニュー設計を進めていきましょう。
対策3:Web・SNSを活用した「集客の仕組み化」
今や「待つだけの集客」では来院につながりません。チラシや看板に加えて、WebやSNSを使った仕組み化した集客が必須です。
来院者の多くは事前にスマホ検索を行うため、スマートフォンに最適化されたホームページの整備は基本です。
また、地域で集客する接骨院・整骨院には、Googleマップで上位表示を狙う MEO対策(Googleビジネスプロフィールの運用)は特に効果的。マップ上で上位に出るだけで、近隣住民の来院候補に入りやすくなります。
さらに、InstagramやLINEで院の雰囲気や施術内容を継続発信し、認知から予約までの流れをオンライン上に作ることで、安定した集客につながります。
一方、ターゲット層がSNSになじみのない世代である場合、チラシによる集客も有効です。「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」の記事をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
対策4:余裕を持った「資金計画」と数値管理
資金が尽きれば、どれほど良い施術ができても院は続けられません。
開業後数ヶ月は赤字を想定し、余裕のある資金計画を立てましょう。理想は、売上ゼロでも家賃・生活費を払える運転資金を半年〜1年分確保すること。
足りない場合は、日本政策金融公庫などの創業融資を活用して手元資金を厚くしておくことが重要です。
開業後は「どんぶり勘定」をやめ、売上・経費・来院数・客単価などを日々数字で把握します。
数値が見えていれば、早めの集客施策や改善策が打てるため、経営の安定につながります。
接骨院・整骨院の開業費用に関する情報は「接骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント」をご覧ください。開業にまつわる各項目の具体的な金額相場や資金調達方法について紹介しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-costs/
接骨院・整骨院の補助金・助成金についての情報は「接骨院・整骨院開業の助成金・補助金4選【2025年最新】資金調達に役立つ制度を解説」で詳しく紹介しています。開業準備の参考として、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-subsidy/
対策5:リピーターを生む「接遇・コミュニケーション力」
新規集客も重要ですが、経営を安定させる鍵はリピーターの存在です。来院を続けてもらえるかどうかは、技術だけでなく「院での体験」や「先生の対応」に大きく左右されます。
来院者の話を丁寧に聞く傾聴力、原因や改善方法を分かりやすく伝える説明力、安心して過ごせる接客力を徹底することで、信頼関係が生まれます。
「この先生なら任せられる」と感じてもらえれば通院が継続し、紹介にもつながります。ファンを増やすコミュニケーション力こそ、廃業を防ぐ大きな武器になります。
接骨院・整骨院で心地よい体験を提供するには、開業時に内装やレイアウトにもこだわる必要があります。
詳しく知りたい方は「整骨院・接骨院の内装をおしゃれにするには?レイアウト事例も紹介」の記事をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-hospital-interior/
廃業リスクを避けるには「正しい準備」とプロの支援が不可欠
接骨院・整骨院の廃業率は噂ほど高くありませんが、実際には倒産に含まれない「隠れ廃業」も多く、油断はできないことをお伝えしてきました。
ターゲットに合う立地選定、資金計画、保険依存からの脱却、集客など、開業には多くの専門的な判断が必要となり、施術に専念してきた柔道整復師が一人で対応するのは非常に難しいのが現実です。
小さな判断ミスが積み重なると開業後の経営を圧迫してしまい、思わぬ廃業リスクにつながります。
だからこそ、開業段階からプロの力を借りることが、成功への最短ルートです。
ジョイパルは、1,700件以上の接骨院・整骨院の開業支援実績をもとに、物件選び、融資、内装、集客までワンストップでサポート。
「開業で失敗したくない」「確実に成功したい」 という方は、どうぞ気軽にジョイパルへご相談ください。あなたの理想の院づくりを、プロが最初の一歩から伴走します。

「開業準備で忙しくてSNSまで手が回らない・・・」
「アカウントは開設してみたものの、何を発信していいかわからない・・・」
そんなお悩みはありませんか?
接骨院・整骨院の開業において、広告費をかけずに始められるSNS発信は、今や欠かせない集客手段となっています。
しかし、運用には手間がかかる上に、投稿内容によっては広告規制の対象となるため、正しい知識をもって運用しなければ思わぬリスクを招くことも。
そこで、これまで接骨院・整骨院の開業支援を約1,700件以上サポートしてきた「ジョイパル」が、SNS集客の基本から始め方、各SNSの特徴、運用時に押さえるべき法律上の注意点までわかりやすく解説します。
接骨院・整骨院の開業については「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
接骨院・整骨院の開業にSNS集客が必須な3つの理由

接骨院・整骨院の開業においては見込み客へのアプローチが欠かせません。そのためには、SNSの活用が有効です。SNSが必須といえる3つの理由を紹介します。
コストをかけずに集客できる
SNS集客の最大の魅力は、基本的な機能を無料で利用でき、費用対効果が非常に高い点です。
開業準備中は、物件の契約や設備の導入などで多くの資金が必要となり、広告にかけられる費用は限られるでしょう。
チラシの印刷やWeb広告の出稿には費用がかかりますが、SNSのアカウント開設や日々の投稿は無料で行えます。
コストをかけずに自院の存在や自身のことを多くの人に知ってもらえるSNSは、資金が限られる開業準備の時期において、非常に効果的な集客手段です。
接骨院・整骨院の開業にかかる費用については「接骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント」の記事で詳しく紹介しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-costs/
人柄や専門性が伝わる
SNSは、施術者自身の人柄や仕事に対する想いを直接伝え、利用者との信頼関係を築くのに適したツールです。
近年、利用者は施術の内容だけでなく「どんな人が施術を担当してくれるのか」を非常に重視するようになりました。
事前にSNSを通じて人柄や考え方に触れることで、利用者は安心感を抱き、来院への心理的なハードルが下がります。
たとえば、日々の学びや施術にかける情熱などを発信することで、他の接骨院・整骨院との違いが自然と伝わるでしょう。
継続発信による単純接触効果がある
継続的にSNSで発信することは、利用者の記憶に残りやすくなる「単純接触効果(ザイアンスの法則)」を生みます。
人は何度も目にする情報に自然と好感を抱きやすくなるため、週に数回ストレッチ方法や健康の豆知識、接骨院・整骨院の様子を投稿するだけでも、潜在的な利用者に親近感を持ってもらえます。
結果として、身体に不調を感じた瞬間に「そういえば、あの接骨院・整骨院があった」と思い出してもらえる確率が高まり、来院につながりやすくなるのです。
接骨院・整骨院開業時に始めるSNS集客3ステップ

では実際にどのようにSNS運用を始めたらいいのか、3ステップで順を追って紹介します。
【ステップ1】ターゲットと発信内容の設定
SNSでの情報発信を成功させるには、まず「誰に、何を伝えたいか」という活動の軸を明確にすることが大切です。
この軸が曖昧なまま発信を始めてしまうと、投稿内容に一貫性がなくなり、結果として誰の心にも響かない情報になってしまいます。
「いろんな人に見てもらいたい」と考えるのではなく、届けたい相手を絞り込みましょう。
たとえば「自身の強みは学生アスリートのコンディショニングサポートだ」と定義し、届けたい相手は「部活動に励む地元の高校生」と具体的に設定します。
こうすることで「捻挫をした時の応急処置法」や「試合前の効果的なストレッチ」など、発信するべき情報の内容が自然と明確になります。
【ステップ2】SNSの選定とプロフィール作成
次に、設定したターゲットが多く利用しているSNSを選び、法律で定められた範囲内で自身のことが伝わるプロフィールを作成します。
SNSにはそれぞれ異なる特徴や利用者の年齢層があります。ターゲットに合わせて活動の場を選ぶことが、効率的な情報発信につながります。
また、プロフィールは接骨院・整骨院の「顔」となる重要な部分です。どんな人が運営しているアカウントなのかが一目でわかるように作り込みましょう。
【ステップ3】「週2回」からの継続的な発信
SNS運用で最も大切なのは、完璧な投稿を目指すことよりも、無理のない範囲で継続し発信を習慣にすることです。
多くの人がSNS運用でつまずく原因は「続けられない」こと。
開業準備で忙しい中、毎日質の高い投稿を続けるのは現実的ではありません。まずは「週2回」など、自分にとって負担の少ないペースから始めてみましょう。
たとえば「月曜は体の仕組みに関する豆知識、木曜は簡単なストレッチ紹介」のように、投稿する内容のパターンをあらかじめ決めておくと、ネタ切れを防ぎやすくなります。
大切なのは、継続することで少しずつ未来の利用者に認知してもらうことです。
SNS別接骨院・整骨院ブランディング戦略と投稿ネタ

SNS集客を成功させるには、どのSNSを運用するか、どのような内容で発信していくかが非常に重要です。
以下でSNSごとの特徴とおすすめ内容を紹介します。
LINE公式アカウント|リピート促進
LINE公式アカウントは、一度接点を持った利用者と継続的な関係を築き、再度の来院を促すのに非常に有効なツールです。
他のSNSと違い、登録してくれた人に直接メッセージを送る「プッシュ通知」が可能なため、情報を見てもらえる確率が非常に高いのが特徴。
また、1対1でのやり取りもできるため、予約の受付や個別の相談にも対応しやすいです。
【具体的な活用法】
|
■空き状況の配信 |
LINEの構築は、開業後に利用者とのつながりを深めるための重要な基盤となります。
Instagram|世界観でファン化
Instagramは、写真やショート動画(リール)といったビジュアルを通じて、自院の雰囲気や施術者の人柄を伝え、ファンを作るのに最適なSNS。視覚的に魅力が伝わりやすく、人気につながりやすいのが特徴です。
特に、接骨院・整骨院の清潔感やこだわりの設備、内装などを伝えるのに向いています。
文章だけでは伝わりにくい「自院の空気感」を視覚的にアピールすることで、利用者は来院前に安心感を得られるのです。
【投稿ネタ】
|
■1分程度のセルフケア動画(リール) |
統一感のある投稿を心がけ、院独自の世界観を表現していきましょう。
YouTube|動画による信頼獲得
YouTubeは、少し長めの解説動画を通じて、専門的な知識をより深く伝え、施術者としての信頼性を高めるためのSNSプラットフォームです。
数分から10分程度の動画で、身体の仕組みや特定の症状が起こるメカニズムなどを体系的に説明することで、情報の受け手は深い納得感を得られます。
文字や短い動画だけでは伝えきれない専門的な内容を、じっくりと解説するのに向いています。
【投稿ネタ】
| ■トレーニング器具の正しい使い方 ■自身の施術方針についての考え方 ■自宅でできるケア方法 |
丁寧に知識や考え方を説明することで、施術者としての権威性や誠実さが伝わり、信頼の獲得につながるでしょう。
X(旧Twitter)|リアルタイムな情報発信
X(旧Twitter)はその速報性と情報の広がりやすさが特徴のSNSで、手軽な情報発信や地域の人々との交流に適したツールです。
140字という短い文章で気軽に投稿できるため、日々のちょっとした気づきや情報をタイムリーに発信できます。
また「リポスト」機能によって、投稿がフォロワー以外の人にも広がる可能性があります。
【投稿ネタ】
|
■本日の予約の空き状況 |
開業後も、日々のコミュニケーションツールとして活用しやすいSNSです。
TikTok|ショート動画での認知拡大
TikTokは若年層を中心に、自院の存在を爆発的に広める可能性を秘めたショート動画プラットフォームです。
TikTokの最大の特徴は、フォロワーの数に関わらず、多くの人におすすめとして動画が表示される可能性がある点です。
面白くてためになる動画は多くの人に拡散され、接骨院・整骨院の認知度の向上に大きく貢献します。
【投稿ネタ】
| ■流行りの音楽に合わせた15秒程度の簡単なストレッチ紹介 ■身体に関する「実はやってはいけないこと」といった注意喚起シリーズ |
TikTokは楽しみながら情報をやりとりできるエンターテイメント性が魅力です。
ただし、TikTokユーザーは10~30代の若年層が中心のため、自院の主なターゲット層と合うかどうか運用前にしっかり確認しておきましょう。
ターゲット層の年齢が高い場合はSNSだけでは届きにくいため、紙のチラシは今も非常に効果的な集客手段です。
チラシについては、他記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
SNSだけじゃない!接骨院・整骨院の集客を最大化するWeb戦略
接骨院・整骨院の開業を成功させるには、SNS集客が効果的です。
しかし、SNSだけでは十分に集客をカバーできないこともあるため、以下のWeb戦略も欠かせません。
地域集客の要「MEO対策」

MEO対策は、Googleマップ上で自院を上位表示させ、近隣の利用者に見つけてもらうための施策です。地域検索との相性が非常に良く、接骨院・整骨院にとって欠かせない集客方法といえます。
「〇〇市 整骨院」と検索された際にGoogleマップに情報が表示されることで、来院につながる可能性が高まります。
まずはGoogleビジネスプロフィールに登録し、名称・住所・電話番号・営業時間などの基本情報を正確に整えましょう。
さらに、院内外の写真を掲載したり、口コミへ丁寧に返信したりすることで、信頼性が高まり、検索結果の評価向上にもつながります。
信頼の受け皿「公式ホームページ」
接骨院・整骨院の公式ホームページは、SNSやGoogleマップで興味を持った人が、最終的に詳しい情報を確認するための「受け皿」となる重要な場所です。
利用者が抱える不安や疑問を解消できるよう、必要な情報を整理してわかりやすくまとめましょう。
ホームページは原則として広告に該当しないとされていますが、景品表示法は適用されるため「必ず治る」など誤解を与える表現は避け、誠実な案内を心がけることが大切です。
接骨院・整骨院の開業時にホームページ制作を検討される方は「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」もお読みください。ホームページ制作のコツや注意点について詳しく説明しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
Webを連携させた予約導線の設計
SNS、MEO、ホームページといったWeb上のツールは、それぞれを独立させて使うのではなく、互いに連携させて、利用者がスムーズに予約までたどり着ける流れを設計することが重要です。
利用者が「この接骨院・整骨院良さそうだな、予約したいな」と感じたその瞬間に、迷わずに行動できる仕組みが整っているかどうかで、集客の成果は大きく変わります。
予約までの手順が複雑だと、せっかくの機会を逃してしまうことにもなりかねません。
導線づくりの具体的な方法としては、以下が効果的です。
| ■SNSのプロフィール欄にホームページのURLを記載する ■ホームページやGoogleマップにWeb予約システムを導入する |
どの入口から訪れた利用者でも、簡単に予約が完了できる状態を目指しましょう。
接骨院・整骨院のSNS運用に失敗しないための注意点

つづいて、SNSを活用する際に必ず押さえておきたい注意点を紹介します。
特に、医療類似行為を扱う接骨院・整骨院では、法律のルールを理解したうえで運用することが欠かせません。
柔道整復師法とあはき・柔整広告ガイドライン
SNS投稿は、場合によっては「広告」と判断され、柔道整復師法やあはき・柔整広告ガイドラインの規制対象となります。
特に以下の3つの条件をすべて満たす投稿は「広告」と見なされるため、内容には注意が必要です。
| ①利用者を施術所等に誘引する意図があること 【誘引性】 ② 施術者の氏名又は施術所等の名称が特定可能であること 【特定性】 ③ 一般人が認知できる状態にあること 【認知性】 |
厚生労働省|あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関するガイドライン(あはき・柔整広告ガイドライン)
広告に関する表記方法については「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
具体的なNG表現リスト
法律では、広告で表現できる内容が厳しく定められています。
意図せずルールを破ってしまうことがないよう、広告と見なされる可能性のある投稿では、以下の表現は使わないようにしましょう。
| ■効果を保証する言葉・・・「必ず治る」「完治する」など ■専門性をアピールしすぎる表現・・・「スポーツ障害専門」「産後ケアに特化」など ■症状名を使った効果の断定・・・「腰痛が治る」「肩こりに効果がある」など ■医療類似行為・医療と誤認される表現・・・柔道整復師の業務範囲外である「マッサージ」「整体」や、医師の行為と誤解される「治療」 ■「診療」「クリニック」など ■最上級の表現・・・客観的な根拠がないにもかかわらず「No.1」「日本一」など |
SNS運用では、法令に抵触しない表現を心がけながら、利用者に誠実な情報を届けることが、信頼される接骨院・整骨院づくりにつながります。
利用者事例や写真の投稿
利用者の声や写真を投稿する際は、必ず事前に書面などで同意を得て、個人が特定されないよう配慮することが必須です。
また、施術前後のビフォー・アフター比較写真は「効果を保証している」と受け取られる恐れがあり、広告規制に抵触するリスクが高いため避けましょう。
接骨院・整骨院におけるSNS運用の乗り越え方

接骨院・整骨院が開業にあたりSNS運用を始める場合、自力で運用する方法と専門家のサポートを受ける方法の2つがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、整理して紹介します。
自力運用のメリット・デメリット
自分でSNSを運用する場合は、自由度が高く、施術者本人の言葉で発信できる点が大きな特徴です。
【メリット】
| ■費用をかけずに始められる ■施術者本人の言葉で想いや人柄を伝えられる ■リアルな発信になり、利用者との距離が縮まりやすい |
【デメリット】
| ■投稿ネタを考える時間が不足する ■広告規制を理解しながら発信し続ける負担が大きい ■継続が難しく、途中で力尽きるケースが多い |
自力運用は運用の自由度は高いものの、開業準備の中「続ける大変さ」と「法令遵守」のハードルが大きな課題になります。
専門家によるサポートのメリット・デメリット
専門家に依頼する場合は、安全で効果的なSNS運用を最短ルートで構築できる点が魅力です。
【メリット】
| ■法令を守った「安全なアカウント設計」ができる ■発信の方向性が明確になり、遠回りしなくて済む ■開業準備や施術の勉強に時間を回せる |
【デメリット】
| ■費用がかかる ■担当者とコミュニケーションを取る時間が必要になる |
専門家への依頼は、SNS運用の「効率」「安全性」を重視したい方には特に向いています。
どちらを選ぶにしても無理なく継続できる方法を選ぶことが、接骨院・整骨院のSNS集客を成功させる最大のポイントです。
接骨院・整骨院のSNS運用に関するよくある質問
Q1. 接骨院・整骨院は開業前からSNSを始めたほうがいい?
はい。開業前から始めることで、認知と信頼を事前に積み上げられます。
準備段階から学びや理念、開院までの過程を発信すると、人柄や考え方が伝わり、オープン時点でファンがついた状態をつくれます。
いざ開業してから一気に発信するよりも、未来の利用者との関係づくりがスムーズに進むため、早めの運用開始が効果的です。
Q2. 接骨院・整骨院が最初に選ぶべきSNSはどれ?
ターゲットによって最適なSNSは異なりますが、まずはInstagramかLINE公式アカウントがおすすめです。
Instagramは院内の雰囲気や人柄を視覚的に伝えられ、開業前からファン化しやすい媒体です。
LINE公式は開業後の予約導線やリピート促進に強く、登録者へ確実に情報を届けられます。
若年層ならTikTok、地域住民との交流ならX(旧Twitter)など、利用者層に合わせて優先順位を決めることが大切です。
Q3. 接骨院・整骨院のSNS投稿でやってはいけない表現は?
効果の保証や専門性の誇張など、法律やガイドラインに抵触する表現は禁止されています。
「必ず治る」「完治します」などの断定的表現や、「○○専門」「No.1」といった根拠のない優良誤認につながる表現はNGです。
また、症状名と効果を結びつける投稿も広告と判断される可能性が高く注意が必要です。
接骨院・整骨院のSNSは法律上の制限が多いため注意しながら、誠実で事実に基づいた発信を心がけましょう。
SNS集客は接骨院・整骨院の開業成功の鍵
接骨院・整骨院の開業において、SNSは費用を抑えながら認知を広げ、未来の利用者との関係を育てる心強い武器です。
この記事では、SNS集客の進め方から法規制の注意点まで解説してきましたが、開業準備の忙しさの中でこれらをすべて自力で進めるのは簡単ではありません。法律の理解や運用の継続に不安を感じる方も多いでしょう。
必要に応じて専門家の力を借りることで、安全かつ効果的にスタートできます。
株式会社ジョイパルでは、これまでに1700件以上の開業支援を行い、SNS運用のサポートからホームページ制作、MEO対策など、接骨院・整骨院のWeb戦略をトータルで支援してきました。
豊富な実績から十分なサポートをさせていただきますので「何から始めればいいかわからない」「正しいSNS運用ができるか不安」という方はお気軽にお問い合わせください。開業成功にむけて精一杯サポートいたします。
▶ LINE友だち登録はこちら(開業準備マニュアルを無料プレゼント)

ジョイパルでは、このような質問をよくいただきます
| Q1 | 接骨院、接骨院の開院を検討中だけど、どこで開業するとよいでしょうか? |
|---|---|
| Q2 | 医療機器の購入を検討しているのですが・・・ |
| Q3 | 費用対効果の高い医療機器について聞きたいです! |
| Q4 | 中古医療機器の購入を考えているのですが・・・ |
| Q5 | 今まで以上に 患者さんの集客を考えていますが、どうすれば良いですか? |
| Q6 | 店舗を 患者さんが利用しやすいようにリフォームしたいのですが・・・ |

