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接骨院・整骨院の業務内容は?柔道整体師の仕事内容をわかりやすく解説

2025年08月19日運営コラム

整骨院の業務内容を開業目線で解説。施術業務だけでなく、受付対応や保険請求、経営に関わる事務まで幅広い仕事内容を紹介します。これから整骨院を開業する方が、事業計画書や経営準備で「整骨院の事業内容」を整理する際の参考になる記事です。

整骨院開業_01

 

接骨院・整骨院の基本的な業務内容とは?

接骨院・整骨院は、ケガや体の不調をサポートしてくれる場所です。「接骨院」や「ほねつぎ」と呼ばれることもありますが、どれも同じで、国家資格を持った柔道整復師が施術を行っています。

整骨院の業務内容 (2)

対応しているのは、以下のような症状です。

  • スポーツで足をひねった
  • 転んで打撲した
  • 事故でむち打ちになった

整骨院の特徴は、健康保険を使える場合があることです。急なケガや外傷には保険が使えることが多く、費用の負担を抑えられます。しかし、慢性的な肩こりや疲労などは保険の対象外となり、自費診療になります。

名前が似ている「整体院」や「カイロプラクティック」とは大きな違いがあります。これらは資格がなくても開業できるため保険は使えず、施術の目的もリラクゼーションや体のゆがみを整えることが中心です。

整骨院は「治すこと」、整体院は「整えること」とイメージすると分かりやすいでしょう。

整骨院と整体院の違いは?初心者にもわかりやすく違いを整理」や、「整骨院は医療機関ではない?健康保険との関係や開業前に知っておくべきこと」も参考になります。

整骨院で働く柔道整復師の主な業務内容

整骨院では、柔道整復師という国家資格を持った先生が施術をします。仕事内容は大きく分けると、「症状を見きわめる」「施術を行う」「生活のアドバイスをする」の3つです。

症状を見きわめる

まずは患者さんの体の状態をチェックします。

  • 問診:どうやってケガをしたのか、どこが痛いのかを詳しく聞く
  • 視診:立ち方や歩き方を見て、腫れや動きの異常がないか確認する
  • 触診:患部に触れて、筋肉や関節の状態を確かめる

こうした流れで、施術の方法を決めていきます。

施術を行う

整骨院で行う施術には、いくつかの方法があります。

  • 整復:外れてしまった関節や骨を元の位置に戻す(※応急処置以外は医師の同意が必要)
  • 固定:テーピングや包帯で動かさないようにして、回復しやすい状態をつくる
  • 後療法:マッサージや電気治療、運動を取り入れて、血流を良くし、回復を早める

普段の生活アドバイス

整骨院の仕事は施術だけではありません。再発を防ぐために、日常生活での注意点やセルフケアの方法をアドバイスすることも大切です。

たとえば、ストレッチのやり方を教えたり、スポーツに復帰するときの注意点を伝えたりします。

整骨院開業_02

 

整骨院の運営業務

整骨院は施術をするだけでなく、運営に関わる仕事もたくさんあります。先生やスタッフは、患者さんが安心して通えるように、裏側でいろいろな業務を行っています。

経営に関わる仕事

整骨院を続けていくには、経営面の仕事も欠かせません。

  • 保険の請求書類を作って提出する
  • 売上や経費の管理をする
  • 新しい患者さんに来てもらうための集客(広告やホームページなど)を考える

こうした仕事は施術と同じくらい大切で、院の安定につながります。

整骨院の開業の流れや、整骨院を開業するための費用については、別記事で解説しています。

受付や接客の仕事

整骨院では、受付や接客も重要な業務です。

  • 来院した患者さんの受付や会計
  • 電話や予約の対応
  • カルテや予約システムの管理

患者さんが安心して通えるかどうかは、接客の印象で決まることも多いので、笑顔や丁寧な対応が大切です。

整骨院スタッフの業務内容

整骨院には、柔道整復師の先生だけでなく、受付や事務のスタッフも働いています。患者さんが安心して通えるように、先生のサポートをしているのが特徴です。

受付・事務スタッフ

整骨院の窓口として、患者さんと一番最初に関わるのが受付スタッフです。

整骨院の業務内容 (1)

  • 来院した患者さんの受付や会計
  • 保険証の確認やレセプト処理(保険請求の書類作成)
  • 電話対応や予約の管理

患者さんと直接やり取りすることが多いため、丁寧な接客が求められます。

整骨院の経費で落とせるものや勘定科目については、別記事が参考になります。

助手・補助スタッフ

院によっては、施術の補助や環境整備を担当するスタッフもいます。

整骨院の業務内容 (3)

  • タオルの準備や片付け
  • ベッドや院内の清掃
  • 備品や消耗品の管理

直接施術を行うことはありませんが、先生が施術に集中できるようにサポートする役割を担っています。

整骨院で働くメリット・大変な点

整骨院の仕事はやりがいも多いですが、その分大変なこともあります。実際に働く前に、両方の面を知っておくことが大切です。

メリット

  • 国家資格を活かせる
    柔道整復師の資格を使って、専門的な仕事ができる。
  • 地域の役に立てる
    ケガや不調に悩む人をサポートでき、感謝されることが多い。
  • 幅広い経験が積める
    施術だけでなく、経営や事務、接客なども経験できる。

 

整骨院の資格については、「接骨院・整骨院開業には資格(柔道整復師)が必要?国家資格だけではダメ?」の記事が参考になります。

大変な点

  • 体力が必要
    立ち仕事や力を使う施術も多く、体力的にハードな面がある。
  • 勤務時間が長くなりがち
    朝早くから夜遅くまで営業している院もあり、中抜けシフトも多い。
  • 事務作業も多い
    保険請求やカルテ記入など、デスクワークも意外と多い。

整骨院の仕事は「人の役に立ちたい」という気持ちがある人には向いていますが、体力や事務処理にも向き合う必要があります。

接骨院・整骨院の業務内容に関するFAQ

接骨院・整骨院の業務内容に関係するよくある質問をまとめています。

整骨院の職業分類はどうなっていますか?

整骨院は、大分類「P 医療,福祉」、中分類「83 医療業」、小分類「835 療術業」に分類されます。さらに、細分類では「8351 あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所」として特定されます。

参考:e-Start「日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) > 医療,福祉 > 医療業 > 療術業 > あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所」

整骨院の業務内容は職務経歴書にどう書けばいいですか?

職務経歴書に整骨院での経験を書く場合、実際に担当した業務を具体的に記載することが重要です。
ただ「施術を担当」と書くよりも、施術の種類や患者対応の内容を盛り込むと評価されやすくなります。

例文①(柔道整復師の場合)

  • 柔道整復師として、外傷施術(骨折・脱臼・捻挫・打撲)を担当

  • 問診・視診・触診を行い、症状を評価したうえで施術方針を決定

  • 固定法・後療法を実施し、日常生活でのセルフケア指導も行う

  • レセプト業務やカルテ記入など、院内運営にも携わる

例文②(受付・事務スタッフの場合)

  • 整骨院受付として、来院対応・会計業務・電話対応を担当

  • 保険証確認やレセプト請求の補助を行い、カルテ管理も担当

  • 予約システムの運用や来院促進のための患者フォローを実施

このように、自分が「どの業務を任されていたか」を細かく書くことで、経験の幅を伝えることができます。

整骨院の業務内容は事業計画書にどう書けばいいですか?

整骨院を開業する際、金融機関や支援機関に提出する事業計画書では、整骨院の役割・提供するサービス内容・対象とする患者層を明確に書くことが求められます。

事業内容の記載例

  • 「地域住民を対象に、急性外傷(骨折・捻挫・打撲など)への施術を中心とした整骨院を運営」

  • 「スポーツ外傷の予防とリハビリに特化した整骨院を開業し、学生アスリートの復帰支援を行う」

  • 「高齢者を対象に、転倒予防や機能回復を目的とした施術と生活指導を提供」

ポイント

  • 「誰に(ターゲット)」:地域住民、学生、高齢者など

  • 「何を(サービス内容)」:外傷施術、後療法、予防指導など

  • 「どのように(特徴)」:保険施術+自費メニュー、夜間営業、スポーツ特化など

これらを具体的に書くことで、「どんな整骨院を目指しているのか」が相手に伝わりやすくなります。

整骨院の業務内容を理解したら、次は開業準備へ

整骨院開業_03

 

この記事では、整骨院の業務内容を「施術」「運営」「事務」といった観点からご紹介しました。
実際に開業すると、施術技術だけでなく、受付対応や保険請求、集客や経営といった幅広い仕事が求められます。

そして、こうした業務をバランスよく整えることが、「通われる整骨院」をつくるポイントです。
患者さんが安心して通い続けられる院でなければ、いくら良い立地や設備があってもリピートにはつながりません。

ジョイパルでは、整骨院・接骨院の開業をトータルでサポートしています。
これまで1,700件以上の開業支援実績があり、以下のような幅広いサポートをご用意しています。

  • 開業エリアの選定や物件紹介(競合分析や立地調査を含む)

  • 資金調達サポート(日本政策金融公庫や助成金の活用)

  • 内装や施術スペースの設計支援(患者が通いやすい環境づくり)

  • ホームページ制作やMEO対策などの集客支援

  • 医療機器の導入・レンタルサポート

  • スタッフ採用や人材育成に関するアドバイス

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