1. TOP
  2. お知らせ/新着情報
  3. 整骨院は医療機関ではない?健康保険との関係や開業前に知っておくべきこと
 

整骨院は医療機関ではない?健康保険との関係や開業前に知っておくべきこと

2025年05月28日運営コラム

「整骨院って病院じゃないの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?

確かに、ケガをしたときに通うことがある整骨院は、見た目も雰囲気も病院に似ていて、健康保険証が使える場合もあります。

でも実は、整骨院は医療機関ではなく、保険が使える範囲も限られているんです。

これから整骨院の開業を考えている方にとって、「整骨院が医療機関ではない」ということを正しく理解しておくことは、大切です。

制度のしくみを知らずに開業してしまうと、トラブルや誤解、最悪の場合は保険請求のトラブルに発展することも…。

この記事では、以下のような内容をわかりやすく解説します。

  • 整骨院と医療機関の違い

  • 健康保険が使える条件・使えないケース

  • 開業前に押さえておきたい注意点

接骨院・整骨院がどんな施設か理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

整骨院開業_01

 

整骨院はなぜ医療機関ではないのか?

整骨院(接骨院)は、一般的に「病院と同じようなもの」と思われることが多いですが、実は医療機関ではありません

施術を行うのは柔道整復師という国家資格を持った専門職ですが、医師ではないため、診断や投薬などの医療行為は行えません。

 

整骨院は「施術所」であり、病院とは異なる

整骨院は病院ではない

整骨院は、捻挫や打撲、骨折などに対して、手技による施術を提供する場所です。

医療機関と異なり、レントゲン検査や薬の処方はできませんし、「この痛みは○○という病気です」といった診断もできないため、必要に応じて医師との連携が必要になります。

 

整骨院では対応できない疾患がある

たとえば、腰の痛みで整骨院を訪れたとしても、その原因が内臓疾患にあれば、整骨院では対処できません。

そういったケースでは、整形外科や内科といった医療機関の受診が適切です。

整骨院と整形外科や整体院の違いをあらかじめ知っておくことで、患者さんからの信頼にもつながります。

 

整骨院で健康保険が使えるケースとは?

整骨院では一部の症状について、健康保険を利用することが可能です。

ただし、その適用範囲は想像よりも限られており、しっかり確認しておくことが大切です。

 

健康保険が適用される主なケース

整骨院で健康保険が使えるケースは?

保険適用となるのは、以下のような急性または亜急性の外傷性のケガです。

  • 捻挫や打撲

  • 挫傷(肉離れなど)

  • 骨折や脱臼(※医師の同意が必要)

これらに該当すれば、柔道整復師の施術に対して保険が適用されます。ただし、骨折や脱臼については医師の同意がない場合、保険扱いにはなりません。

 

保険が使えないケースも意外と多い

反対に、以下のような症状は保険対象外となります。

  • 慢性的な肩こりや腰痛

  • 疲労回復を目的としたマッサージ

  • 医療機関と同時並行で通院している場合

  • 交通事故や数年前の古傷による痛み

こういった施術は全額自己負担となるため、注意が必要です。

保険が使えるかどうかは、患者さんにも丁寧に説明できるようにしておきましょう。

 

整骨院開業_02

 

整骨院の施術と「療養費制度」のしくみ

整骨院で保険が適用されるといっても、病院とまったく同じ制度ではありません。

実際には「療養費制度」という仕組みで取り扱われます。

 

療養費制度とは?

整骨院は保険医療機関ではないため、本来であれば施術費をいったん全額支払い、あとで保険組合に請求するのが原則です。

ただし、現在は「受領委任制度」が導入されており、あらかじめ手続きをすれば病院と同じように窓口で3割負担で施術が受けられます。

大阪府・受領委任制度のしくみ
出典:大阪府|受領委任制度のしくみ

和歌山県・受領委任制度の図
出典:和歌山県|はり、きゅう及びあん摩マッサージ指圧の受領委任について

 

施術内容を確認して療養費支給申請書」に署名する必要がある

この制度を使うには、患者が施術内容を確認したうえで「療養費支給申請書」に署名する必要があります。

もし、誤った申請書に署名してしまうと、それは不正請求につながりかねません。内容は必ず確認し、明細付きの領収書の発行もお願いするようにしましょう。

 

整骨院の開業を目指すなら、制度理解と経営準備の両方が必要である

整骨院を開業したいと考えている方にとって、「医療機関ではない」という制度的な位置づけを正しく理解しておくことは大前提です。

しかし、それだけで成功できるほど現実は甘くありません。

 

集客・広告・費用の知識が必要

整骨院の集客やマーケティング

たとえば、「技術さえあれば大丈夫」と思っていたけど、患者さんが来ない、「いい場所に開いたつもりが失敗だった」など、整骨院は儲からないと言われる背景には、共有するポイントがあります。

特に、保険収入だけに頼ると不安定になりがちです。

最近では、自費メニューの導入で収益を安定させる整骨院が増えています。

 

整骨院の開業を考えているなら、ジョイパルに相談してみませんか?

整骨院開業_03

 

制度の理解に加え、立地・集客・資金計画など、実際の開業には多くの準備が必要です。

そこでおすすめなのが、整骨院の開業支援実績1,600件以上を誇る「ジョイパル」です。

ジョイパルでは、

など、開業前後の不安をトータルで支援しています。

失敗しない整骨院開業をしたい」「将来に不安のない経営を目指したい
そんな方は、ぜひ一度ジョイパルにご相談ください。あなたの夢を、私たちが全力でサポートいたします。

整骨院の開業についてジョイパルに相談する

joypal-整骨院開業におすすめ

 

以上、「整骨院は医療機関ではない?健康保険との関係や開業前に知っておきたいこと」でした。