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柔道整復師と理学療法士の違いは?仕事内容・資格・開業の可否をわかりやすく比較

公開日:2025年10月29日 運営コラム

柔道整復師と理学療法士は、どちらも体の不調やケガの回復をサポートする専門職です。一見似たように思えますが、実際には仕事内容・資格・働ける場所・開業の可否などに大きな違いがあります。

たとえば、柔道整復師は「外傷の施術を行い整骨院を開業できる職業」、理学療法士は「医師の指示のもとでリハビリを行う医療職」です。

本記事では、両者の特徴や資格、向いている人のタイプまでを、初めての方にもわかりやすく比較して解説します。

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柔道整復師と理学療法士の違いを一覧表で比較

柔道整復師は「骨折・脱臼・捻挫など外傷の施術を行う国家資格者」であり、理学療法士は「病気やケガのリハビリを行うリハビリ専門職」です。

つまり、柔道整復師は“治療(施術)”の専門家、理学療法士は“回復(リハビリ)”の専門家といえます。
また、柔道整復師は自らの判断で施術を行い、整骨院を開業できるのに対し、理学療法士は医師の指示のもとでしか施術できず、開業はできません

比較項目 柔道整復師 理学療法士
主な業務 打撲・捻挫・脱臼・骨折などの外傷の施術 病気・手術後などのリハビリ支援
働く場所 整骨院・接骨院・スポーツ現場 病院・クリニック・介護施設
医師の指示 不要(自ら施術可) 必要
保険適用 公的保険あり(条件付き) 医療保険の一部で対応
開業可否 可能(施術管理者要件あり) 不可
学習期間 3年以上 3年以上
国家資格法 柔道整復師法 理学療法士及び作業療法士法

 

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柔道整復師とは?

柔道整復師とは、骨折、脱臼、打撲、捻挫といった急性のケガに対して、手術や薬に頼らず、人間の自然治癒力を引き出す「柔道整復術」という手技療法で施術を行う国家資格者です。

 

柔道整復師の仕事内容

柔道整復師は、打撲・捻挫・挫傷・脱臼・骨折など、日常生活やスポーツで生じる外傷に対し、手技による整復・固定・施術を行う専門職であり、主に整骨院・接骨院で働き、湿布や投薬に頼らず、人の手で治療を行います。

症状や負傷内容によっては、健康保険を適用して施術できる点も特徴です。

接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷
性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、
手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力
を最大限に発揮させる施術を行っています。

厚生労働省|柔道整復師について

柔道整復師の資格・取得方法

柔道整復師は国家資格です。取得するには、文部科学省・厚生労働省が認可する専門学校または大学で3年以上学び、「柔道整復師国家試験」に合格する必要があります。

柔道整復師 国家資格出典:公益財団法人柔道整復研修試験財団

試験では、解剖学・生理学・柔道整復理論など、幅広い知識が求められます。

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柔道整復師の働く場所とキャリアパス

柔道整復師の多くは、整骨院や接骨院で勤務したのち、独立開業を目指します。そのほか、スポーツチームのトレーナー、介護施設での機能訓練指導員など、活躍の場は多岐にわたります。

柔道整復師は「施術管理者研修」や「3年以上の実務経験」を経て、自分の整骨院を開業できる点が大きな魅力です。

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理学療法士とは?

理学療法士は、病気やけが、高齢などにより身体の動きが不自由になった人に対し、運動療法や物理療法を用いて、基本的な動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復・維持・向上を図り、自立した日常生活を支援する国家資格を持つリハビリテーションの専門職です。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

引用元:日本理学療法士協会|理学療法士とは

理学療法士の仕事内容

理学療法士は、病気やケガ、手術後などで身体機能が低下した患者に対して、運動療法や物理療法を通じて回復をサポートするリハビリ専門職であり、歩行訓練・関節可動域訓練・筋力トレーニングなどを行い、患者が日常生活に戻れるように支援します。

ただし、施術は必ず医師の指示のもとで行う必要があります。

理学療法士の資格・取得方法

理学療法士も国家資格です。大学や専門学校で3年以上のカリキュラムを修了し、「理学療法士国家試験」に合格することで資格を取得します。

理学療法士の国家資格出典:厚生労働省

医療現場で働くための専門知識が重視されるため、医療法や解剖学など、医療従事者としての学習内容が中心です。

理学療法士の働く場所とキャリアパス

理学療法士の主な勤務先は、病院・クリニック・介護施設です。
医師や看護師と連携しながら、患者の社会復帰や身体機能の回復をサポートします。

ただし、理学療法士は法律上、独立して開業することは認められていません。
自分の判断で施術を行うこともできず、常に医師の指示のもとで業務を行う必要があります。

柔道整復師と理学療法士の違いに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 柔道整復師と理学療法士、どちらを目指すべきですか?

どちらも体の回復に携わる専門職ですが、目的が異なります。柔道整復師は「ケガを治す治療の専門家」で、外傷に対して施術を行います。一方理学療法士は「リハビリの専門家」で、病気や手術後の身体機能回復を支援します。

独立開業を目指すなら柔道整復師、医療機関で安定して働きたいなら理学療法士が向いています。

どちらが上というよりも、自分の将来像(開業・医療・スポーツなど)に合う資格を選ぶことが大切です。

Q2. 柔道整復師は理学療法士のようにリハビリを行えますか?

柔道整復師も施術の一環としてストレッチや運動指導など、軽いリハビリ的なサポートを行うことがあります。ただし、法律上は「柔道整復師法」に基づく施術範囲に限定されるため、医療的なリハビリ(手術後や慢性疾患のリハビリなど)を単独で行うことはできません。

そのため、必要に応じて医師の指示や理学療法士との連携が求められます。一方で、柔道整復師は施術後の生活指導や再発防止に関するアドバイスを行うなど、“予防的リハビリ”のような役割を担うことができます。

Q3. 柔道整復師と理学療法士の年収や働き方に違いはありますか?

一般的に、理学療法士と柔道整復師の平均年収に大きな違いはなく、350万円~450万円がボリュームゾーンです。しかし、柔道整復師は、独立開業すれば1,000万円以上のケースもあります。

理学療法士 年収
出典:スタディサプリ
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Q4. 理学療法士は開業できますか?柔道整復師との違いは?

理学療法士は「医師の指示のもとでリハビリを行う」職種のため、独立して開業することは法律で認められていません。一方、柔道整復師は条件を満たせば、自身で施術所(整骨院・接骨院)を開業することが可能です。
そのため、接骨院・整骨院を開業するなら柔道整復師を目指すべきです。尚、整骨院開業には「3年以上の実務経験」と「施術管理者研修の修了」が必要となります。

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柔道整復師と理学療法士は、どちらも人の健康を支える大切な職業です。
ただし、「自分の院を持ちたい」「自分の判断で施術したい」なら柔道整復師、「リハビリを行いたい」なら理学療法士が向いています。

開業を視野に入れている方は、柔道整復師としての資格取得や施術管理者研修の受講を検討しましょう。
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