公開日:2026年01月26日
「接骨院・整骨院の開業を考えているけれど、大手フランチャイズ(FC)加盟と個人独立のどちらが良いのだろう」開業を検討する多くの柔道整復師が悩むポイントではないでしょうか。
FC加盟はノウハウや安心感を得られますが、多くの制限があります。一方、個人開業は自由と高収益を狙えますが、全責任を負います。
双方のメリット・デメリットを正しく理解することが、最適な選択には欠かせません。
本記事では、1,700件以上の開業支援実績をもつ株式会社ジョイパルが、FCと個人開業の違いを徹底比較します。
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接骨院・整骨院の開業ノウハウについては「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。
整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説
「整骨院を開業したいけど、何から始めればいいのかわからない」 「資格や費用、手続きの流れを知りたいけど、調べても難しくて不安…」 整骨院の開業には、資格・物件・資金・届出など…
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接骨院・整骨院をFCで開業するメリットとデメリット

フランチャイズ(FC)加盟とは、本部に加盟金やロイヤリティを支払うことで、看板・ノウハウ・システムを利用する権利を得る仕組みです。
まずはFC加盟ならではのメリットとデメリットを見ていきましょう。
【メリット①】経営ノウハウや集客システムが確立されている
FC加盟の最大の利点は、成功確率の高いビジネスモデルをそのまま利用できる点です。
本部は多くの店舗運営を通じて膨大なデータを蓄積しています。
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<FC本部がもつノウハウ例> 立地戦略・・・人通りや競合状況から勝てる場所を選定する 集客手法・・・チラシの配布エリアやWeb広告の運用を最適化する リピート施策・・・患者さんを定着させるための接遇やフォロー体制がある |
個人開業ではすべて手探りで進める必要がありますが、FCなら研修やマニュアルを通じて効率的な運営方法を学べます。
経営知識に不安がある柔道整復師にとって、実績あるノウハウを得られるのは大きな安心材料です。
【メリット②】開業時の物件探しや融資サポートを受けられる
開業準備の中で特にハードルが高いのが、物件選定と資金調達です。
FC本部のサポートを受けることで、個人では難しい好条件でのスタートが可能になります。
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FC加盟のメリット |
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物件選定 |
独自データに基づき、集客が見込める優良物件を紹介してもらえる |
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融資審査 |
大手看板と実績ある事業計画書により、金融機関の信用を得やすい |
面倒な手続きをプロに任せられるため、開業前の貴重な時間を有効に使えます。
【メリット③】本部のブランド力で初期から集客が見込める
開業直後の最大の課題は「認知度がないこと」ですが、FC加盟ならその心配を軽減できます。
テレビCMやWeb広告で広く知られているチェーン店なら、看板を見ただけで「あの整骨院だ」と安心してもらえるからです。
知名度があることで、初日からスムーズな立ち上がりが期待できます。
広告費をかけずに一定の集客が見込める点は、経営初期の安定化に大きく貢献します。
【デメリット①】加盟金や毎月のロイヤリティで利益率が下がる
手厚いサポートの対価として、決して安くないコストが発生します。
開業時には数百万円単位の「加盟金」や「研修費」が必要です。
さらに開業後は、売上の数パーセント(または定額)を「ロイヤリティ」として毎月本部に支払わなければなりません。
売上が上がってもロイヤリティの支払い額が増える契約の場合、手元に残る利益は思ったほど増えないケースがあります。
長期的な収支をシミュレーションし、支払いに見合う対価が得られるか慎重な判断が必要です。
【デメリット②】施術方針や経営の自由度が制限される
FC加盟店は、あくまで本部のブランドイメージを守る一員として運営を行います。
そのため、以下のような項目で本部のルールに従う必要があります。
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<制限されやすい項目> 内装・外観・・・指定のデザインや什器を使用しなければならない 施術メニュー・・・本部推奨のメニュー以外は導入できない場合がある 営業時間・・・全店統一の営業時間を守るよう求められる |
「もっと時間をかけた手技を提供したい」「地域に合わせて独自の割引キャンペーンを打ちたい」と考えても、本部の許可が下りなければ実現できません。
自分の理想とする院を作りたい人にとっては、窮屈に感じる可能性があります。
【デメリット③】本部の評判が悪化すると自院も影響を受ける
FCチェーンは「運命共同体」の側面をもっています。
もし別の加盟店や本部で不祥事・トラブルが発生し、ニュースやSNSで炎上した場合、自院には何の落ち度がなくても客足が遠のく恐れがあります。
ブランドへの信頼が一瞬で崩れるリスクは、チェーン店ならではの懸念点です。
加盟を検討する際は、本部のコンプライアンス体制や過去のトラブル事例についても調べておきましょう。
個人で接骨院・整骨院を開業するメリットとデメリット

個人開業は、自身の理想を追求できる反面、すべての責任を自分で負う厳しさがあります。FC加盟と比較した際の特徴をリストアップしました。
【メリット①】初期費用を抑え利益を最大化できる
個人開業の最大の魅力は、コストコントロールのしやすさと収益性の高さです。
FC加盟で発生する加盟金やロイヤリティが一切かかりません。
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個人開業 |
FC加盟 |
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初期コスト |
必要最低限の設備でスモールスタートが可能 |
加盟金や指定の内装費で高額になりがち |
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月額コスト |
家賃や人件費などの実費のみ |
毎月ロイヤリティの支払いが発生する |
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利益構造 |
売上が増えた分だけ自分の収入になる |
売上の一部を本部に納める必要がある |
浮いた資金を最新の医療機器導入や内装のこだわりに回せます。軌道に乗せられたら、FC加盟店よりも高い年収を実現できるでしょう。
【メリット②】自身の理想とする施術や経営ができる
「一人ひとりの患者さんにじっくり向き合いたい」
「スポーツ障害に特化した院を作りたい」
こうした独自のコンセプトを100%実現できるのは、個人開業ならではの特権です。
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<自由に決められること> 施術内容:自分の得意な手技や最新機器を自由に導入できる 料金体系:地域やターゲットに合わせて柔軟に価格を設定できる 運営方針:営業時間や休日を自分のライフスタイルに合わせられる |
自分の城をもち、理想の医療を提供したい人には最適な環境です。
【デメリット①】集客や経営を全て自力で行う必要がある
自由の裏返しとして、すべての業務を自分でこなす重責があります。
施術以外にも、以下のようなタスクを一人で管理しなければなりません。
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物件・資金:立地調査、融資交渉、内装業者の手配 集客・広告:HP制作、チラシ配布、SNS運用、口コミ対策 人事・労務:スタッフ採用、教育、給与計算、シフト管理 |
特に集客は最大の壁となります。施術の腕が良くても、経営手腕がなければ患者さんは来ないという現実に直面します。
【デメリット②】ブランド認知までに時間がかかる
個人院が地域で信頼を得るまでには、相応の時間がかかります。オープン当初は「どんな先生がいるのか」「怪しい院ではないか」と警戒されることも少なくありません。
口コミや紹介で評判が広まるまで、半年〜1年程度は集客に苦戦する覚悟が必要です。
その間の運転資金を確保しておかないと、黒字化する前に資金が尽きてしまうリスクがあります。
長期的な視点で、地道に信頼を積み上げていく忍耐力が求められます。
【比較】FC加盟と個人開業接骨院・整骨院の収益モデル

「FC加盟と個人開業、結局、どちらが儲かるのか?」は最も気になるポイントでしょう。それぞれの初期費用と年収の目安を比較します。
FC加盟店の初期費用と年収モデル
FC加盟した場合の一般的な費用の目安は、以下のとおりです。
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金額(目安) |
備考 |
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初期費用 |
400万〜700万円程度 |
店舗規模等により、増減あり |
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年収 |
300万円~700万円程度 |
1人院長かスタッフ雇用あるかで異なる |
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ロイヤリティ |
定額:月5〜15万円程度 変動:売上の5〜10%程度 |
別途システム利用料(月3万円程度)がかかる場合あり |
FCはロイヤリティの負担があるため、利益率はどうしても低くなります。
一方で、本部のブランド力や経営ノウハウの提供により、開業初期のリスクを軽減できるメリットがあります。
参考:フランチャイズ加盟募集net|フランチャイズで整骨院を開院するために必要な資格と手続き・健康保険との関係も解説
個人開業院の初期費用と年収モデル
個人開業の場合の費用目安は、以下のイメージです。
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金額(目安) |
備考 |
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初期費用 |
300万〜800万円 |
機器のグレードや内装へのこだわりで大きく変動する (自宅開業や居抜き物件なら100万円台も可能) |
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年収 |
1年目 300万~600万円程度 3年目以降経営が安定した場合、600万~800万円以上 |
実力次第で青天井だが、集客できなければ低収入(200万円程度)のリスクも |
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ロイヤリティ |
0円 |
毎月の支払いがなく、売上がダイレクトに利益になる |
個人開業は、ロイヤリティがない分、損益分岐点を低く設定できます。
固定費を抑えてスモールスタートし、徐々に利益を積み上げていくスタイルが一般的です。
参考:日本政策金融金庫|はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所の創業ポイント
FCは「多くの売上が必要だが、集客力があるため達成が早い」、個人は「少ない売上で済むが、集客に時間がかかる」という特徴があります。
手持ちの資金で立ち上がり時期を乗り切れるかなど、具体的にシュミレーションしてみましょう。
結局どちらがいい?FC加盟・個人開業に向いている人の特徴

これまでの比較を踏まえ、それぞれのスタイルに向いている人の特徴を簡潔にまとめました。
経営ノウハウがなくリスクを最小限にしたい人は「FC加盟」
経営の経験がない、または数字の管理に自信がない場合は、FC加盟が堅実な選択です。
FC本部の確立されたノウハウとサポート体制は、失敗のリスクを大きく引き下げてくれます。
「施術に集中したい」「開業準備の手間を省きたい」「初月から安定した集客がほしい」といったニーズをもつ人には最適です。
まずは守られた環境で経営の基礎を学びたいと考えるなら、FC加盟が向いています。
技術に自信があり利益と自由度を追求する人は「個人開業」
自分の技術力に自信があり、理想の院をゼロから作り上げたい情熱があるなら、個人開業がおすすめです。
以下のような志向をもつ人は、個人開業で成功する可能性が高いです。
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<個人開業に向いている人の志向> 独自の施術メニューやコンセプトで勝負したい 働く時間や休日を自分でコントロールしたい 経営の全てを自分で学び、実践したい コストを抑えて利益を最大化したい |
FCの枠に収まらず、自分の城を築きたいという独立心旺盛な方は、個人開業を選ぶと良いでしょう。
個人院であれば、自身の強みを活かした自費メニューの導入も可能です。
自費メニューの種類や、失敗しない料金設定の考え方については「接骨院・整骨院は自費メニューで経営安定を!種類や料金相場・法規制など解説」の記事で紹介しています。あわせてお読みください。
接骨院・整骨院は自費メニューで経営安定を!種類や料金相場・法規制など解説
接骨院・整骨院の開業を考えているものの「本当にうまく経営できるのだろうか?」と不安を感じていませんか? 接骨院・整骨院の数は増え続ける一方で、保険の厳格化や競合の増加により収…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル接骨院・整骨院のFC開業に関するよくある質問(FAQ)
接骨院・整骨院の開業に関してよく寄せられる質問にお答えします。
FC加盟店から途中で脱退し独立することは可能ですか?
法的には可能ですが、実質的には極めて困難です。
多くのFC契約には、以下のような厳しい制約が設けられています。
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一般的な内容 |
影響 |
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高額な違約金 |
固定額やロイヤリティ数年分 |
解約時に数百万円程度の支払いが発生しうる |
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競業避止義務 |
契約終了後2年間、半径5km以内で開業禁止など |
同じエリアでの独立開業が不可能になる |
安易に「嫌なら辞めて独立すればいい」と考えるのは危険です。
FC契約は事実上の「長期拘束契約」であることを理解して臨みましょう。
接骨院・整骨院の開業に自己資金はいくら用意すればいいですか?
一般的には、開業資金総額の1/3〜1/2程度(300万〜400万円程度)の自己資金があると、融資審査が通りやすくなります。
FC加盟の場合は初期費用が高額になりやすいため、より多くの自己資金を求められるケースがあります。
少ない自己資金でも開業可能なケースはありますが、運転資金の余裕をもたせるためにも、計画的な貯蓄をおすすめします。
接骨院・整骨院の個人開業で失敗する一番の原因は何ですか?
最も多い原因は「資金ショート」です。開業当初の集客見込みが甘く、売上が上がらないまま運転資金が尽きてしまうケースが目立ちます。
資金ショートを防ぐためには、厳しめの売上予測を立て、半年程度は売上がゼロでも耐えられるだけの十分な運転資金を確保しておくことが必要です。
FC・個人開業を見極めて接骨院・整骨院の開業成功を目指そう
本記事では、接骨院・整骨院の開業におけるFC加盟と個人開業の違いを比較しました。
FCは「安心と集客力」を得られる反面、コストと制約があります。
個人開業は「自由と高収益」を狙えますが、全て自己責任です。
「自由度は欲しいが、一人での開業は不安」という方には、プロの開業支援をご検討ください。
医療機器販売会社のジョイパルなら、豊富な開業支援実績をもとにトータルサポートを行います。
- 診療圏調査:データに基づく立地選定
- 資金調達:融資に強い事業計画書の作成
- 差別化:最新医療機器による集客力強化
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