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「開業しても集客できるか不安」
「地域の人に知ってもらうにはどうすればいい?」
地域密着型の接骨院・整骨院にとって、Googleマップでの上位表示を目指す「MEO対策」は必須の集客手段です。
適切に行えば、広告費をかけずに「今すぐ行きたい」と考えている近隣患者へアピールできます。
本記事では、1,700件以上の開業支援実績を持つジョイパルが、MEO対策の手順と成功のコツを解説します。正しい集客方法を知り、安定経営を実現しましょう。
接骨院・整骨院の開業については「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
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接骨院・整骨院のMEO対策が必要な5つの理由

地域密着型の接骨院・整骨院にとって、MEO対策は集客の柱です。必要な理由は主に5つあります。
・「今すぐ行きたい」患者が検索してくるから
・距離が近い整骨院が優先的に表示されるから
・スマートフォンでの地図検索が日常化しているから
・SEO対策よりも短期間で効果が上がりやすいから
・広告費をかけずに無料で集客できるから
それぞれの理由を解説します。
「今すぐ行きたい」患者が検索してくるから
マップ検索するユーザーの多くは、痛みや不調を今すぐ解決したいと考えています。「ぎっくり腰で動けない」などの緊急時には、ホームページを比較検討する余裕はありません。スマホで検索し、上位の院へすぐに連絡します。
MEO対策で上位表示できれば、緊急度の高い患者にアプローチできます。
【緊急性の高い検索例】
・急な痛みで当日予約したい
・仕事帰りに寄れる場所を探している
・交通事故治療ができる場所を急いでいる
実際に、スマホでローカル検索した人の88%が1週間以内に訪問しているというデータもあります。

引用元:24 Must-Know Local SEO Statistics for 2025
こうした「今すぐ客」を逃さずに獲得できる点がMEO対策の強みです。
距離が近い整骨院が優先的に表示されるから
Googleマップ検索(ローカル検索)は、ユーザーの「現在地」から近い店舗を優先表示します。大手チェーン店が相手でも、距離が近ければ個人の接骨院・整骨院が上位表示されるチャンスがあります。
| 検索ユーザーの状況 | 優先表示されやすい院 |
| 自宅で「近くの接骨院・整骨院」 | 徒歩や自転車圏内の院 |
| 職場で「腰痛 接骨院・整骨院」 | 職場近くの院 |
| 駅前で「整骨院」 | 駅周辺のアクセスの良い院 |
Googleは「実際に足を運べる範囲」を重視します。地域密着の接骨院・整骨院こそ、この利点を活かして集客につなげられます。
スマートフォンでの地図検索が日常化しているから
目的地を探す際に地図アプリ(Googleマップ)を使う行動は当たり前になりました。特に初めて行く場所や近所のお店探しでは、ブラウザ検索よりも地図検索が頻繁に使われます。
多くの人がマップを使う現代において、地図上に情報がないのは存在しないのと同じです。
ユーザー行動に合わせて正しく情報を掲載し、来院の機会損失を防ぎましょう。
SEO対策よりも短期間で効果が上がりやすいから
一般的なSEO対策は効果が出るまで半年〜1年程度はかかりますが、MEO対策は比較的早い段階で成果を実感できます。
| 施策名 | 効果が出るまでの期間 | 特徴 |
| MEO対策 | 数週間〜3ヶ月 | 競合が少なく成果が出やすい |
| SEO対策 | 6ヶ月〜1年 | コンテンツの蓄積が必要 |
| リスティング広告 | 即日 | 費用がかかる |
ホームページの評価が低い開業直後でも、MEO対策なら早期に露出を増やせます。まずはここから認知度を高めましょう。
広告費をかけずに無料で集客できるから
Googleビジネスプロフィールの利用は無料です。毎月数万円かかる広告やポータルサイトとは異なり、コストを抑えて集客できます。
【無料でできるメリット】
・掲載期限がなく永続的に集客できる
・クリック課金などのコストがない
・自院の努力次第で露出を増やせる
予算が限られる開業初期でも取り組みやすい施策です。まずは無料でできる範囲から始めましょう。
接骨院・整骨院におすすめのMEO対策7選

Googleマップの順位は、Google公式ヘルプに記載されているとおり「関連性・距離・知名度」の3要素で決まります。
これらを踏まえたうえで、接骨院・整骨院が実践すべきMEO対策を解説します。
・Googleビジネスプロフィールを正確に入力する
・患者からの口コミやレビューを促進する
・院内や施術風景の写真を多く掲載する
・サービスや商品を適切なキーワードで紹介する
・最新情報の発信など更新頻度を保つ
・予約可能なURLを設定して導線を作る
・ホームページのSEO対策もあわせて行う
各項目の具体的な進め方を解説します。
Googleビジネスプロフィールを正確に入力する
基本情報を漏れなく入力します。特に「NAP情報」は、他のWeb媒体と一字一句同じ表記に統一してください。
【統一すべきNAP情報】
・Name(院名):看板や届出と同じ表記にする
・Address(住所):ビル名や階数まで記載する
・Phone(電話番号):市外局番から正しく入力する
表記揺れがあると、Googleは別の施設だと誤認する恐れがあります。ホームページやSNSの情報を確認し、表記を統一して信頼度を高めましょう。
患者からの口コミやレビューを促進する
口コミ数と評価は、検索順位や来院決定に直結します。施術後の会話で感想の投稿をお願いしてみましょう。
受付ヤ待合室にQRコード付きのPOPを設置し、その場で投稿できる環境を整えるのも有効です。ただし、自作自演や業者による投稿はガイドライン違反でペナルティ対象になります。実際の患者からの自然な感想を集めることに注力してください。
院内や施術風景の写真を多く掲載する
写真は文字以上に院の魅力を伝えます。特に初めての患者は「どんな場所で施術されるのか」と不安を感じているため、視覚情報は安心材料になります。
| 写真の種類 | 撮影のポイント |
| 外観・入り口 | 看板や建物を明るく撮る |
| 施術スペース | 清潔感や整頓された様子を見せる |
| 施術風景 | どのような服装・体勢かを示す |
| スタッフ | 笑顔の写真を載せて安心感を与える |
オーナー自身が写真を投稿できる機能を活用し、院内の明るい雰囲気が伝わる写真を増やししてください。まずはじめに10枚は入れるようにしましょう。
サービスや商品を適切なキーワードで紹介する
プロフィール内の「商品」や「サービス」項目に、対応可能な症状やメニューを登録します。検索されやすいキーワードを含めるのがコツです。
【登録キーワードの例】
・保険診療:骨折、脱臼、打撲
・自費診療:骨盤矯正、産後ケア
・交通事故:むち打ち治療
・症状:腰痛、肩こり、頭痛
具体的なメニュー名を登録しておくと、「地域名+骨盤矯正」などで検索された際に表示されやすくなります。患者が探す言葉を先回りして用意しましょう。
最新情報の発信など更新頻度を保つ
Googleは新しい情報を提供するビジネスを評価します。「投稿機能」で最新情報を定期的に発信しましょう。
| 投稿テーマ | 具体的な内容例 |
| お知らせ | 休診日、営業時間の変更案内 |
| キャンペーン | 初回限定割引、期間限定メニュー |
| 日常の様子 | 研修風景、新設備の導入報告 |
| 健康コラム | 自宅でできるストレッチ紹介 |
週に1回程度の更新でも、動きのあるアカウントだとアピールできます。「しっかり運営されている院」という安心感を与えましょう。
予約可能なURLを設定して導線を作る
興味を持ったユーザーをスムーズに予約へ誘導します。プロフィールの「予約リンク」欄には、必ずURLを設定してください。
【設定すべきURL】
・自院ホームページの予約フォーム
・LINE公式アカウントのリンク
・Web予約システムのURL
電話以外の予約手段を用意することで、診療時間外の取りこぼしを防げます。ユーザーの手間を減らす工夫が集客成功への近道です。
ホームページのSEO対策もあわせて行う
MEO対策とホームページのSEO対策は密接に関係しています。Googleは公式サイトの評価も加味してマップ順位を決めているとされています。
ホームページ内で地域名や症状名のキーワードを適切に使用し、サイト自体の検索順位を上げましょう。
サイト全体の評価が高まれば、結果としてマップ順位の押し上げにつながります。MEOとSEOを連携させて相乗効果を狙うのが賢い戦略です。
接骨院・整骨院のホームページ制作に関する手順やポイントについては「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」でも詳しく紹介しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
MEO対策はこう始める!接骨院・整骨院向け初期設定ロードマップ

MEO対策が重要なことはわかったものの「まず何から手をつければいいかわからない」という方も多いでしょう。
接骨院・整骨院のMEO対策は、最初の初期設定がその後の成果を大きく左右します。ここでは、初心者でも迷わず進められるよう、全体像と初期設定のポイントを整理します。
MEO対策は次の3段階で進めます。
- 正しいビジネス情報を整える
- Googleに評価される土台を作る
- 口コミ・投稿・写真で育てていく
まずは、ビジネス情報を正しく整えることから始めましょう。
Googleビジネスプロフィールの基本的な設定手順については、Google公式でも詳しく案内されています。
初期設定に不安がある方は、公式ページを確認しながら進めるのがおすすめです。
▼Googleビジネスプロフィール公式ヘルプ(初期設定ガイド)
無料の Google ビジネス プロフィールを使ってアピール
【初期設定で必ず整えたい5つのポイント】
・ビジネスプロフィールのオーナー確認(本人確認)を完了する
・NAP(院名・住所・電話番号)を正確に統一する
・カテゴリ(メイン・追加)を適切に設定する
・営業時間(通常・特別)や属性(駐車場など)を埋める
・予約導線(予約URL・LINEなど)を必ず設置する
これらの初期設定が整っていない状態では、後述する口コミ対策や投稿、写真更新をどれだけ頑張っても、思うように効果が出にくくなります。
まずはこのロードマップに沿って初期設定を完了させ、そのうえで継続的なMEO対策に取り組みましょう。
接骨院・整骨院のMEO対策の成功事例
実際にMEO対策で集客課題を解決した事例を紹介します。自院での取り組みのヒントにしてください。
口コミ返信を徹底して信頼を獲得した事例
新規客が増えないことに悩む駅前の接骨院・整骨院の事例です。Googleマップの口コミへの「全件返信」を徹底しました。
良い評価には感謝を、厳しい意見には誠実な謝罪と改善策を返信しました。その結果、「患者を大切にする誠実な院」という印象を与えることに成功しました。
【取り組みの成果】
・口コミを見た新規患者からの問い合わせが増加
・「対応が丁寧そう」という来院理由が増加
・マップ経由の月間予約数が約1.5倍に成長
地道なコミュニケーションが信頼と集客を生んだ好例です。
写真投稿を増やして若い世代の来院が増えた事例
高齢者は多いものの、若年層の集客に苦戦していた接骨院・整骨院の事例です。ターゲットが重視する「視覚情報」を強化しました。
明るく清潔な院内や、最新機器、若手スタッフの笑顔の写真を多数追加。スマホで検索する若い世代へのイメージを一新しました。
【取り組みの成果】
・20代〜30代の新規来院比率が向上
・「おしゃれで入りやすそう」という評価を獲得
・産後骨盤矯正などの自費メニュー予約が増加
ターゲットに合わせた写真を掲載し、来てほしい層に響くアピールができた事例です。
正確な情報発信で問い合わせの質が向上した事例
「駐車場はあるか」「保険は使えるか」といった電話対応に追われていた開業直後の院の事例です。
投稿機能やQ&A機能を活用し、駐車場の位置や保険適用範囲、施術の流れを詳細に発信しました。情報を網羅することで、患者の疑問が事前に解消されました。
| 施策前の状況 | 施策後の変化 |
| 質問の電話が頻発 | 質問が減り、予約電話の割合が増加 |
| 「保険不可ならいい」と拒否 | 自費診療を理解した上での来院が増加 |
| 受付の負担大 | 業務効率が上がり接遇に注力可能 |
正しい情報発信が集客だけでなく、業務効率化や患者の質向上にもつながることを示しています。
MEO対策にとどまらない集客のコツや成功事例については「接骨院・整骨院の集客を成功させるには?失敗原因や成功事例・具体施策まで徹底解説」でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-marketing/
接骨院・整骨院がMEO対策を行う際の注意点

MEO対策を安全に運用するために、以下の4つの注意点を必ず守りましょう。医療類似行為を行う接骨院・整骨院には厳しいルールが適用されます。
・口コミの見返りに金品や割引を用意しない
・NAP情報を他の媒体と正確に統一する
・法律や広告ガイドラインに違反しない表記をする
・チラシやWeb広告など他の施策も並行する
順番に見ていきましょう。
口コミの見返りに金品や割引を用意しない
「口コミ投稿で割引」などのキャンペーンはGoogleポリシー違反です。「偽りのエンゲージメント」とみなされ、厳しく規制されます。
【ペナルティの影響】
集めた口コミが全て消される
順位が下落し、検索結果に表示されなくなる
アカウントが停止され、マップから店名ごと削除される
目先の口コミのために信頼を失うのは大きな代償です。口コミはあくまで患者の善意によるものと考えましょう。
NAP情報を他の媒体と正確に統一する
院名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)は、ネット上の全媒体で完全に一致させてください。表記揺れがあると、Googleやユーザーが正確に店舗を識別できなくなり、評価が分散する可能性があります。
【注意すべき表記揺れ】
・院名:「〇〇整骨院」と「〇〇整骨院 本院」
・住所:「1丁目2番3号」と「1-2-3」
・ビル名:「〇〇ビル1F」と「〇〇ビル1階」
ポータルサイトやSNSの情報も確認し、すべて統一しましょう。
法律や広告ガイドラインに違反しない表記をする
接骨院・整骨院の広告は「柔道整復師法」および「あはき・柔整広告ガイドライン」で規制されています。Googleビジネスプロフィールも広告規制の対象とされるため、違反表現は避けてください。
| NG表現 | 理由 |
| 「最高の技術」「No.1」 | 比較優良広告にあたる |
| 「必ず治ります」 | 誇大広告にあたる |
| 「がんが治る」 | 根拠のない効果提示にあたる |
違反は処罰の対象になります。コンプライアンスを守る意識をもちましょう。
接骨院・整骨院が配慮すべき広告規制に関する詳しい解説は「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」の記事にありますので、ぜひ参考にして下さい。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
チラシやWeb広告など他の施策も並行する
MEO対策は接骨院・整骨院の集客に有効ですが、それだけに依存するのはリスクがあります。
Googleのアルゴリズム変更の影響を受けるほか、近年は検索結果の上部にAIによる概要表示が出るケースも増え、Googleマップを確認せずに検索を終えるユーザーも増えています。
安定した集客を実現するためには、MEOを軸にしつつ、ホームページや他の施策も組み合わせ、露出を分散させることが重要です。
【併用すべき施策】
・ホームページのSEO対策
・チラシポスティング
・リスティング広告
・地域情報誌への掲載
複数の集客チャネルをもち、どんな状況でも安定して集客できる体制を作りましょう。
チラシ作成をお考えの方は「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」の記事も参考になりますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
MEOの効果測定|見るべき指標と改善の打ち手

MEO対策の効果は、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」画面から確認できます。特に注目したい指標は以下のとおりです。
| 表示回数 | Google検索・マップ上で院が見られた回数 |
| ルート検索数 | 来院を検討しているユーザーの行動指標 |
| 電話件数 | 今すぐ来院したい層の反応 |
| 予約リンクのクリック数 | 集客導線が機能しているかの目安 |
これらが伸びていれば、現在のMEO施策は順調です。
数値が下がった場合は、情報更新が止まっていないか、口コミ数や評価が減っていないか、競合の動きなどを確認しましょう。
定期的な数値チェックと改善の積み重ねが、安定した集客につながります。
接骨院・整骨院のMEO対策でよくある質問(FAQ)
これからMEO対策を始める方が抱きやすい疑問にQ&A形式で回答します。
どうやったらGoogleマップで上位表示されるの?
Googleマップの順位は、Google公式ヘルプでも示されているとおり「関連性・距離・知名度」の3要素をもとに決まります。
関連性は検索キーワードとビジネス情報の一致度、距離は検索地点からの近さ、知名度は口コミ数や評価、情報の充実度などが影響します。
これらをふまえた上で、接骨院・整骨院が上位表示を目指すには、以下の基本アクションを継続しましょう。
・情報を100%入力し、最新に保つ
・患者からの口コミを増やし、返信する
・定期的に写真や情報を投稿する
裏技はなく、有益で信頼できる情報の積み重ねが結果につながります。
MEO対策を始めてどれくらいで効果が現れる?
一般的には数週間から3ヶ月程度で変化が見え始めます。Googleが情報を認識し、評価を確定するまでに時間が必要です。
| 期間 | 期待できる変化 |
| ~1ヶ月 | 表示回数が増える |
| 1~3ヶ月 | 電話やルート検索が増え始める |
| 3ヶ月~ | 安定し来院数に反映されていく |
焦らずまずは3ヶ月を目安に継続して運用しましょう。
悪い口コミを書かれた場合の対処法は?
感情的な反論や放置は避けましょう。悪い口コミへの対応は、院の誠実さを示すチャンスです。
【対応手順】
1.事実確認をする
2.迅速に謝罪の返信をする
3.改善策を提示する
4.運営に活かす
誹謗中傷やスパム以外は削除されません。真摯に受け止め改善する姿勢が、他の閲覧者からの信頼回復につながります。
接骨院・整骨院の開業・安定経営を支えるジョイパルのトータルサポート
本記事ではMEO対策の手法やコツを解説しました。地域密着型の接骨院・整骨院にとって、Googleマップ上位表示は安定経営の柱になります。
【成果を出すポイント】
・正しい情報を入力し最新に保つ
・写真や口コミを充実させる
・ガイドラインを遵守する
これらを地道に続ければ、地域で選ばれる院へと成長できます。しかし、日々の施術や開業準備に追われ、対策まで手が回らない先生も多いはずです。
「開業準備で忙しい」「集客や資金調達も不安」
このようにお考えの方は、株式会社ジョイパルにご相談ください。当社は、1,700件以上の接骨院・整骨院の開業を支援してきた実績がありいます。
| サポート分野 | 支援内容 |
| 物件選定 | 診療圏調査による立地提案 |
| 資金調達 | 事業計画作成・融資サポート |
| 機器導入 | 格安販売・レンタル・リース対応 |
| 内装・看板・レイアウト | 提案・制作支援 |
| 集客支援 | HP制作・SNSサポート |
施術に専念できる環境作りを全力でバックアップします。まずはLINE登録から、お気軽にお問い合わせください。
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接骨院・整骨院の開業を考えているものの「本当にうまく経営できるのだろうか?」と不安を感じていませんか?
接骨院・整骨院の数は増え続ける一方で、保険の厳格化や競合の増加により収益環境は年々厳しくなっています。だからこそ、開業時から安定した収益基盤を作る仕掛けが不可欠です。
この記事では、接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件を超えるジョイパルが、経営を軌道に乗せるために以下を徹底解説します。
- 安定経営に不可欠な「売れる自費メニュー」の種類
- 失敗しない料金設定の方法
- 法律上の注意点
「何から始めればいいかわからない」という方でも、この記事を読めば、自院に最適な自費メニュー選びがクリアになります。
まずは基礎知識を押さえ、自信を持って開業準備を進めましょう。
接骨院・整骨院の開業の流れについては「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説しています。あわせてを参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
接骨院・整骨院経営における「自費メニュー」の重要性と基礎知識
接骨院・整骨院の経営において、自費メニューの導入はもはや「選択肢」ではなく「生存戦略」。
なぜ今、保険診療一本では立ち行かないのか。その背景と、導入における必須知識を解説します。
保険診療の限界と自費移行が進む背景

引用元:柔道整復療養費の令和6年改定の基本的な考え方(案)p.20
厚生労働省のデータによると、柔道整復療養費(保険請求額)は長期的には縮小傾向にあります。
保険一本での経営が困難な理由は主に以下の4点です。
| 要因 | 内容 |
| ①保険支給額の減少 |
柔整療養費は過去10年で3割以上減少。令和2年度以降は3,000億円を下回る水準が続く |
| ②施術単価の引き下げ | 後療料(初期治療後の後療にかかる費用)・固定料の逓減対象拡大や料金改定により、同じ施術でも収入が減る仕組みへ |
| ③患者単価の低迷 | 受療者の約99%が捻挫・打撲など軽症。さらに月3回以下の通院が約半数。単価が低く、継続来院につながりにくい |
| ④施術所数の増加 | 施術所数はこの20年で2倍に増加。供給過多により、患者の取り合いが激化 |
これからの経営は、保険に依存せず自費施術を軸とした収益モデルづくりが必須となるでしょう。
参考:厚生労働省|柔道整復療養費の令和6年改定の基本的な考え方(案)
「保険診療」と「自費メニュー(自由診療)」の明確な違い
| 保険診療 | 自費メニュー | |
| 対応範囲 | 骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷 (急性の怪我) |
慢性的な肩こりや腰痛・疲労回復・姿勢の改善・美容目的 (あらゆる悩みに対応) |
| 費用負担 | 本人は1~3割負担 | 全額自己負担 |
開業する接骨院・整骨院で自費メニューを導入する際は、まず保険診療との決定的な違いを理解しておく必要があります。
最大の違いは図の通り「対応範囲」と「費用負担」です。
急性の怪我に限定される保険診療に対し、自費診療は法令の範囲で慢性痛や美容などの悩みに対応できますが、費用は全額自己負担となります。
重要なのは、患者さんにこの仕組みを正しく伝えること。
「なぜ保険が使えないのか」「自費にはどんな価値があるのか」を、明確に説明できる体制を整えておきましょう。
参考:柔道整復師(整骨院・接骨院)のかかり方 | こんな時に健保 | 全国健康保険協会
開業時から導入すべき「キャッシュフロー」のメリット
これから開業する場合、最初から自費メニューを用意しておくことは必須条件です。最大の理由は「資金繰り」にあります。
- 保険診療:入金は施術の2〜3ヶ月後。開業直後の資金ショートの原因になりやすい。
- 自費診療:その場で即日現金化。日々の運転資金を確保できる。
自費による日銭収入は、保険入金までの期間を支える生命線となります。
また、最初から「自費もある院」として認知されることで「途中から値上げされた」という既存患者の反発や離脱を回避できる点も、経営上の大きなメリットです。
接骨院・整骨院で導入すべき5つの自費メニュー

では、具体的にどのようなメニューを取り入れればよいのでしょうか。ここでは、特に需要が高く、売上につながりやすい代表的なメニューを5つ紹介します。
ニーズが高い「矯正施術」
まず検討したいのが、身体の歪みを整える「矯正施術」です。
矯正施術は施術前後の変化が目に見えてわかりやすく、患者さんに効果を実感してもらいやすいため、最も導入のハードルが低い定番のメニューです。
ターゲットとなるのは、以下の方たちです。
- デスクワークで猫背に悩む会社員
- 出産後の体型変化を気にするお母さんたち
特にファミリー層が多い地域では「産後骨盤ケア」などの看板を出すだけで、強力な集客効果が期待できます。
経営的なメリットとしては、特別な機械を買わなくても、施術者の技術(手技)だけで始められる点が挙げられます。
また、体の歪みは一度では治らないため、回数券を買ってもらいやすくリピーターになってもらいやすいという特徴もあります。
女性層を取り込む「美容メニュー」
次におすすめなのが、治療ではなく「美しさ」を提供する美容メニューです。
具体的には、以下があります。
- 顔のバランスを整える「小顔矯正」
- 鍼(はり)を使った「美容鍼」
これらを導入することで、これまでの接骨院・整骨院には来なかったような、20代から40代の美容に関心の高い女性客を呼び込められます。
美容メニューの魅力は、なんといってもその単価の高さ。一般的な整体よりも高い、1回5,000円以上の料金設定でも、納得して受けてくれる方が多くいます。
ただし、高い料金をいただく分、確かな技術が必要です。
施術者の腕によって満足度が大きく左右されるため、導入前にはしっかりと研修を行い、技術を磨いておく必要があります。
鍼灸師の資格を持つスタッフがいるなら、美容鍼は大きな武器になるでしょう。
単価アップを狙える「特殊機器・物理療法」
施術者の手に頼らず、機械を使って売上を作る方法もあります。
それが特殊機器による物理療法です。代表的なものに以下があります。
- 寝ているだけでインナーマッスルを鍛えられる「EMS(電気筋肉刺激)」
- 深部の痛みに素早く効く「ハイボルテージ」
EMSは、運動が苦手な高齢者の筋力維持や、ダイエット目的のメニューとしても人気があります。
このメニューの最大のメリットは、機械が施術をしてくれるため、スタッフによる技術の差が出ないことです。
新人スタッフでもベテランと同じ品質のサービスを提供できるため、教育の手間もかかりません。また、手技のメニューにオプションとして追加しやすいため、客単価をあと少し上げたい時にも役立ちます。
▼ジョイパルで取り扱っているEMSは下記よりご確認ください。
https://joypal.jp/archives/itemcategory/ems/
▼ジョイパルでは、ハイボルテージも多く取り扱っています。
https://joypal.jp/archives/itemcategory/high-voltage/
ジョイパルでは、豊富な医療機器の格安購入、レンタル、リースなど、さまざまな形でご相談に対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
リピートにつながる「メンテナンス・予防整体」
痛みが取れた後の患者さんに向けた「メンテナンス・予防整体」もおすすめです。
これは、治療を終えて「卒業」してしまう患者さんを減らし、長く通い続けてもらう(生涯顧客価値を高める)ためのメニューです。
- 再発防止のための全身調整
- 疲れを取るマッサージ
- ストレッチの指導
ここで大切なのは、患者さんに「治ったら終わり」ではなく「健康を維持するために通う」という新しい価値観を持ってもらうこと。
「月に1〜2回、体のメンテナンスに来てくださいね」と伝えることで、定期的に通院する習慣を作ってもらいます。
これにより、一人の患者さんと長いお付き合いができ、経営の安定につながります。
現代社会に求められる「自律神経・内臓調整」
現代社会では、ストレスによる睡眠トラブルや不安感、原因がはっきりしない不調を抱える人が少なくありません。
こうした背景から、心だけでなく身体面からもサポートする「自律神経ケア」や「内臓へのアプローチ」に注目が集まっています。
メンタル不調と身体症状(首肩の緊張、呼吸の浅さ、胃腸の不調など)は相互に影響し合うことが指摘されており、近年では徒手療法を含む非薬物的アプローチが研究されています。
中でも注目されているのは、以下のようなアプローチです。
- 脳脊髄液の循環を促すとする「頭蓋骨調整(クラニオセイクラルセラピー)」
- 迷走神経が通る「上部頸椎」へのアプローチ
- 脳腸相関に基づくと考えた「内臓調整」
まだ効果の仕組みや明確なエビデンスが研究段階のものもありますが「薬だけに頼りたくない」「予防として整えたい」と考える人にとって、こうしたケアは新しい選択肢として支持されています。
これらは高度な知識が必要ですが、一般的なマッサージ店では対応しづらい深い悩みに寄り添うため、高単価でも強い信頼やリピートにつながりやすい傾向があります。
失敗しない!接骨院・整骨院の自費メニューの料金設定と相場目安

自費メニューを導入する際、最も悩むのが料金設定です。高すぎれば患者さんは来ませんし、安すぎれば経営が苦しくなります。
失敗しないための考え方を見ていきましょう。
主要メニュー別:料金相場のシミュレーション
接骨院・整骨院の料金は地域の物価や競合店の状況によって変わりますが、まずは全国的な相場を知っておくことがスタートラインになります。
一般的な1回あたりの料金相場の目安は、以下の通りです。
- 骨盤矯正(部位別):3,000円〜6,000円
- 全身整体・姿勢矯正:5,000円〜8,000円
- 小顔矯正・美容鍼:6,000円〜10,000円
- EMSなどの機器オプション:約1,500円~〜4,000円
- 自律神経・内臓調整:5,000円〜8,000円
料金を提示する際の注意点として、単に金額だけを見せるのではなく「どんな悩みが解決するのか(価値)」とセットで伝えることが大切です。
例えば「60分いくら」と時間ばかり強調すると、一般的なマッサージ店と比較されてしまいます。
利益を確保するための料金設定のロジック
料金を決めるときは「なんとなく」で決めるのではなく「分単価(1分あたりの料金)」を基準にして計算しましょう。
整骨院の自費施術における目安は、地域にもよりますが、概ね1分あたり100円〜120円といえるでしょう。
大手リラクゼーション店の「10分1,000円(分単価100円)」が世間の基準値です。
柔道整復師(国家資格者)としての付加価値を乗せ、かつ経営の損益分岐点を超えるラインとして設定します。
【施術時間ごとの料金目安表】
|
施術時間 |
適切時間の目安 |
|
20分 |
2,000〜 2,400円 |
|
30分 |
3,000〜 3,600円 |
|
45分 |
4,500〜 5,400円 |
|
60分 |
6,000〜 7,200円 |
これ以上高いと継続して通うのが難しくなり、逆に安すぎると利益が出ず、経営を圧迫します。
まずはこの目安を基準に、家賃や人件費などのコストから逆算して設定してください。
また、新規のお客さんを集めるために「初回割引」をするのは有効ですが、安くしすぎるのは危険です。半額程度に留めておきましょう。
それ以上の過度な値下げは、安さが目当ての(リピートしない)顧客を集めてしまうリスクがあります。
「高い」と感じさせない付加価値の伝え方
自費施術は保険診療より価格が高くなるため、患者さんに「価格以上の価値」を感じてもらう伝え方が重要です。
人は「高いかどうか」よりも「納得できるかどうか」で判断します。
内容や効果のイメージが曖昧なままだと価格だけが印象に残り、受け入れられにくくなります。
具体的には、以下のような工夫を行ないましょう。
|
工夫 |
具体例 |
|
内容を見える化 |
「骨盤矯正+筋膜調整+ストレッチ40分」のように施術内容を具体的に提示 |
|
安心材料を示す |
法令の範囲内で、ビフォーアフターや実際の感想から、期待できる変化を視覚的に提示 |
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カウンセリングで納得感を作る |
「なぜ必要なのか」「受けるとどう変わるのか(ゴール)」を丁寧に説明することで、価格より効果に訴求 |
内容・理由・未来像が明確になると、患者さんは「高い施術」ではなく「価値のある投資」として受け入れやすくなります。
接骨院・整骨院が自費メニューを導入する経営上の3つのメリット

自費メニューの導入は、患者さんの選択肢を増やすだけでなく、経営体質を強化するために不可欠です。
主なメリットは以下の3点です。
1. 客単価の向上と「脱・薄利多売」
最大のメリットは、客単価の劇的な向上です。
保険診療(数百円〜千円)に対し、自費なら数千円〜1万円の売上が見込めます。
これにより「朝から晩まで数をこなさないと利益が出ない」という薄利多売モデルから脱却できます。
少ない患者数でも利益を確保できるようになり、平均単価を3,000円から5,000円〜6,000円へ引き上げることも難しくありません。
2. 「慢性症状」へのアプローチでターゲット拡大
保険適用外である「慢性の肩こり・腰痛」や「予防メンテナンス」も、自費なら施術対象にできます。
怪我(急性期)の患者数よりも、慢性的な不調に悩む層の方が市場規模は圧倒的に巨大です。
これまで制度上断らざるを得なかったニーズを取り込むことで、集客の幅を一気に広げられるのです。
3. 施術者の技術力の正当な価格評価
国が定める一律価格の保険診療とは異なり、自費は院独自の価値を自由に価格へ反映できます。
「ここでしか受けられない技術」があれば高単価でも患者さんは集まり、強力な競合差別化になります。
また、技術向上=売上アップという図式が明確になるため、スタッフのモチベーション向上や、優秀な人材の定着にも効果的です。
自費導入前に知っておくべき3つの注意点とリスク

接骨院・整骨院にとってメリットの多い自費メニューですが、導入には法的・経営的なリスクも伴います。
これらを軽視すると、最悪の場合、営業停止や返金命令などの重い処分を受ける可能性があります。
以下の3点は、必ず押さえておきましょう。
1. 保険と自費の併用ルール
健康保険制度の考え方から、同一部位に対して保険と自費を重ねて請求することは、不適切・不正請求と見なされるリスクが高いものです。
- 避けるパターン・・・保険請求している部位(捻挫など)に対し、さらに追加料金をもらって延長マッサージを行う
- OKなパターン・・・保険治療(怪我の処置)とは別に、全く関係のない部位の「慢性肩こりケア(自費)」を行う
保険分と自費分を「どんぶり勘定」にしないことが大切です。
カルテ、レセプト、領収証において、保険分と自費分を明確に分けて記載・管理してください。
「一律セット料金」のような曖昧な会計処理は、厚生局の実地指導で指摘されるリスクとなります。
2. 機器導入コストと回収シミュレーション
EMSなどの機器は高額です。
「導入すれば売れる」と安易に考えず「月何人の利用で、何ヶ月で元が取れるか」という損益分岐点を必ず計算してください。
また、スタッフが使いこなすための教育コスト(時間)も考慮し、計画的に導入しましょう。
失敗を避けるためには、メーカー主催の講習会を活用したり、最初から鍼灸師などの有資格者を採用したりするなど、計画的なリソース確保が必要となります。
3. 集客の難易度と広告規制への配慮
自費メニューの集客は、柔道整復師法や広告ガイドラインによる厳しい制限を受けます。一般企業のようには宣伝できないことを理解しておきましょう。
接骨院・整骨院のチラシ・看板に掲載できるのは、法律と告示で定められた項目(院名・住所・電話番号・施術日時 など)に限られます。
料金や「肩こりが治る」「痩せる」といった具体的な効果効能は記載できません。
そのため、紙媒体では内容を詳しく書くのではなく、QRコードなどでホームページへ誘導する導線づくりが重要になります。
Webサイトは比較的自由度が高いものの、誇大広告や確証のない表現は避けなければなりません。
法令に沿った表現を徹底し「誠実な情報発信=信頼の積み上げ」と考えていきましょう。
広告表現の具体例は「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」で詳しく解説しています。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
チラシ作成を検討する際は、別記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」も合わせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
接骨院・整骨院の自費メニューに関するよくある質問
最後に、自費メニューの導入を検討している経営者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
自費メニューの売上比率はどれくらいを目指すべきですか?
経営の方針にもよりますが、近年は売上の50%以上を自費で構成することを目指す院が増えています。
以下のように、段階的に自費メニューの割合を高めていきましょう。
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時期 |
保険と自費の割合 |
内容 |
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初期 |
7:3 |
保険診療で患者数を確保しつつ、オプションとして自費メニューを提案して土台を作る |
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安定期 |
5:5 |
リピーターへ「根本改善」としての自費移行を提案し、比率を半々に引き上げる |
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成熟期 |
3:7 |
「先生の技術」で選ばれるファンを増やし、高収益な経営体質を確立する |
自費メニューは医療費控除の対象になりますか?
自費メニューが医療費控除の対象になるかどうかは、結論としては「目的」によります。
その施術が「治療」を目的としたものであれば対象になりますが「リラクゼーション」「美容」「予防」を目的としたものであれば対象外となります。
美容整体などは原則として対象外です。
患者さんに聞かれた際は「治療目的であれば対象になる可能性がありますが、最終的な判断は税務署が行いますので、領収書を保管の上、確定申告時に税務署にご確認ください。」といったように、慎重に回答するようにしましょう。
患者さんへ自費メニューをどう提案すればいいですか?
「売り込み」だと思われると患者さんは引いてしまいます。大切なのは「問診(カウンセリング)」を通じて「提案」することです。
まずは患者さんの悩みを聞き出し「どうなりたいか(ゴール)」を共有します。
その上で「保険の範囲内ではここまでしかできませんが、自費メニューを組み合わせれば、より早く、より効果的にゴールに近づけます」というように、選択肢のひとつとして提示しましょう。患者さんが納得した上で、自分で選んでもらうというスタンスが重要です。
自費メニューで接骨院・整骨院の経営を安定させるならプロに相談を
この記事では、接骨院・整骨院経営における自費メニューの重要性と、具体的な導入戦略について解説しました。
- 保険診療の縮小や競争激化により、自費メニューによる収益確保は必須
- 骨盤矯正、美容メニュー、EMSなどの機器施術が需要が高く、単価アップに効果的
- 近隣の料金相場を踏まえつつ、1分あたり100円〜120円を目安に設定を
- 保険と自費の併用ルールや広告規制を正しく理解し、安全な経営を
これから接骨院・整骨院を開業する方にとって、自費メニューは経営を支える大きな柱となります。
しかし、メニュー選定や価格設定、法的リスクへの対応など、一人で決めるには難しい課題も多いはずです。
自己流で失敗する前に、ぜひプロのサポートを頼ってください。
接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件を超える「ジョイパル」では、あなたの院のコンセプトに合わせた自費導入プランをはじめ、開業全般をトータルサポートしています。
まずはLINE登録をして、無料相談で不安を解消することから始めませんか?
「独立して、自分の接骨院・整骨院を持ちたい」。
そんな夢を描く一方で「本当にお客さんは来てくれるだろうか」「すぐに潰れてしまったらどうしよう」という大きな不安を抱えていませんか?
実は、接骨院・整骨院の経営がうまくいかないのには、いくつかの明確な原因があります。
「腕さえ良ければお客さんさんは来る」と信じたいところですが、競合ひしめく現在、待っているだけでは集客できません。
しかし逆に言えば「正しい集客の手順」と「失敗しないためのルール」さえ知っていれば、地域で愛される繁盛院を作ることは十分に可能です。
この記事では、1,700件以上の開業支援を行ってきたジョイパルが、下記について網羅的に解説します。
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■多くの接骨院・整骨院が陥る6つの失敗原因 |
開業準備について深く学びたい方は「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
なぜ集まらない?接骨院・整骨院の集客が失敗する6つの原因

接骨院・整骨院が陥りやすい集客の失敗ポイントを6つに整理し、以下で解説します。
1.ターゲット設定が不明確で誰にも刺さらない
「腰痛から肩こりまで、どなたでも治します」という訴求は、一見親切なようでいて実は誰にも自分事として捉えてもらえません。
これが集客に失敗する典型的なパターンです。
現在は接骨院・整骨院の数が非常に多く、患者は「自分の症状に特化した院」を懸命に探しています。そのため、ターゲットが曖昧な院は選択肢に入りません。
たとえば下記のように設定してください。
| 「産後骨盤矯正専門|子連れ歓迎|駅から徒歩1分」など、30代の産後ママを明確に想定した訴求にする |
そうすることで初めて、キッズスペースやベビーカー対応といった設備も、他院にはない強力な強みとして機能します。「私のための院だ」と思ってもらうことが、集客の第一歩です。
2. HPやSNSでの情報提供・発信が不十分である
ホームページやSNSに、料金体系や院内の雰囲気、そして何より施術者の顔写真が載っていない院があります。これでは初診の患者は不安で来院できません。
飲食店であれば味や価格が気になりますが、接骨院・整骨院は「自分の身体を他人に触られる場所」です。そのため、患者は飲食店以上に事前の安心感を求めています。
たとえば下記情報の掲載は必須です。
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■スタッフの笑顔の写真 |
「どんな人が、どんな場所で、いくらで施術するのか」を事前にすべて見せることで、来院の心理的なハードルを下げてください。
接骨院・整骨院のホームページ制作については「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」の記事が参考になります。ホームページ必須のコンテンツや制作する上での注意点など解説していますので、あわせてお読みください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
3. 口コミを活用できていない
多くの患者が接骨院・整骨院を探す際、最初に行うのは口コミサイトやGoogleマップで「地域名+接骨院・整骨院」と検索すること(MEO)です。そして、そこに表示される口コミや星の数を見て、行くかどうかを決めます。
厚生労働省の「受療行動調査」では、医療機関を選ぶ際に「家族や友人など身近な人からの口コミ」が最も信頼されているという結果が示されています。

引用元:
令和5(2023)年受療行動調査(概数)の概況 | 厚生労働省p.3
接骨院は医療機関とは位置づけが異なるものの「実際に利用した第三者の声を重視する」という人々の行動パターンは共通しており、Googleマップの口コミが選択の判断材料になりやすいといえるでしょう。
この現状で、Googleマップの口コミが0件だったり、低評価のまま放置されていたりするのは致命的です。
多くの失敗例では、口コミを集めるためのルールや手順が決まっていません。
「いつ、誰に、どうやってお願いするか」というオペレーションを確立し、積極的に声をかけていく姿勢が必要です。
4. 競合院との差別化・強みが伝わっていない
近隣のライバル院との違い、いわゆる「USP(独自の強み)」を言葉にできていないと、最終的には価格競争に巻き込まれてしまいます。
患者は複数の院を比較検討するとき「なぜこの院に行くべきなのか」という明確な理由を探しています。その理由が見つからなければ、単に近いから、安いからという理由でしか選ばれません。
たとえば次のように、患者にとってメリットとなる具体的な違いを打ち出す必要があります。
|
■夜22時まで受付している |
理念や方針を打ち出すだけではなく、利便性やサービス内容で明確な差を示すことが大切です。
5. 来院時のヒアリング(問診)不足で信頼を失う
どれほど施術の腕が良くても、患者の話を十分に聞かない先生はリピートされません。技術があれば患者はついてくる、というのは誤解です。
患者は単に痛みを取り除くだけでなく、その痛みの背景にある生活の悩みや、将来への不安も理解してほしいと願っています。
初診時に数分程度の簡単な問診だけでいきなり施術を始めたり、説明不足のまま終わらせたりしていませんか。
一方的なコミュニケーションでは信頼関係は築けません。時間をかけて話を聞き、共感を示すことが、技術以上にリピート率を左右します。
6. 施術や対応などのサービス満足度が低い
接客態度が悪かったり、院内に清潔感がなかったりすると、二度目の来院はありません。施術から感じる効果には個人差や時間差がありますが、接遇や清潔感は来院した瞬間に評価されてしまうからです。
たとえば患者が離れていく主な原因は以下のとおりです。
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■受付スタッフが無愛想で挨拶がない |
基本的なホスピタリティの欠如には注意してください。患者は不快な思いをしてまで通いたいとは思いません。
院内の環境を整え、気持ちの良い挨拶を徹底することは、高度な治療技術を学ぶ以前の必須条件です。
【実例から学ぶ】売上がアップした接骨院・整骨院の集客成功事例3選

集客成果を上げる接骨院・整骨院には、必ず共通する「勝ちパターン」があります。
実際の成功事例を取り上げながら、どのような施策が集客につながったのかを具体的に紹介します。
1. 事例①HPに「地域名×症状」ページを作り検索流入が倍増
ある接骨院・整骨院では、ホームページ内に症状別の解説ページを多数作成し、集客を成功させました。ポイントは「地域名」を組み合わせたことです。
たとえば「交通事故治療 〇〇市」「産後骨盤矯正 〇〇市」といった複合キーワードでページを作ります。
こうしたキーワードで検索する人は、痛みが強く緊急度が高いため、来院に直結しやすいという特徴があります。
この院では、交通事故や腰痛などの専用ページを10記事ほど追加しました。
その結果、ニッチな検索需要を確実に取り込むことに成功し、広告費をかけずに新規集客に成功した事例です。
2. 事例②MEO対策×週1回の「お悩み回答」投稿で信頼獲得
Googleビジネスプロフィールの機能をフル活用して信頼を獲得し、マップ経由の問い合わせを増やした事例です。ここでは「最新情報」や「Q&A」の機能を使いました。
MEO対策というと口コミ集めばかりに目が行きがちですが、定期的な情報の更新もGoogleからの評価を高める重要な要素です。
この院では、患者からよくある質問に週1回ペースで回答し、投稿を続けました。
「駐車場はありますか?」「着替えは必要ですか?」といった素朴な疑問に丁寧に答えることで、閲覧者の不安を先回りして解消しました。
その結果、来院前の不安がなくなり、Googleマップ経由の電話・ルート検索数が増加。
継続投稿によりGoogleからの評価も上がり、問い合わせが自然と安定して獲得できるようになりました。
3. 事例③チラシ×ワンコイン体験会で来院のハードルを破壊
開業時の内覧会では「ワンコイン(500円)体験会」を行うことで、地域の潜在患者を大きく集めた事例があります。
知らない接骨院で、いきなり数千円の自費施術を受けるのはハードルが高いものです。
そこで500円という低価格に設定すると、「失敗しても痛くない金額だから試してみよう」という心理が働き、初回来院の壁を大きく下げられます。
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【注意点】 |
ハードルを下げながらも「本気の見込み客」を集められるワンコイン程度の料金設定が効果的といえるでしょう。
結果、地域からの来院数が増え、その後の継続利用や自費メニューへの移行率も安定して向上。初回で信頼関係を築けたことで、リピートにつながる理想的な流れが生まれました。
【Web・オンライン】接骨院・整骨院の必須集客方法5選

接骨院・整骨院がオンラインで集客を成功させるためには、押さえるべき基本施策があります。
以下で、Web集客に欠かせない5つの方法を取り上げて説明します。
1. 【ホームページ制作】SEOで「悩み深い見込み客」を集める
SNSや動画が普及した現在でも、24時間365日営業してくれる公式ホームページは必須です。すべての集客活動の最終的な着地点となるからです。
SNSやチラシで院の存在を知ったとしても、患者は最後に必ずホームページを確認します。そこで詳細な情報や信頼性を確かめてから、予約のアクションを起こします。
特に重要なのが、下記のような使いやすさ(UI/UX)の整備です。
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■スマートフォンの表示に対応させる |
見にくいホームページは、それだけで機会損失になるため、注意しましょう。
2. 【Googleビジネスプロフィール】MEOで「近隣検索」を独占する
現代の集客において最重要課題といえるのが、Googleマップでの上位表示(MEO対策)です。
「近くの接骨院・整骨院」などで検索された際、マップの上位3枠(ローカルパック)に入ることが目標です。
スマートフォンの普及により、今いる場所の周辺を探す検索行動が当たり前になりました。
検索結果において、この上位3件がクリック数の7割以上を占めるというデータもあります。
無料で登録できるツールですが、その効果は絶大です。
以下の点に特に気をつけて上位表示をねらいましょう。
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■NAP(名前・住所・電話番号)は正確な情報を入力する |
地域密着ビジネスである接骨院・整骨院にとって、やらない理由がない施策です。
3. 【SNS活用】Instagram・LINE・YouTubeでファン化・教育
SNSはそれぞれの特性に合わせて使い分けることが大切です。
SNSにより、認知を広げる段階からリピーターを育てる段階まで、役割が異なります。
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SNSツールと使い方 |
特徴 |
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Instagramのハッシュタグやリール動画を活用する |
若年層や主婦層がターゲットの場合に向いている 院の雰囲気やビフォーアフターを視覚的に伝えやすい |
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YouTubeでセルフケア動画を配信する |
来院前の教育や信頼構築に役立つ |
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LINEでやり取りを行う |
既存患者への連絡ツールになる |
SNSの特性を理解し組み合わせて使用することで、一見さんをファンに変えていくことができます。
4. 【Web広告】リスティング・SNS広告で開業直後の認知を加速
開業してすぐの時期は、まだ誰にも院の存在を知られていません。認知ゼロの状態を打破し、スムーズな立ち上げを図るにはWeb広告が有効です。
SEOやMEOは、対策を始めてから効果が出るまでに数ヶ月かかることがあります。
一方、広告はお金を払えばその日からアクセスを集め、予約を獲得できます。時間を買うという感覚です。
具体的には「地域名+接骨院・整骨院」で検索した人に表示するリスティング広告や、院の半径数キロ以内にいる人に絞って配信するInstagram広告などがおすすめです。
即効性を求めるなら、まずは広告から始めましょう。
5. 【ポータルサイト掲載】地域の有力媒体を選定して利用する
「エキテン」や「EPARK」といった大手ポータルサイトに掲載するのも一つの手です。
これらはサイト自体が非常に強く、検索結果の上位に表示されやすいという特徴があります。
自院のホームページがまだ検索上位に上がってこない時期でも、ポータルサイトを経由して露出を増やせます。いわば、大手サイトの集客力を借りる形です。
ただし、地域によって「どのサイトが強いか」は異なります。
自分のエリアで実際に検索してみて、上位に表示されている媒体を選んで登録してください。無駄な掲載費を払わないよう、事前の調査が大切です。
【リアル・オフライン】地域密着型の集客方法6選

地域に密着する接骨院・整骨院が集客を成功させるには、依然、リアル・オフラインでの施策も欠かせません。
以下で効果的な集客方法を6つ紹介します。
1. 【チラシ・ポスティング】紙媒体×QRコードで来院誘導する
接骨院・整骨院の商圏は、半径500mから1km程度と非常に狭いのが特徴です。商圏エリアに住む方々に直接アプローチするには、チラシやポスティングが依然として強力な手段です。
チラシやポスティングには、以下のような効果も期待できます。
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■高齢者層や、普段あまりインターネットを使わない層にも情報を届けられる |
効果を高めるコツは、紙だけで完結させないことです。チラシにLINE登録やWeb予約ができるQRコードを大きく載せてください。
「Web予約で初診料割引」などの特典をつけることで、アナログからデジタルへ誘導するハイブリッド型の集客が可能になります。
接骨院・整骨院の集客に役立つチラシ政策については、記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」で詳しく紹介しています。注意すべき法規制などわかりやすく解説していますので、参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
2. 【看板・ブラックボード】通りがかりの人を振り向かせる
通勤や通学で毎日院の前を通る人たちは、最も来院に近い見込み客です。
彼らに向けて情報を発信し、脳内に院の存在を刷り込んでいくには看板やブラックボードが有効です。
「そこに接骨院・整骨院があるのは知っているけれど、何が得意な院なのかは知らない」という人は意外に多いものです。
ただ院名を出すだけでは、風景の一部になってしまいます。手書きのブラックボードの内容を毎日書き換えてみてください。
以下のような情報を発信すると効果的でしょう。
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■本日の空き状況 |
ブラックボードにQRコードを添えておけば、通りがかりにスマホで予約してもらえるチャンスも生まれます。
3. 【DM・ハガキ】休眠顧客へ「きっかけ」を届ける
しばらく来院がない患者、いわゆる休眠顧客に対しては、DMやハガキで再来院のきっかけを作ります。これをトリガー(引き金)と呼びます。
患者が来なくなる理由の多くは、院を嫌いになったからではありません。
「痛みが治まったから」あるいは「なんとなく忙しくて忘れていたから」という理由がほとんどです。
たとえば、次のようなDMやはがきを送ると効果的です。
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■季節の挨拶状 |
「そういえば最近行っていないな」と思い出してもらうだけで、再び来院につながることはよくあります。
4. 【口コミ・紹介】仕組み化して広げていく
既存の患者からの紹介は、広告費が一切かからない上に、成約率と定着率が最も高い最強の集客方法です。
家族や友人など、信頼できる人からの推薦(第三者推奨)には、どんな広告コピーよりも強い説得力と安心感があります。紹介で来た患者は、最初から院に対して好意的な状態で来院してくれます。
これを自然発生に任せるのではなく、仕組み化することが大切です。
①「紹介カード」を作成し、会計の際に手渡す
②その際の言葉選び(トークスクリプト)をスタッフ全員で統一する
こうした地道なオペレーションの徹底が、紹介の輪を広げます。
5. 【タウン誌・地域情報誌】地域内での信頼度を上げる
地域のフリーペーパーや回覧板への掲載は、地域密着という安心感を醸成するのに役立ちます。
こうした地域情報誌は、家庭のリビングなどに長く置かれる傾向があり、保存率が高いのが特徴です。ふとした瞬間に家族の目に留まり、話題に上がることも期待できます。
掲載する際は、単なる名刺代わりの広告にするのではなく、特典クーポンなどを付けて反応率を高める工夫をしてください。
掲載した媒体の効果を判断するためにも、予約受付時に「何を見て来院されたか」を確認し、媒体別の成果をきちんと記録しておきましょう。
6. 【体験イベント・健康相談会】対面で安心感を与える
院内や地域のイベントなどを利用して、無料の体験イベントや健康相談会を開催するのも効果的です。先生の人柄に直接触れてもらう良い機会になります。
患者は、技術以前に「どんな人が施術するのか」「怖い先生ではないか」という不安を持っています。対面で話をすることで、その不安を解消できます。
たとえば、次のようなテーマは、地域住民の関心が高く、興味をひくでしょう。
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■姿勢チェック会 |
売り込みではなく、地域貢献のスタンスで接点を持つことで信頼が生まれ、結果として来院につながります。
ターゲット層・フェーズ別に最適な集客方法を使い分ける

患者層や来院状況によって効果的な施策は大きく変わります。
以下で3つのフェーズごとに、どのアプローチが最適なのか見ていきましょう。
【前提】「誰に」来てほしいか?強みとターゲットの明確化
すべての集客戦略の出発点は、自院の強みとターゲットを明確化すること。
強みが明確でなければ発信内容も定まりませんし、ターゲットが決まっていなければどの媒体を使えばいいのか決まりません。
たとえば、以下のように強みとターゲット、アプローチ先を設定しましょう。
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強み |
ターゲット |
アプローチ先 |
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スポーツ外傷 |
部活生 |
学校や保護者 |
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骨盤矯正 |
産後ママ |
SNSや地域の子育て広場 |
まずは「誰に」来てほしいかを明確に定めてください。
【新規集客】認知拡大と不安解消
まだ院のことを知らない新規層に対しては、まず以下の2ステップが必要です。
- 発見してもらう
- 安心してもらう
新規の患者が来院をためらう最大の壁は、認知不足と心理的な不安(怪しさ)。そのため、まずは「ここに院がある」と知ってもらい「安心できるところだ」と分かってもらう必要があります。
Googleマップ(MEO)や看板で露出を増やして発見してもらいましょう。
その上で、ホームページや体験会を通じて院内の様子やスタッフの人柄を伝え、不安を取り除きます。
「発見してもらう」「安心してもらう」という流れを作ることが新規集客の基本です。
【リピーター対策】通院計画の提示と連絡手段の確保
新規患者に2回目以降も通ってもらうためには、明確な通院指導と連絡手段の確保が欠かせません。
患者は痛みが少し引くと「もう治った」と自己判断して通院を辞めてしまいがちです。
完治まで通ってもらうために、プロとして通院の必要性を伝え、動機付けを維持する必要があります。
以下のようにアプローチすると効果的です。
- 初回施術後に今後の治療計画を伝え、ゴールを共有する
- LINE公式アカウントに登録してもらう
- LINEで予約のリマインドや自宅でできるセルフケア動画を送る
施術の見通しを持ってもらうことと、接触頻度を保つことで、離脱は防ぎやすくなります。
【再診対策】間隔が空いた患者への再アプローチ
数か月間来院のない休眠患者には、忘れられないよう定期的に接点を持つことが重要です。
実は、既存患者の再来院は、新規集客に比べて圧倒的に低コストで実現できるという大きなメリットがあります。
マーケティングの有名な「1:5の法則」によれば「既存顧客の維持にかかるコストは、新規顧客獲得の5分の1で済む」といわれています。
経営効率を考えれば、この層へのアプローチを軽視する理由はありません。
具体的には、ニュースレターを郵送したり、LINEの一斉配信機能で情報を届けたりするだけでも十分効果があります。
季節の変わり目の体調管理法や自宅でできる簡単なケアなど役立つ情報を送れば、売り込みにならず、「久しぶりに診てもらおうかな」という自然な再来院のきっかけを作れるでしょう。
接骨院・整骨院の集客に取り組む上での3つの注意点

接骨院・整骨院の集客を成功させるためには、見落としてはいけないポイントがあります。
以下で、実践の質を上げるための3つの注意点を紹介します。
「短期施策」と「長期施策」のバランスを考える
集客には2種類の施策があります。
- 即効性のある「フロー型(短期施策)」
- 資産として積み上がる「ストック型(長期施策)」
広告のような「フロー型(短期施策)」は即効性がありますが、お金をかけ続けなければ効果が止まります。
一方、SEOやMEOのような「ストック型(長期施策)」は効果が出るまで時間がかかりますが、一度上位表示されれば無料で集客し続けてくれます。
開業当初の施策の考え方として、以下のような流れが理想的といえるでしょう。
- 開業当初は広告費をかけて認知を一気に広め、売上を作る
- 並行してブログや口コミを積み上げ、徐々に広告費を減らしていく
- 最終的にSEOなどの資産で集客できるようになる
2種類の施策をバランスよく併用することが大切です。
費用対効果を常に測定し「やりっぱなし」を防ぐ
広告や集客施策は、やりっぱなしにしてはいけません。「どの媒体から何人来て、いくら売り上げたか」を必ず数字で管理してください。
検証を行わないと、効果のないチラシにお金を使い続けたり、逆に効果の高い媒体を見逃したりしてしまいます。予算を最適化するためには計測が必要です。
そのために、下記の取り組みを行ってください。
- 初診の問診票に「当院を何で知りましたか?」という項目を設けてチェックしてもらう
- 月末にそれを集計する
計測の積み重ねでどの集客方法が自分の院に合っているか把握し、費用対効果を最適化しましょう。
集客業者に「丸投げ」せず院長自身も施策を理解する
専門家に集客を依頼する場合でも、すべてを丸投げするのは危険です。院長自身が集客の基礎知識を持ち、主体的に関わる必要があります。
丸投げしてしまうと、院のコンセプトとズレた集客をされてしまったり、業者の言いなりになって無駄なオプション費用を払わされたりするリスクがあります。
業者とは「一緒に戦略を練るパートナー」としての関係を築いてください。定例ミーティングなどで方向性を共有し、自分も数字を把握するようにしてください。
開業時の集客は「プロの伴走」で成功率を高めよう
これまで本記事では、接骨院の開業後に集客を成功させるために必要なポイントとして、次のような内容をお伝えしてきました。
- 「誰のための院か」を明確にし、ターゲットに刺さる強みをつくること
- オフライン施策とWeb施策を連動させて予約導線をつくること
- Googleマップ(MEO)対策を強化し、地域検索での露出を最大化すること
- 新規・リピーター・休眠患者、それぞれの段階に合わせた施策を打つこと
しかし、これらを開業準備や日々の施術と並行して、一人で完璧にこなすのは簡単ではありません。
集客や経理といった専門外の業務に追われ過ぎると本業である施術の質が下がり、患者対応が疎かになるリスクがあります。
だからこそ、「やらないことを決めて、施術に集中する」 ための仕組みづくりが重要です。
接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件以上を持つジョイパルは、物件や設備選定、ホームぺージ・MEO・SNSなどの集客支援まで、開業をトータルで伴奏支援します。
数多くの成功事例から蓄積されたノウハウに基づき、あなたの理想の院づくりを力強くサポートします。
まずは無料相談で、現在のお悩みやご不安をお聞かせください。
「接骨院は廃業率が高い」「95%が廃業するらしい」
そんな情報を目にして、開業を迷っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、接骨院・整骨院の業界には厳しい現実もあります。
しかし、ネット上で語られている数字の中には根拠が曖昧なものもあるといえるでしょう。
そこで本記事では、接骨院・整骨院の開業支援実績1,700件以上のジョイパルが、信頼できるデータをもとに廃業率の実態を丁寧に解説します。
また、実際に廃業に至る多くのケースでは、開業時の準備不足や戦略の欠如が原因であり、適切な計画と運営ノウハウを押さえれば、開業後の経営を安定させることは十分可能です。
記事の後半では、廃業リスクを下げるための具体的な対策や成功のポイントも紹介します。
なお、接骨院・整骨院の開業の流れについて知りたい方は、開業準備について網羅的にまとめた「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事をぜひ参考にしてください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-flow/
接骨院・整骨院の廃業率は?「廃業ラッシュ」と言われる業界の実態

近年、接骨院・整骨院を取り巻く経営環境は厳しさを増しており「廃業が増えている」という声も多く聞かれます。では、実際のデータはどうなっているのでしょうか。
正確な「廃業率」のデータはないが倒産件数は上昇傾向
接骨院・整骨院(柔道整復師による施術施設)だけに絞った正確な「廃業率」を示す公的データは存在しません。ネットで見かける「95%が廃業」などといった数字は出典が不明確で、公的統計では確認できません。
とはいえ、接骨院・整骨院をとりまく業界の競争環境が厳しいのは事実です。
東京商工リサーチの調査では「マッサージ業(接骨院や鍼灸院、リラクゼーション店等)」の倒産件数が増加傾向にあり、2025年上半期には過去最多の55件となりました。
別の帝国データバンクの調査でも、接骨院・整骨院等の倒産件数は年々上昇傾向にあると示されており、経営体力が弱い院は淘汰されやすくなっていることがわかります。

引用元:帝国データバンク|2018 年度の収入高合計は 2000 億円を突破 ~店舗数増加で競合激化、倒産件数は 2000 年以降で最多~
参考:東京商工リサーチ||2025年1-6月の「マッサージ業」倒産55件 20年間で最多、熾烈な競争で値上げも限界 | TSRデータインサイト
危険なのは開業後3~5年?生存率の目安
接骨院・整骨院業界では「開業後3年で半数が廃業する」と語られることがありますが、これは実際のデータとは異なります。
中小企業庁の『中小企業白書2023年版』では、日本の起業者の5年後生存率は80.7%と示されており「半数がすぐに潰れる」という噂は誇張されたものと言えます。
ただし、開業後3〜5年目が経営の難所であることは事実です。
「創業融資の返済は本格化する」「開業直後の集客ブーストが落ち着く」といった要因が重なり、廃業までは至らなくても経営が不安定になりやすい時期です。「即廃業」はしなくとも、この時期を乗り越えられるだけの体力をつけておくことが重要です。
倒産だけではない「隠れ廃業」のリスク
一般に語られる「接骨院・整骨院の廃業率」は、倒産件数だけでは実態をつかめません。
「倒産」は法的整理を行った事業のみで、実際の廃業(休廃業や自主閉院)を反映していないからです。
中小企業白書(2025年版)では、全国の休廃業・解散企業数が約7万件とされ、倒産の約7倍に上ります。これは「数字に出ない廃業率」が非常に高いことを示しています。
接骨院・整骨院業界でも同じ傾向がみられ「借金返済後に自主的に閉院する」、「経営が続けられず勤務柔整師へ戻る」などのケースは「倒産」に含まれず、統計上の廃業率を押し上げています。
そのため、表面的な倒産件数だけを見て「廃業率は低い」と判断するのは危険です。
実際には、統計に現れない撤退が多く、接骨院・整骨院の廃業率は数値以上に高く見ておく必要があるといえるでしょう。
参考:中小企業庁|2025年版 中小企業白書(HTML版) 第8節 開業、倒産・休廃業
なぜ潰れる?接骨院・整骨院が廃業する4大原因
ここからは、接骨院・整骨院が廃業につながる主な原因を紹介します。
【供給過多】コンビニに迫る店舗数による競争激化
厚生労働省の『令和6年度 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況』によれば、全国の柔道整復の施術所数は 50,924 か所(令和4年末時点)です。

引用元:厚生労働省|令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p.8
一方、一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会の「コンビニエンスストア統計」によると、コンビニ店舗数は55,962店舗(2025年10月現在)とされています。
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数 |
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接骨院・整骨院(柔道整復施術所)など |
50,924 |
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コンビニエンスストア |
55,962 |
つまり接骨院・整骨院の数はコンビニ店舗数に迫る勢いで、人口減少・市場飽和の中で競争が極めて激しい状況であることは明らかです。
近所だから利用される時代は終わりつつあり、選ばれるための差別化・集客戦略がない院は淘汰されやすくなっています。
【制度の壁】療養費(保険請求)審査の厳格化
接骨院・整骨院経営では、これまで健康保険による療養費が大きな収入源でした。しかし近年、国の方針により保険請求の審査が大幅に厳格化されています。
本来、柔道整復師が保険を使えるのは「外傷性の骨折・脱臼・打撲・捻挫」に限られますが、以前は慢性的な肩こりや腰痛にも保険を適用するグレーな運用が行われていました。
現在は厚生労働省や地方厚生局のチェックが強まり、こうした請求はほぼ通りません。
その結果、保険収入に依存していた院では返戻や指導のリスクが増加し、保険だけで利益を確保することが難しくなっています。
この変化に対応できず、売上が急減して経営が立ち行かなくなる院も増えているのです。
【経営力不足】「腕が良ければ流行る」という誤解
接骨院・整骨院が廃業する大きな原因は、技術不足ではなく「経営力の不足」にあります。
職人気質の柔道整復師ほど「技術が高ければ来院者は自然と増える」と考えがちですが、どれほど腕が良くても、知ってもらわなければ来院にはつながりません。
現在の飽和市場で必要なのは、治療技術に加えて 集客・会計・マーケティング・マネジメントといった経営スキルです。
数字が苦手なまま、集客の仕組みもない状態で開業することは、武器を持たずに戦うようなもの。技術があっても資金繰りができず、廃業に至るケースが多いのが現実です。
【資金・人材】キャッシュフロー悪化と採用難
資金繰りの失敗と、深刻な人材不足が廃業率を高める大きな要因です。中でも「スタッフが採用できない」という課題が最近際立っています。
たとえば、令和6年度の就業柔道整復師数は78,666人と過去最多を記録し、有効求人倍率が高いことから人材市場は売り手優位になっています。
開業後、スタッフを確保できず院長一人がすべての業務を担い続けると過労を引き起こし、円滑な運営は困難です。
また、採用コスト(求人広告費・紹介料)で利益を圧迫するケースも少なくありません。
資金力に余裕がないと、こうした負荷であっという間にキャッシュフローが悪化し、廃業に傾きやすいのです。
参考:厚生労働省|令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p.8
明日は我が身…よくある接骨院・整骨院の廃業事例パターン

次に、実際に廃業へ追い込まれた院でよく見られる失敗パターンを3つ紹介します。多くの院が陥りやすい典型的なケースです。
事例1:立地選びを誤る
① 認知されづらい悪立地を選んでしまう
家賃を抑える目的で人通りの少ない路地裏や駅から離れた場所を選ぶと、通行量が少なく認知されにくいため自然な集客が期待できません。
開業直後は広告費にも余裕がないため認知拡大が進まず、固定費だけが負担となり、損益分岐点に届く前に資金が尽きるリスクが高くなります。
② ターゲット層の生活動線と合わない場所を選んでしまう
ビジネスパーソンを想定しているのにオフィス街から外れた場所に開業するなど、ターゲット層と生活動線が合わないと利用されません。
認知されても通いにくいため継続利用につながらず、来院数が想定より伸びずに資金計画が崩れる原因になります。
開業場所・立地の選定ポイントについては「接骨院・整骨院の開業場所や立地・物件選びのポイントをわかりやすく解説!」の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
https://joypal.jp/location-opening-osteopathic-clinic
事例2:保険依存からの脱却に失敗しジリ貧に
開業直後「まずは人を集めたい」と保険診療を中心に集客するケースは少なくありません。
窓口負担が安いため来院者は増えますが「安い接骨院・整骨院」として定着してしまうと、高単価の自費メニューへ移行することが難しくなります。「急に料金が高くなるのか」という反発で客離れが起きやすいためです。
一方、保険診療を続けても審査は年々厳しく、客単価は上がりません。結果として、長時間働いても利益が残らないジリ貧状態に陥り、体力的・経営的に限界を迎えて閉院を選ぶケースが目立ちます。
事例3:過大な初期投資で運転資金がショートする
理想の接骨院・整骨院にしようと内装にこだわりすぎたり、高額な治療機器を複数導入したりして、開業資金を使い切ってしまうケースはよくあります。
しかし、経営で最も重要なのは「手元の現金(キャッシュ)」です。初期投資に予算をかけすぎると、開業後に必要となる運転資金が残りません。
開業直後は売上が予定どおりに立たないことも多く、初月から家賃やリース料の支払いが重荷になります。
本来は数ヶ月間の立ち上がりに耐える資金が必要ですが、運転資金が確保できていないために早期で資金ショートを起こし、廃業に追い込まれてしまうのです。
開業後の資金繰りについては、具体的な金額を示しながら解説をしているジョイパルの動画が参考になります。
開業支援のプロが資金の考え方や注意点をわかりやすく丁寧に説明しているため、初めての方でも理解しやすい内容です。
開業準備の進め方を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
廃業率の高さに負けない!接骨院・整骨院が生き残るための5つの対策法

ここからは、実際に接骨院・整骨院が生き残るために欠かせない具体的な対策を5つ紹介します。どれも今日から準備できる重要なポイントです。
対策1:徹底的な「商圏調査」で勝てる立地選択
立地は接骨院経営の成否を大きく左右します。勘や不動産会社のすすめだけで決めるのではなく、必ずデータに基づく「商圏調査」を行いましょう。
【商圏調査のステップ(立地判断のためのチェックリスト)】
STEP1:エリアの基礎情報を把握する
- 開業予定地の半径500m〜1km圏内の人口
- 年齢層・世帯構成(高齢者が多い・ファミリー層が多い など)
- 昼間人口・夜間人口の違い
STEP2:競合状況を調べる
- 接骨院・整骨院・整体院・リラクゼーション店などの数
- 各院のメニュー内容(保険・自費)
- 価格帯
- Googleマップ・口コミ評価の傾向
STEP3:現地を歩いて導線・視認性を確認する
- 主要な通りの人通り(時間帯別にチェック)
- 駅・バス停・スーパーなどの生活導線との位置関係
- 看板の見えやすさ・目に留まりやすさ
- 店前の入りやすさ(入り口の広さ・雰囲気など)
STEP4:ターゲットとの相性を判断する
- 自院の想定顧客が多いエリアか
- 競合と差別化できるポイントがあるか
対策2:自費移行を前提とした「コンセプト設計・差別化」
保険収入に頼れない今、自費診療を軸にした経営が前提になります。
そのためには「何でも診ます」という曖昧な形ではなく、誰のどんな悩みを解決する院なのかを明確にすることが重要です。
たとえば
- 産後骨盤矯正の専門院
- スポーツ障害の早期回復専門
- 慢性腰痛を改善する深層筋アプローチ
などターゲットを絞ったコンセプトが有効です。
「他ではなく、この院を選ぶ理由」を作ることが差別化の核心です。専門性を示すほど、自費でも価値を感じる来院者が集まりやすくなります。
開業前からコンセプトを固め、それに沿ったメニュー設計を進めていきましょう。
対策3:Web・SNSを活用した「集客の仕組み化」
今や「待つだけの集客」では来院につながりません。チラシや看板に加えて、WebやSNSを使った仕組み化した集客が必須です。
来院者の多くは事前にスマホ検索を行うため、スマートフォンに最適化されたホームページの整備は基本です。
また、地域で集客する接骨院・整骨院には、Googleマップで上位表示を狙う MEO対策(Googleビジネスプロフィールの運用)は特に効果的。マップ上で上位に出るだけで、近隣住民の来院候補に入りやすくなります。
さらに、InstagramやLINEで院の雰囲気や施術内容を継続発信し、認知から予約までの流れをオンライン上に作ることで、安定した集客につながります。
一方、ターゲット層がSNSになじみのない世代である場合、チラシによる集客も有効です。「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」の記事をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
対策4:余裕を持った「資金計画」と数値管理
資金が尽きれば、どれほど良い施術ができても院は続けられません。
開業後数ヶ月は赤字を想定し、余裕のある資金計画を立てましょう。理想は、売上ゼロでも家賃・生活費を払える運転資金を半年〜1年分確保すること。
足りない場合は、日本政策金融公庫などの創業融資を活用して手元資金を厚くしておくことが重要です。
開業後は「どんぶり勘定」をやめ、売上・経費・来院数・客単価などを日々数字で把握します。
数値が見えていれば、早めの集客施策や改善策が打てるため、経営の安定につながります。
接骨院・整骨院の開業費用に関する情報は「接骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント」をご覧ください。開業にまつわる各項目の具体的な金額相場や資金調達方法について紹介しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-opening-costs/
接骨院・整骨院の補助金・助成金についての情報は「接骨院・整骨院開業の助成金・補助金4選【2025年最新】資金調達に役立つ制度を解説」で詳しく紹介しています。開業準備の参考として、あわせてご覧ください。
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対策5:リピーターを生む「接遇・コミュニケーション力」
新規集客も重要ですが、経営を安定させる鍵はリピーターの存在です。来院を続けてもらえるかどうかは、技術だけでなく「院での体験」や「先生の対応」に大きく左右されます。
来院者の話を丁寧に聞く傾聴力、原因や改善方法を分かりやすく伝える説明力、安心して過ごせる接客力を徹底することで、信頼関係が生まれます。
「この先生なら任せられる」と感じてもらえれば通院が継続し、紹介にもつながります。ファンを増やすコミュニケーション力こそ、廃業を防ぐ大きな武器になります。
接骨院・整骨院で心地よい体験を提供するには、開業時に内装やレイアウトにもこだわる必要があります。
詳しく知りたい方は「整骨院・接骨院の内装をおしゃれにするには?レイアウト事例も紹介」の記事をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-hospital-interior/
廃業リスクを避けるには「正しい準備」とプロの支援が不可欠
接骨院・整骨院の廃業率は噂ほど高くありませんが、実際には倒産に含まれない「隠れ廃業」も多く、油断はできないことをお伝えしてきました。
ターゲットに合う立地選定、資金計画、保険依存からの脱却、集客など、開業には多くの専門的な判断が必要となり、施術に専念してきた柔道整復師が一人で対応するのは非常に難しいのが現実です。
小さな判断ミスが積み重なると開業後の経営を圧迫してしまい、思わぬ廃業リスクにつながります。
だからこそ、開業段階からプロの力を借りることが、成功への最短ルートです。
ジョイパルは、1,700件以上の接骨院・整骨院の開業支援実績をもとに、物件選び、融資、内装、集客までワンストップでサポート。
「開業で失敗したくない」「確実に成功したい」 という方は、どうぞ気軽にジョイパルへご相談ください。あなたの理想の院づくりを、プロが最初の一歩から伴走します。

「開業準備で忙しくてSNSまで手が回らない・・・」
「アカウントは開設してみたものの、何を発信していいかわからない・・・」
そんなお悩みはありませんか?
接骨院・整骨院の開業において、広告費をかけずに始められるSNS発信は、今や欠かせない集客手段となっています。
しかし、運用には手間がかかる上に、投稿内容によっては広告規制の対象となるため、正しい知識をもって運用しなければ思わぬリスクを招くことも。
そこで、これまで接骨院・整骨院の開業支援を約1,700件以上サポートしてきた「ジョイパル」が、SNS集客の基本から始め方、各SNSの特徴、運用時に押さえるべき法律上の注意点までわかりやすく解説します。
接骨院・整骨院の開業については「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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接骨院・整骨院の開業にSNS集客が必須な3つの理由

接骨院・整骨院の開業においては見込み客へのアプローチが欠かせません。そのためには、SNSの活用が有効です。SNSが必須といえる3つの理由を紹介します。
コストをかけずに集客できる
SNS集客の最大の魅力は、基本的な機能を無料で利用でき、費用対効果が非常に高い点です。
開業準備中は、物件の契約や設備の導入などで多くの資金が必要となり、広告にかけられる費用は限られるでしょう。
チラシの印刷やWeb広告の出稿には費用がかかりますが、SNSのアカウント開設や日々の投稿は無料で行えます。
コストをかけずに自院の存在や自身のことを多くの人に知ってもらえるSNSは、資金が限られる開業準備の時期において、非常に効果的な集客手段です。
接骨院・整骨院の開業にかかる費用については「接骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント」の記事で詳しく紹介しています。
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人柄や専門性が伝わる
SNSは、施術者自身の人柄や仕事に対する想いを直接伝え、利用者との信頼関係を築くのに適したツールです。
近年、利用者は施術の内容だけでなく「どんな人が施術を担当してくれるのか」を非常に重視するようになりました。
事前にSNSを通じて人柄や考え方に触れることで、利用者は安心感を抱き、来院への心理的なハードルが下がります。
たとえば、日々の学びや施術にかける情熱などを発信することで、他の接骨院・整骨院との違いが自然と伝わるでしょう。
継続発信による単純接触効果がある
継続的にSNSで発信することは、利用者の記憶に残りやすくなる「単純接触効果(ザイアンスの法則)」を生みます。
人は何度も目にする情報に自然と好感を抱きやすくなるため、週に数回ストレッチ方法や健康の豆知識、接骨院・整骨院の様子を投稿するだけでも、潜在的な利用者に親近感を持ってもらえます。
結果として、身体に不調を感じた瞬間に「そういえば、あの接骨院・整骨院があった」と思い出してもらえる確率が高まり、来院につながりやすくなるのです。
接骨院・整骨院開業時に始めるSNS集客3ステップ

では実際にどのようにSNS運用を始めたらいいのか、3ステップで順を追って紹介します。
【ステップ1】ターゲットと発信内容の設定
SNSでの情報発信を成功させるには、まず「誰に、何を伝えたいか」という活動の軸を明確にすることが大切です。
この軸が曖昧なまま発信を始めてしまうと、投稿内容に一貫性がなくなり、結果として誰の心にも響かない情報になってしまいます。
「いろんな人に見てもらいたい」と考えるのではなく、届けたい相手を絞り込みましょう。
たとえば「自身の強みは学生アスリートのコンディショニングサポートだ」と定義し、届けたい相手は「部活動に励む地元の高校生」と具体的に設定します。
こうすることで「捻挫をした時の応急処置法」や「試合前の効果的なストレッチ」など、発信するべき情報の内容が自然と明確になります。
【ステップ2】SNSの選定とプロフィール作成
次に、設定したターゲットが多く利用しているSNSを選び、法律で定められた範囲内で自身のことが伝わるプロフィールを作成します。
SNSにはそれぞれ異なる特徴や利用者の年齢層があります。ターゲットに合わせて活動の場を選ぶことが、効率的な情報発信につながります。
また、プロフィールは接骨院・整骨院の「顔」となる重要な部分です。どんな人が運営しているアカウントなのかが一目でわかるように作り込みましょう。
【ステップ3】「週2回」からの継続的な発信
SNS運用で最も大切なのは、完璧な投稿を目指すことよりも、無理のない範囲で継続し発信を習慣にすることです。
多くの人がSNS運用でつまずく原因は「続けられない」こと。
開業準備で忙しい中、毎日質の高い投稿を続けるのは現実的ではありません。まずは「週2回」など、自分にとって負担の少ないペースから始めてみましょう。
たとえば「月曜は体の仕組みに関する豆知識、木曜は簡単なストレッチ紹介」のように、投稿する内容のパターンをあらかじめ決めておくと、ネタ切れを防ぎやすくなります。
大切なのは、継続することで少しずつ未来の利用者に認知してもらうことです。
SNS別接骨院・整骨院ブランディング戦略と投稿ネタ

SNS集客を成功させるには、どのSNSを運用するか、どのような内容で発信していくかが非常に重要です。
以下でSNSごとの特徴とおすすめ内容を紹介します。
LINE公式アカウント|リピート促進
LINE公式アカウントは、一度接点を持った利用者と継続的な関係を築き、再度の来院を促すのに非常に有効なツールです。
他のSNSと違い、登録してくれた人に直接メッセージを送る「プッシュ通知」が可能なため、情報を見てもらえる確率が非常に高いのが特徴。
また、1対1でのやり取りもできるため、予約の受付や個別の相談にも対応しやすいです。
【具体的な活用法】
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■空き状況の配信 |
LINEの構築は、開業後に利用者とのつながりを深めるための重要な基盤となります。
Instagram|世界観でファン化
Instagramは、写真やショート動画(リール)といったビジュアルを通じて、自院の雰囲気や施術者の人柄を伝え、ファンを作るのに最適なSNS。視覚的に魅力が伝わりやすく、人気につながりやすいのが特徴です。
特に、接骨院・整骨院の清潔感やこだわりの設備、内装などを伝えるのに向いています。
文章だけでは伝わりにくい「自院の空気感」を視覚的にアピールすることで、利用者は来院前に安心感を得られるのです。
【投稿ネタ】
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■1分程度のセルフケア動画(リール) |
統一感のある投稿を心がけ、院独自の世界観を表現していきましょう。
YouTube|動画による信頼獲得
YouTubeは、少し長めの解説動画を通じて、専門的な知識をより深く伝え、施術者としての信頼性を高めるためのSNSプラットフォームです。
数分から10分程度の動画で、身体の仕組みや特定の症状が起こるメカニズムなどを体系的に説明することで、情報の受け手は深い納得感を得られます。
文字や短い動画だけでは伝えきれない専門的な内容を、じっくりと解説するのに向いています。
【投稿ネタ】
| ■トレーニング器具の正しい使い方 ■自身の施術方針についての考え方 ■自宅でできるケア方法 |
丁寧に知識や考え方を説明することで、施術者としての権威性や誠実さが伝わり、信頼の獲得につながるでしょう。
X(旧Twitter)|リアルタイムな情報発信
X(旧Twitter)はその速報性と情報の広がりやすさが特徴のSNSで、手軽な情報発信や地域の人々との交流に適したツールです。
140字という短い文章で気軽に投稿できるため、日々のちょっとした気づきや情報をタイムリーに発信できます。
また「リポスト」機能によって、投稿がフォロワー以外の人にも広がる可能性があります。
【投稿ネタ】
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■本日の予約の空き状況 |
開業後も、日々のコミュニケーションツールとして活用しやすいSNSです。
TikTok|ショート動画での認知拡大
TikTokは若年層を中心に、自院の存在を爆発的に広める可能性を秘めたショート動画プラットフォームです。
TikTokの最大の特徴は、フォロワーの数に関わらず、多くの人におすすめとして動画が表示される可能性がある点です。
面白くてためになる動画は多くの人に拡散され、接骨院・整骨院の認知度の向上に大きく貢献します。
【投稿ネタ】
| ■流行りの音楽に合わせた15秒程度の簡単なストレッチ紹介 ■身体に関する「実はやってはいけないこと」といった注意喚起シリーズ |
TikTokは楽しみながら情報をやりとりできるエンターテイメント性が魅力です。
ただし、TikTokユーザーは10~30代の若年層が中心のため、自院の主なターゲット層と合うかどうか運用前にしっかり確認しておきましょう。
ターゲット層の年齢が高い場合はSNSだけでは届きにくいため、紙のチラシは今も非常に効果的な集客手段です。
チラシについては、他記事「整骨院のチラシ作成に使える無料テンプレートと注意すべき広告規制」をご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-flyer/
SNSだけじゃない!接骨院・整骨院の集客を最大化するWeb戦略
接骨院・整骨院の開業を成功させるには、SNS集客が効果的です。
しかし、SNSだけでは十分に集客をカバーできないこともあるため、以下のWeb戦略も欠かせません。
地域集客の要「MEO対策」

MEO対策は、Googleマップ上で自院を上位表示させ、近隣の利用者に見つけてもらうための施策です。地域検索との相性が非常に良く、接骨院・整骨院にとって欠かせない集客方法といえます。
「〇〇市 整骨院」と検索された際にGoogleマップに情報が表示されることで、来院につながる可能性が高まります。
まずはGoogleビジネスプロフィールに登録し、名称・住所・電話番号・営業時間などの基本情報を正確に整えましょう。
さらに、院内外の写真を掲載したり、口コミへ丁寧に返信したりすることで、信頼性が高まり、検索結果の評価向上にもつながります。
信頼の受け皿「公式ホームページ」
接骨院・整骨院の公式ホームページは、SNSやGoogleマップで興味を持った人が、最終的に詳しい情報を確認するための「受け皿」となる重要な場所です。
利用者が抱える不安や疑問を解消できるよう、必要な情報を整理してわかりやすくまとめましょう。
ホームページは原則として広告に該当しないとされていますが、景品表示法は適用されるため「必ず治る」など誤解を与える表現は避け、誠実な案内を心がけることが大切です。
接骨院・整骨院の開業時にホームページ制作を検討される方は「接骨院・整骨院開業時のホームページ制作はどうする?事例・集客法・注意点など徹底解説」もお読みください。ホームページ制作のコツや注意点について詳しく説明しています。
https://joypal.jp/osteopathic-clinic-homepage-opening/
Webを連携させた予約導線の設計
SNS、MEO、ホームページといったWeb上のツールは、それぞれを独立させて使うのではなく、互いに連携させて、利用者がスムーズに予約までたどり着ける流れを設計することが重要です。
利用者が「この接骨院・整骨院良さそうだな、予約したいな」と感じたその瞬間に、迷わずに行動できる仕組みが整っているかどうかで、集客の成果は大きく変わります。
予約までの手順が複雑だと、せっかくの機会を逃してしまうことにもなりかねません。
導線づくりの具体的な方法としては、以下が効果的です。
| ■SNSのプロフィール欄にホームページのURLを記載する ■ホームページやGoogleマップにWeb予約システムを導入する |
どの入口から訪れた利用者でも、簡単に予約が完了できる状態を目指しましょう。
接骨院・整骨院のSNS運用に失敗しないための注意点

つづいて、SNSを活用する際に必ず押さえておきたい注意点を紹介します。
特に、医療類似行為を扱う接骨院・整骨院では、法律のルールを理解したうえで運用することが欠かせません。
柔道整復師法とあはき・柔整広告ガイドライン
SNS投稿は、場合によっては「広告」と判断され、柔道整復師法やあはき・柔整広告ガイドラインの規制対象となります。
特に以下の3つの条件をすべて満たす投稿は「広告」と見なされるため、内容には注意が必要です。
| ①利用者を施術所等に誘引する意図があること 【誘引性】 ② 施術者の氏名又は施術所等の名称が特定可能であること 【特定性】 ③ 一般人が認知できる状態にあること 【認知性】 |
厚生労働省|あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関するガイドライン(あはき・柔整広告ガイドライン)
広告に関する表記方法については「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
https://joypal.jp/osteopathic-college-advertise/
具体的なNG表現リスト
法律では、広告で表現できる内容が厳しく定められています。
意図せずルールを破ってしまうことがないよう、広告と見なされる可能性のある投稿では、以下の表現は使わないようにしましょう。
| ■効果を保証する言葉・・・「必ず治る」「完治する」など ■専門性をアピールしすぎる表現・・・「スポーツ障害専門」「産後ケアに特化」など ■症状名を使った効果の断定・・・「腰痛が治る」「肩こりに効果がある」など ■医療類似行為・医療と誤認される表現・・・柔道整復師の業務範囲外である「マッサージ」「整体」や、医師の行為と誤解される「治療」 ■「診療」「クリニック」など ■最上級の表現・・・客観的な根拠がないにもかかわらず「No.1」「日本一」など |
SNS運用では、法令に抵触しない表現を心がけながら、利用者に誠実な情報を届けることが、信頼される接骨院・整骨院づくりにつながります。
利用者事例や写真の投稿
利用者の声や写真を投稿する際は、必ず事前に書面などで同意を得て、個人が特定されないよう配慮することが必須です。
また、施術前後のビフォー・アフター比較写真は「効果を保証している」と受け取られる恐れがあり、広告規制に抵触するリスクが高いため避けましょう。
接骨院・整骨院におけるSNS運用の乗り越え方

接骨院・整骨院が開業にあたりSNS運用を始める場合、自力で運用する方法と専門家のサポートを受ける方法の2つがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、整理して紹介します。
自力運用のメリット・デメリット
自分でSNSを運用する場合は、自由度が高く、施術者本人の言葉で発信できる点が大きな特徴です。
【メリット】
| ■費用をかけずに始められる ■施術者本人の言葉で想いや人柄を伝えられる ■リアルな発信になり、利用者との距離が縮まりやすい |
【デメリット】
| ■投稿ネタを考える時間が不足する ■広告規制を理解しながら発信し続ける負担が大きい ■継続が難しく、途中で力尽きるケースが多い |
自力運用は運用の自由度は高いものの、開業準備の中「続ける大変さ」と「法令遵守」のハードルが大きな課題になります。
専門家によるサポートのメリット・デメリット
専門家に依頼する場合は、安全で効果的なSNS運用を最短ルートで構築できる点が魅力です。
【メリット】
| ■法令を守った「安全なアカウント設計」ができる ■発信の方向性が明確になり、遠回りしなくて済む ■開業準備や施術の勉強に時間を回せる |
【デメリット】
| ■費用がかかる ■担当者とコミュニケーションを取る時間が必要になる |
専門家への依頼は、SNS運用の「効率」「安全性」を重視したい方には特に向いています。
どちらを選ぶにしても無理なく継続できる方法を選ぶことが、接骨院・整骨院のSNS集客を成功させる最大のポイントです。
接骨院・整骨院のSNS運用に関するよくある質問
Q1. 接骨院・整骨院は開業前からSNSを始めたほうがいい?
はい。開業前から始めることで、認知と信頼を事前に積み上げられます。
準備段階から学びや理念、開院までの過程を発信すると、人柄や考え方が伝わり、オープン時点でファンがついた状態をつくれます。
いざ開業してから一気に発信するよりも、未来の利用者との関係づくりがスムーズに進むため、早めの運用開始が効果的です。
Q2. 接骨院・整骨院が最初に選ぶべきSNSはどれ?
ターゲットによって最適なSNSは異なりますが、まずはInstagramかLINE公式アカウントがおすすめです。
Instagramは院内の雰囲気や人柄を視覚的に伝えられ、開業前からファン化しやすい媒体です。
LINE公式は開業後の予約導線やリピート促進に強く、登録者へ確実に情報を届けられます。
若年層ならTikTok、地域住民との交流ならX(旧Twitter)など、利用者層に合わせて優先順位を決めることが大切です。
Q3. 接骨院・整骨院のSNS投稿でやってはいけない表現は?
効果の保証や専門性の誇張など、法律やガイドラインに抵触する表現は禁止されています。
「必ず治る」「完治します」などの断定的表現や、「○○専門」「No.1」といった根拠のない優良誤認につながる表現はNGです。
また、症状名と効果を結びつける投稿も広告と判断される可能性が高く注意が必要です。
接骨院・整骨院のSNSは法律上の制限が多いため注意しながら、誠実で事実に基づいた発信を心がけましょう。
SNS集客は接骨院・整骨院の開業成功の鍵
接骨院・整骨院の開業において、SNSは費用を抑えながら認知を広げ、未来の利用者との関係を育てる心強い武器です。
この記事では、SNS集客の進め方から法規制の注意点まで解説してきましたが、開業準備の忙しさの中でこれらをすべて自力で進めるのは簡単ではありません。法律の理解や運用の継続に不安を感じる方も多いでしょう。
必要に応じて専門家の力を借りることで、安全かつ効果的にスタートできます。
株式会社ジョイパルでは、これまでに1700件以上の開業支援を行い、SNS運用のサポートからホームページ制作、MEO対策など、接骨院・整骨院のWeb戦略をトータルで支援してきました。
豊富な実績から十分なサポートをさせていただきますので「何から始めればいいかわからない」「正しいSNS運用ができるか不安」という方はお気軽にお問い合わせください。開業成功にむけて精一杯サポートいたします。
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「そろそろ接骨院・整骨院を開業したい」と考えているけれど、
「ホームページって作ったほうがいいのかな?」
「でも何から始めればいいのか分からない…」
そんなふうに感じていませんか?
接骨院・整骨院の開業を目指す多くの方が、ホームページ制作の悩みに直面します。
ホームページは患者さんに選ばれるための顔となる大切な存在ですが、構成やデザイン、法律の知識など考えることが多く、迷う方も少なくありません。
そこでこの記事では、1,700件以上の接骨院・整骨院の開業支援実績を持つジョイパルが、ホームページ制作事例やポイント、注意すべき点までわかりやすく解説します。
初めての方でも、失敗せずにホームページを作るための重要なポイントをまとめて紹介しますので、最後までお読みください。
接骨院・整骨院の開業支援についてお考えの方は「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。
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なぜ接骨院・整骨院の開業にホームページが必須なのか?

現代において、接骨院・整骨院のホームページは単なる紹介ページではなく、集客と信頼獲得に欠かせない重要な経営ツールです。
まずは、なぜホームページが開業時に必須なのか、具体的な理由を見ていきましょう。
【理由1】信頼を獲得し、24時間働く営業ツールになるから
ホームページは接骨院・整骨院の「顔」として信頼を伝え、24時間働き続ける優秀な営業ツールです。
今や多くの人が来院前にインターネット検索を行い、公式サイトの有無を信頼判断の材料にしています。そのため、開業時にホームページを整えておくことは必須です。
ホームページがあれば、施術中や休業中でも院の特徴や料金、強みを自動的に伝え続け、来院を検討する人に確実に情報を届けられます。
【理由2】ネット検索で見つけてもらえる最大の受け皿だから
「〇〇市 接骨院」や「腰痛 接骨院 近所」といったキーワードでの検索は、新規集客の大きな柱です。
ホームページは、そうした検索から見つけてもらうための最大の受け皿となります。チラシや看板とは違い、インターネット検索は悩みを抱えた人が自ら情報を探すため、来院につながりやすいのが大きな強みです。
さらに、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)とホームページを連携させると、近隣の見込み客に見つけてもらいやすくなり、集客の効果が一層高まります。
【理由3】情報提供で業務効率が上がり、来院者さんにも親切だから
よくある質問への回答をホームページに掲載しておくことで、電話対応の手間が減り、来院を検討している方にとっても親切な情報提供になります。
次のような定型的な質問への回答を事前に明記しておけば、問い合わせ対応の時間を大きく削減でき、本来の施術業務に集中できます。
| ■営業時間は何時までですか? ■保険は使えますか? ■駐車場はありますか? |
来院を考えている方にとっても、事前に疑問や不安を解消できるため、安心して予約や来院のステップに進めます。
【事例あり】接骨院・整骨院のホームページにおすすめのデザイン3つの型
集客に成功している接骨院・整骨院のホームページには、いくつかの共通したデザインの「型」があります。下記で、代表的な3つの型を紹介します。
ただデザインを眺めるだけでなく「自分の院はどの型を目指すべきか」という視点で見ていくことが、失敗しないホームページ制作のコツです。
【型1】安心感と信頼感を伝える「クリーンで誠実」なデザイン
白や青、緑といった清潔感のある色に加え、やさしさや温かみを感じるピンクなどを使った、誠実さを前面に出すデザインは、接骨院・整骨院で幅広く選ばれる王道スタイルです。
余白をたっぷりと活かしたシンプルなレイアウトに、明朝体やゴシック体といった読みやすい文字を使うのが特徴です。
特定のターゲット層を選ばないため、どんな地域やコンセプトの院でも取り入れやすい汎用性の高さが魅力。
以下に、ジョイパルで制作支援したホームページ事例を紹介します。
【事例】ほし整骨院(栃木県)

サイトURL:https://www.h-hoshiseikotsuin.com/index.html
ほし整骨院のサイトは、優しいピンクを基調にしたクリーンで安心感のあるデザインが特徴です。整骨院の清潔感を引き立て、ページを開いた瞬間から誠実で落ち着いた印象を与えます。
ファーストビューには、明るい院内や施術スペースの写真を大きく配置。ほかにも写真が豊富に掲載されており、院の雰囲気をイメージできます。
また、女性院長の柔らかい笑顔の写真と「痛みのない施術を大切にしている」というメッセージを掲載し「誰がどのように施術を担当するのか」が明確で安心感につながる構成になっています。
クリーンさと誠実さを軸にしながら、女性の通いやすさも視覚的に表現したホームページの好例です。
【型2】特定の強みを打ち出す「専門特化」デザイン
特定の症状やターゲット層に特化し、専門性の高さをアピールするデザインです。
ただし「〇〇専門」という表現は法律で規制されているため「〇〇のお悩みならお任せください」といった工夫した表現で強みを伝える必要があります。
ターゲットに響く色使いや写真素材(例:スポーツ選手、産後の女性など)を選び、自院の強みを明確に打ち出します。
以下に、ジョイパルで制作支援したホームページ事例を紹介します。
【事例】新船橋はりきゅう整骨院

サイトURL:https://shinfuna-harikyu.com/index.html
新船橋はりきゅう整骨院のホームページは、鍼灸を通じて自律神経の乱れの改善を目指すことを明確に打ち出した専門特化型のデザインです。
院長は「柔道整復師・鍼灸師・日本良導絡自律神経学会専門師」の資格を持ち、医師からの推薦文も掲載されており、良導絡自律神経調整療法に力を入れている治療院である点が強く伝わります。
写真とともに経歴を紹介することで、施術者の実績と信頼性を自然に感じられる構成です。
また、治療法の説明やWHOの定義など、専門的な情報を丁寧に紹介しており、施術の根拠や期待できる効果を理解しやすいページ構成になっています。
「特定の悩みに強みを持つ整骨院」が専門性をしっかりアピールしたい場合に最適なホームページ事例といえるでしょう。
【型3】親しみやすさを演出する「地域密着」デザイン
温かみやアットホームな雰囲気を演出し、地域住民の方々に「かかりつけ」として愛されることを目指すデザインです。
手書き風のフォントや温かみのあるイラストを活用したり、スタッフの日常を綴るブログや地域イベントへの参加報告などを掲載したりすることで、親しみやすさを演出します。
ジョイパルでは、それぞれの接骨院・整骨院が持つ強みや魅力をしっかりと引き出し、目的に合ったホームページを丁寧にお作りしています。是非一度お気軽にお問い合わせください。
接骨院・整骨院の開業時にホームページを作る際の5つのポイント

見た目がおしゃれで綺麗なだけのホームページでは、残念ながら集客にはつながりません。
開業した接骨院・整骨院への来院という行動を後押しするために、必ず押さえておくべき5つのポイントを解説します。
【ポイント1】ターゲットを明確にする
ホームページで情報を届ける「誰か」を具体的に絞ることで、メッセージが研ぎ澄まされ、ターゲットの心に響くようになります。
「老若男女、誰にでも来てもらいたい」という考えは、結果的に誰の心にも刺さらない曖昧な内容になってしまいがちです。
たとえば「腰の不調に悩む30代のデスクワーカー」や「部活動でケガをした高校生」のように、来てほしい方の具体的な人物像(ペルソナ)を設定することが、伝わるホームページ作りには欠かせません。
【ポイント2】自院だけの「強み」をわかりやすく伝える
近隣に競合院が多い中で、来院を検討している方が「なぜ他の院ではなく、この院を選ぶべきなのか」を判断できる材料を提供する必要があります。
そのためには、自院だけのユニークな強み(USP)を明確に打ち出すことが重要です。
たとえば以下のように、他にはない自院ならではの特徴をわかりやすく伝えましょう。
|
■交通事故対応の相談実績が豊富 |
自院ならではの強みを明確に示すことで、数ある接骨院・整骨院の中から「ここに行きたい」と選ばれる理由を作れます。
【ポイント3】スマホでの見やすさ(レスポンシブ対応)を最優先する
接骨院・整骨院を探す方の多くは、パソコンではなくスマートフォンからホームページにアクセスします。
そのため、スマホの画面で表示を最適化する「レスポンシブ対応」は、もはや必須条件といえるでしょう。
スマホで見づらいサイトは、それだけでページを閉じられてしまう大きな原因になります。
検索エンジンGoogleも、スマホサイトを評価の基準(モバイルファーストインデックス)にしており、スマホでの見やすさの追求は欠かせません。
【ポイント4】予約・問い合わせボタンをわかりやすく配置する
来院希望者が「予約したい」と思った瞬間に、迷わずすぐに行動できるような工夫が大切です。
予約や問い合わせのボタンは、目立つ色やデザインにし、目につきやすい場所に配置しましょう。
予約までの手順が複雑だったり、ボタンがどこにあるか探しにくかったりすると、せっかくの来院の機会を逃してしまいます。
画面の下部などに常に表示されるボタン(追従ボタン)を設置するのも、効果的です。
【ポイント5】清潔感と人柄が伝わる写真を用意する
文章以上に、写真はホームページの第一印象を決定づける重要な要素になります。
院長やスタッフの自然な笑顔、和やかな施術風景など、見る人が安心できる写真を用意してください。
暗い写真や画質が不鮮明な写真は、それだけで院全体の信頼性を損なってしまう恐れがあるため、予算が許す限り、プロのカメラマンに撮影を依頼するのが望ましいです。
院内の写真を撮影する際は隅々まで片付け、明るく清潔な状態を写しましょう。
接骨院・接骨院開業時のホームページに必須コンテンツ9選

接骨院・整骨院への来院を検討している方が知りたい情報を網羅し、信頼と安心を感じてもらうために、ホームページに必ず掲載すべき9つのコンテンツを紹介します。
1.院長・スタッフ紹介
施術者となる院長やスタッフの顔写真、経歴、保有資格(柔道整復師など)、そして施術にかける想いやメッセージなどを掲載するのがおすすめです。
自分の体に直接触れることになるため「どんな人にみてもらうのか」は、来院を考える方が最も気にするポイントのひとつ。
院長やスタッフの人柄を丁寧に伝えることで、その不安を解消できます。
2. 施術内容と料金体系
保険が適用される施術と、自費となる施術それぞれのメニュー、対応できる症状、料金などを明確に記載します。
料金はできるだけ具体的な金額を提示することが信頼につながります。
保険適用の範囲を正しく伝えることも重要です。保険適用と自費施術の範囲を明記し、後のトラブルを防ぎましょう。
3. 症状別ページの充実
「腰の不調」「肩の悩み」「ぎっくり腰」「交通事故対応」など、お悩みや症状ごとに独立したページを作成します。
その症状の原因や、自院ではどのような考え方でアプローチするのかなどを詳しく解説しましょう。
これらのページは、各症状で悩む方の検索に表示されやすくなるため、集客に直結する重要なSEO対策になります。また、専門性の高さをアピールすることにもつながります。
4. 来院のための基礎情報(営業時間・地図など)
来院希望者が迷わずスムーズに来院できるよう、基本的な情報をわかりやすく掲載します。
特に営業(施術)時間と休日は、目立つ位置にしっかり掲載しましょう。
住所、電話番号のほか、アクセスしやすいように、最寄り駅からの道順を写真付きで解説したり、駐車場の有無や台数を明記したりすると、さらに親切です。
視覚的にわかりやすく、把握できる情報量の多いGoogleマップを埋め込むこともおすすめです。
5. 口コミ・お客様の声

実際に来院された方の口コミや推薦の声は、初めて来院する方の不安を和らげ、予約を後押しする大きな力になります。
手書きのアンケートや、ご本人の許可を得た上での写真付きの声は、特に信頼性が高まります。
ただし、掲載には注意が必要です。「3回で良くなった」のように具体的な回数や効果を示す体験談や、個人の感想を装った広告表現は法律で規制されています。
掲載する場合は、ご本人の明確な同意を得た上で、客観的な事実に留めるようにしましょう。
表現の方法については「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」の記事でも詳しく解説していますので、ぜひお読みください。
6. 院内の雰囲気・設備紹介
院の外観や看板、受付、待合室、施術ベッド、キッズスペース、トイレ、そして導入している各種機器などを写真で紹介します。
来院前に院内の雰囲気を伝えることで「思っていた場所と違った」というミスマッチを防ぎ、来院への安心感を高められます。
清潔で整頓された様子が伝わるように、明るい写真を使いましょう。
開業準備で内装に迷ったときは「整骨院・接骨院の内装をおしゃれにするには?レイアウト事例も紹介」の記事を参考にご覧ください。
7. 来院までの流れ
初めて来院する方の不安を払拭するために、来院から会計までの一連の流れをわかりやすく解説するページを用意しましょう。
「予約→来院・受付→カウンセリング・・・」といったようにステップ形式で説明すると理解しやすくなります。
来院時の服装や持ち物といった、細かな案内も添えると親切です。
8. 最新情報の発信
年末年始などの臨時休業のお知らせやキャンペーン情報、健康に関する豆知識コラム、院の日々の出来事などを発信します。
定期的な更新は、ホームページがきちんと管理されているサイトであることを示し、信頼性を維持するために重要です。
また、専門家としての情報発信は、地域の方々との信頼関係を築き、ファン作りにもつながるという意味でも効果的です。
9. プライバシーポリシー・免責事項
予約や問い合わせフォームを設置する場合は、個人情報保護法に基づき、取得する情報の利用目的などを公表する義務があります。
お預かりした個人情報の取り扱い方針を明記した「プライバシーポリシー」を設けることで、法令遵守と利用者の信頼確保につながります。
これは、サイト運営者としての誠実な姿勢を示し、利用者が安心してフォームを利用できるようにするために欠かせない取組みです。
さらに、免責事項を併記することで、掲載内容に関する誤解やトラブルの予防にも効果があります。万が一のクレームリスクを減らし、安心して情報発信を行えるようにしておきましょう。
接骨院・整骨院の開業時のホームページ制作を失敗しないために!4つの注意点

接骨院・整骨院のホームページには、知らなければ大きなリスクとなる法律上のルールがあります。
以下で、失敗を避けるための重要な注意点を解説します。
1.【最重要】柔道整復師法と「あはき・柔整広告ガイドライン」を正しく理解する
接骨院のホームページを作る際は「柔道整復師法」と「あはき・柔整広告ガイドライン」を正しくふまえることが重要です。
ホームページは基本的に法律上の「広告」には該当しませんが、SNS広告やバナーなどから誘導する場合は広告とみなされる可能性があり、その際は柔道整復師法第24条の広告可能な範囲を守る必要があります。
特に「技能・施術方法・経歴を宣伝してはならない」という点は誤解されやすいため注意が必要です。
また、「治療」「治る」「診断」「専門」といった医療行為と誤認される表現は避け、「施術」「緩和」「サポート」など適切な言い換えが求められます。
ビフォーアフター写真も、ホームページ自体は広告規制の対象外であっても、景品表示法の観点から問題となりやすいため、掲載は慎重に考えたほうがよいでしょう。
患者に誤解を与えない表現を徹底することが、安心できるホームページづくりにつながります。
参考:厚生労働省|あはき・柔整広告ガイドラインの概要(2025年2月18日)
表現方法の規制については、詳しくは「接骨院・整骨院の広告規制・広告ガイドライン【2025年最新】」の記事でご確認ください。
2. 「うさんくさい」と思われない表現を心がける
来院を考えている方の不安を不必要に煽るような過剰な表現や、信頼性を欠くデザインは避けましょう。
「うさんくさい」「なんだか怪しい」という印象は、来院をためらわせる大きな要因になります。
根拠のない「〇〇のプロ」といった自己PR、専門用語の多用、料金体系が不明瞭な表記、清潔感のない写真などは、信頼を損なう原因となるため注意してください。
3.作って終わりではない!継続的な更新で情報を最新に
ホームページは、定期的に情報を更新し管理し続けることが重要です。
何年も前の情報がそのまま放置されていると「この接骨院はもう営業していないのかな?」と思われたり、運営に対する誠実さを疑われたりして、信頼を失う原因にもなります。
休業日のお知らせ、スタッフの変更、料金の改定などは、速やかにホームページに反映させましょう。
ブログや健康コラムの定期的な投稿も、サイトの鮮度を保つ上で非常に効果的です。
4. 【MEO】Googleビジネスプロフィールと必ず連携する
Googleマップでの検索上位表示(MEO対策)は、ホームページ集客とセットで取り組むべき重要な施策です。
特に、Googleビジネスプロフィールに登録する内容と、ホームページ上の情報は必ず一致させましょう。
院名、住所、電話番号、営業時間などの基本情報にズレがあると、Googleからの信頼性が下がり、検索順位にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
地域密着型の接骨院・整骨院では、MEO対策を強化することが、集客アップの大きな鍵になります。
接骨院・整骨院の開業でお困りの方は、ぜひ一度1,700件の開業支援実績をもつジョイパルにご相談ください。
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接骨院のホームページ制作に関するよくある質問(FAQ)
最後に、開業準備の段階で抱きがちなホームページ制作に関する疑問にQ&A形式でお答えします。
Q. ホームページ制作の費用相場はどのくらいかかりますか?
ホームページ制作の費用相場は、制作方法によって大きく異なります。
自作する場合は数千円程度から始められますが、デザイン性や集客力には限界があるといえるでしょう。
制作会社に依頼する場合の相場は、一般的に数十万円〜数百万円ほど。デザインのクオリティ、ページ数、SEOや集客サポートの内容によって費用は変わります。
ジョイパルでは、接骨院・整骨院の開業支援の一環として、ホームページ制作サポートにも対応しています。
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■初期制作費50,000円+月々3,000円でセミオーダーのホームページ制作 |
ジョイパルは、開業地域の選定から資金計画、広告・集客戦略までをワンストップで支援し「開業後すぐに集客を軌道に乗せたい」というご希望にしっかり応えます。
ホームページ制作はもちろん、デザイン・導線設計・MEO対策まで一貫してお任せください。
Q. ホームページを作った後、自分で更新できますか?
はい、基本的な更新(ブログやお知らせなど)はご自身で行えます。
多くの制作会社は、WordPress(ワードドプレス)など専門知識がなくても更新可能なシステム(CMS)を使ってホームページを構築しています。
そのため、ブログやお知らせといった簡単な更新はご自身で行うことが可能なことが多いです。
ただし、デザインの大幅な変更や機能の追加などは難しいことも多いため、契約前にどこまでの更新を自分で行えるか確認しておくことが必要です。
ジョイパルでは、開業後の自走に向けたサポ-トについてもしっかり行なっております。
Q. ホームページの写真は自分で撮ったものでも大丈夫ですか?
可能ですが、あまりおすすめはできません。可能な限り、プロのカメラマンに依頼することをおすすめします。
写真は、接骨院・整骨院の第一印象を決める非常に重要な要素だからです。
もしご自身で撮影する場合は、院内を隅々まで清掃し、自然光が入る日中に、一番明るい状態で撮影することを心がけてください。
接骨院・整骨院開業を成功に導くホームページ制作なら実績多数のジョイパルへ
接骨院・整骨院の開業成功には「信頼感」と「集客力」を両立したホームページが欠かせません。
デザインは誠実さ・専門性・親しみやすさの3要素を意識し、柔道整復師法や広告ガイドラインに沿った安全な表現で作ることが重要です。
1,700件を超える開業支援実績をもつジョイパルでは、ホームページ制作をふくめ開業サポートに一貫対応しています。
「開業を考えているが、なにをしていいかわからない」「自分に合ったホームページの制作方法が分からない」という方は、まず無料相談を。
あなたの理想の接骨院・整骨院開業を、ジョイパルが全力でお手伝いします。
開業準備全体の流れについては「整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。
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柔道整復師として整骨院を開業するには、国家資格の取得だけではなく「施術管理者」としての要件を満たす必要があります。中でも重要なのが、一定の実務経験と「施術管理者研修(管理者研修)」の修了です。
柔道整復師施術管理者研修は、施術所を適切に運営し、保険請求や法令遵守を正しく行うために義務付けられています。
本記事では、施術管理者研修の内容や受講条件、2024年4月から変更された実務経験年数の最新要件などを、これから開業を目指す柔道整復師向けにわかりやすく解説します。
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柔道整復師の施術管理者研修とは?
施術管理者研修とは、柔道整復師が施術所を適正に運営するために必要な知識・法令遵守・衛生管理などを学ぶための研修制度です。
整骨院を開業するためには、柔道整復師の国家資格を持っているだけでは不十分です。
実際に「施術管理者」として施術所を運営するには、厚生労働省が定めた条件を満たす必要があり、そのひとつが「柔道整復師施術管理者研修」の修了です。
この研修を受けていないと、たとえ資格を持っていても「管理者」として整骨院を開設・届け出ることができません。
特に、2018年(平成30年)の法改正以降は、柔道整復師の施術管理者として開設届を出す際に、この研修修了が義務化されています。
開業に関する全体像を知りたい方は、整骨院・接骨院の開業の流れ・必要な手続きと開業準備もあわせてご覧ください。
整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説
「整骨院を開業したいけど、何から始めればいいのかわからない」 「資格や費用、手続きの流れを知りたいけど、調べても難しくて不安…」 整骨院の開業には、資格・物件・資金・届出など…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル施術管理者研修の目的
施術管理者研修の目的は、柔道整復師としての知識をさらに深め、開業後にトラブルのない運営を行うことです。
とくに、保険請求のルールや衛生面・法令遵守など、施術現場で注意すべき内容が多く含まれています。
研修を通じて得られる主な知識は以下の通りです。
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柔道整復療養費の正しい請求方法
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施術所の構造・設備・衛生管理に関する基準
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個人情報保護法や従業員教育の基礎
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保健所への届出や開設管理の責任範囲
特に、柔道整復師として独立開業を目指す場合は、この研修で学ぶ内容がそのまま経営実務につながります。
なぜ受講が義務化されているのか
施術管理者研修が義務化された背景には、不正請求や施術所運営上のトラブルが全国的に増加したことがあります。
柔道整復師は医療保険制度の一部を扱うため、法律を理解し、適切な管理が求められます。
2018年の法改正によって、厚生労働省は「施術管理者としての資質向上」と「制度の信頼性確保」を目的に、この研修を必須化しました。これにより、柔道整復師が保険制度を正しく運用し、社会的信用を高めることを狙っています。
接骨院や整骨院における不正請求になるケースとは?
整骨院や接骨院を開業するとき、つい施術技術や内装ばかりに目がいきがちですが、実は「制度や請求のルールを理解しておくこと」が長く経営を続けるために欠かせません。療養費の請求ルー…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル施術管理者になるための要件(2024年4月以降)
柔道整復師として整骨院を開業したり、分院の責任者になるためには、「施術管理者」としての要件を満たす必要があります。
2024年4月以降、厚生労働省の制度改正により、3年間の実務経験と施術管理者研修の修了が必須となりました。
これらの条件を満たしていないと、保健所への開設届や厚生局への受領委任の届出を行うことができません。
ここでは、施術管理者になるための最新要件を順に整理して解説します。
柔道整復師資格の取得
まず前提として、柔道整復師の国家資格を取得していることが必要です。
柔道整復師は厚生労働大臣免許の国家資格で、3年以上の専門課程を修了し、国家試験に合格することで取得できます。
この資格がなければ、骨折・脱臼・打撲・捻挫などの施術を業として行うことはできません。
柔道整復師の資格は、施術管理者として整骨院を開業するための最初の条件です。
接骨院・整骨院開業には資格(柔道整復師)が必要?国家資格だけではダメ?
「整骨院を開業するには、どんな資格が必要なのか?」 「柔道整復師の資格を取れば、すぐに開業できるのか?」 接骨院・整骨院の開業を考えている方の中には、このような疑問を持ってい…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル実務経験が3年以上必要(2024年4月改正)
2024年4月以降、施術管理者になるには3年間の実務経験が必要となりました。
以前は5年以上とされていましたが、改正によって条件が緩和され、その代わりにより明確な証明方法と実務内容の基準が設定されています。
実務経験として認められる勤務先
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柔道整復施術所(整骨院・接骨院など)
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保険医療機関(整形外科・病院など)※ただし、最低1年間は施術所での実務経験が必要
介護施設やデイサービス、または受領委任の届出をしていない施術所での勤務は実務経験として認められません。
複数の施術所や医療機関で勤務していた場合でも、通算して3年間あれば有効です。
例:施術所1年間 + 整形外科クリニック2年間 = 計3年間の実務経験として認められます。
実務経験の証明方法
実務経験を証明するには、「実務経験期間証明書」の提出が必要です。この証明書は、勤務していた施術所の施術管理者または保険医療機関の管理者が発行します。
整骨院の開業には実務経験が必要!必要な経験期間や要件をわかりやすく解説!
整骨院を開業したいと考えている柔道整復師の方にとって、「実務経験はどのくらい必要なのか?」と疑問に思っていませんか? 2018年以降、施術管理者として届出を行うためには一定期…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル管理者が不在・連絡不能な場合
過去の勤務先が廃業・転居・死亡などで連絡が取れない場合、例外的に給与明細や源泉徴収票を証拠として認めてもらえるケースがあります。
ただし、これは「正当に連絡が取れない」場合に限られ、自己都合で連絡を避けた場合は認められません。
施術管理者研修の修了が必須
実務経験が3年以上ある柔道整復師は、(公財)柔道整復研修試験財団が主催する施術管理者研修を受講する必要があります。
この研修は、施術管理者としての資質向上と、柔道整復療養費の適正な取り扱いを目的としています。
研修概要
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日程:2日間(連続した土日または祝日)
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時間:合計16時間
-
費用:25,000円
-
実施団体:(公財)柔道整復研修試験財団
研修では、保険請求・法令遵守・施術所管理・従業員教育など、整骨院の運営に必要な知識を体系的に学びます。
受講後は約2週間で「施術管理者研修修了証」が発行され、有効期間は5年間です。
出典:地方厚生局
この修了証の写しは、厚生局への受領委任届出時に添付する必要があります。
なお、研修を修了していない場合、開設届を提出しても受理されません。
届出に必要な書類一覧
施術管理者として登録する際は、保健所・厚生局それぞれに届出が必要です。
提出書類の一例は以下の通りです。
保健所への届出
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施術所開設届出事項変更届
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柔道整復師免許証(写し)
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管轄によっては別途添付書類が必要
厚生局への届出
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柔道整復施術療養費の受領委任に係る申出書
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実務経験期間証明書の写し
-
施術管理者研修修了証の写し
届出期限は原則「雇用日から10日以内」です。
過ぎてしまった場合でも、遡って登録できる場合があるため、早めに管轄機関へ確認しましょう。
開業後も届出の更新に注意
すでに施術管理者であっても、「施術管理者の変更」や「施術所移転」などで新たに届出を出す場合には、再度証明書類の提出が求められます。
また、雇用・退職の届出漏れがあると、実務経験が証明できず、次回の届出時にトラブルになることもあります。
整骨院開業の流れ・必要な準備は?整骨院を開業するための資格・費用・手続きをわかりやすく解説
「整骨院を開業したいけど、何から始めればいいのかわからない」 「資格や費用、手続きの流れを知りたいけど、調べても難しくて不安…」 整骨院の開業には、資格・物件・資金・届出など…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル施術管理者研修の内容とカリキュラム
施術管理者研修は、柔道整復師が整骨院・接骨院を開設したり管理者として登録するために、必ず受講しなければならない研修です。
柔道整復師の技術面だけでなく、保険制度・法令遵守・衛生管理など、経営と運営の両面から施術所を適切に管理するための知識を学びます。
この研修は、公益財団法人柔道整復研修試験財団が主催しており、全国の主要都市で定期的に開催されています。
2024年4月以降は、実務経験が3年以上ある柔道整復師のみが受講できるようになりました。
研修の目的と背景
施術管理者研修の目的は、柔道整復師が「療養費の適正請求」と「質の高い施術提供」を両立できるようにすることです。
近年、柔道整復療養費の不正請求や施術管理の不備が社会的な問題となったことから、2018年以降、研修受講が義務化されました。
この研修を修了していない場合、たとえ柔道整復師免許を持っていても「施術管理者」として整骨院を開設することはできません。
研修の主な内容(カリキュラム)
研修は2日間にわたり、講義形式で実施されます。合計16時間のプログラムの中で、整骨院経営に必要な実務的な知識を体系的に学びます。
主なカリキュラム内容は以下の通りです。
分野① 職業倫理(施術管理者としての基礎資質)
- 柔道整復師としての倫理
役割・社会的責任、行動規範、社会貢献の理解。 - 医療関係者・社会人としての倫理・マナー
説明義務・守秘義務、人権配慮、チーム医療・多職種連携、時間・契約・身だしなみ等の基本。 - 患者との接し方
共感的コミュニケーション、ハラスメント防止、インフォームド・コンセント、プライバシー保護。 - コンプライアンス(法令遵守)
柔道整復師法や保険請求ルールの遵守、不当・不正の回避、専門職としての矜持。
分野② 適切な保険請求(制度理解と記録・申請実務)
- 保険請求できる施術の範囲等
医療保険・療養費制度、受領委任の仕組み、指導・監督(集団指導/個別指導/監査)。 - 施術録の作成
必要記載(受傷機序・部位・処置・経過・加算等)、整理保管、算定上の留意(多部位・長期ほか)。 - 支給申請書の作成
様式・月次作成、負傷原因欄や長期継続理由書の扱い、施術情報提供書、患者署名の注意点。 - 不正請求の事例
架空・水増し・部位ころがし等の典型例、受領委任中止や資格停止、刑事責任のリスク。
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整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル分野③ 適切な施術所管理(安全管理・連携・広告)
- 医療事故・過誤の防止
リスク把握、衛生管理・整理整頓、事例からの学習、クレーム/不当行為への対応。 - 事故発生時の対応
救命・救急を最優先、医療機関への迅速報告、状況保存・事実確認、説明と再発防止策。 - 医療機関等との連携
骨折・脱臼の医師同意、外傷原因不明や慢性例での対応、地域包括ケア・介護職との協働。 - 広告の制限
柔道整復師法第24条等に基づく広告可能事項の限定と禁止例の理解。
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整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル分野④ 安全な臨床(鑑別・適用判断・指導)
- 患者の状況の的確な把握・鑑別
医療面接、受傷機序の評価、問診・触診、鑑別診断、専門医受診の要否判断、初期マネジメント。 - 柔道整復術の適用判断および的確な施術
受傷状況・治癒過程に応じた施術選択、合併症や後遺症への配慮。 - 救急救命・応急処置
心肺蘇生など基本救命、災害時の多発外傷対応、医師・他職種との連携。 - 患者への指導
治療方針の共有、生活・就労を踏まえた指導、再発予防、保険請求の趣旨説明。 - 勤務者への指導
勤務柔整師の施術安全・請求適正、接遇指導、職場教育・後輩育成。
研修の形式・開催日程・費用
施術管理者研修は、全国の主要都市で年に数回開催されています。
多くの場合、土日または祝日を利用した連続2日間・計16時間のプログラムで、実施要項は以下の通りです。
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主催:公益財団法人 柔道整復研修試験財団
-
開催日:土・日または祝日の連続2日間
-
研修時間:合計16時間(1日8時間×2日)
-
受講料:25,000円(税込)
-
受講資格:柔道整復師免許を有し、実務経験3年以上
受講後、約2週間で「施術管理者研修修了証」が財団から郵送されます。
この修了証は5年間有効であり、更新の際には再受講が必要です。
オンライン受講はできる?
2025年時点では、施術管理者研修は原則として対面形式で行われています。
ただし、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた時期には一部オンライン開催が実施された経緯もあります。
受講希望者は、公益財団法人柔道整復研修試験財団の公式サイトで最新情報を確認し、希望地域の会場・開催日を選択して申し込みを行いましょう。
修了証の取り扱いと有効期限
研修を修了すると、2週間ほどで「施術管理者研修修了証」が交付されます。
この証明書は、保健所や厚生局への届出時に必ず添付が必要です。
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有効期限:修了日から5年間
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再登録・分院開設時にも添付が必要
-
紛失した場合は再発行の申請が可能
なお、研修修了から5年以上経過した場合は、再度受講し直すことで有効性を更新できます。
施術管理者研修の受講条件・申込方法
施術管理者研修を受講するには、柔道整復師の免許を持っているだけでなく、一定の実務経験を積んでいることが条件になります。
2024年4月以降は、制度改正により「実務経験3年以上」が受講資格として明確に定められました。
ここでは、受講できる条件、申し込み方法、必要書類、費用の支払い方法などを詳しく解説します。
受講資格(2024年4月以降)
施術管理者研修を受講できるのは、以下の要件をすべて満たす柔道整復師に限られます。
-
柔道整復師免許を有していること
-
柔道整復師として3年以上の実務経験があること
-
実務経験期間証明書を提出できること
ここでいう「実務経験」とは、施術所または保険医療機関での施術業務に従事した期間を指します。ただし、以下のような勤務は実務経験として認められません。
-
介護施設やデイサービスなど、医療保険を取り扱わない施設
-
保険の受領委任取扱い届出をしていない施術所
一方で、病院や整形外科クリニックなど保険医療機関での勤務は実務経験としてカウントされます。
ただし、通算3年のうち少なくとも1年以上は施術所での経験が必要です。
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整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル必要書類
研修を申し込む際は、以下の書類を提出する必要があります。
| 書類名 | 内容 |
|---|---|
| 実務経験期間証明書 | 管理者または勤務先の代表者が発行。勤務期間と内容を証明。 |
| 柔道整復師免許証の写し | 登録番号・氏名がわかる面をコピー。 |
| 申込書(主催団体指定様式) | 財団の公式サイトからダウンロード可。 |
| 受講料の支払い証明書 | 振込票やオンライン決済の控えなど。 |
証明書は勤務先ごとに1通ずつ必要となり、複数の勤務先を合算して3年に達する場合は、そのすべての証明書を添付します。
申込方法
施術管理者研修は、公益財団法人 柔道整復研修試験財団の公式サイトを通じて申し込みます。
申し込み手順
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財団公式サイトで開催スケジュールを確認
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希望会場・開催日を選択
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オンラインまたは郵送で申込書類を提出
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受講料を指定口座に振り込み(25,000円)
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財団から受講票が届いたら当日持参
申し込み時の注意点
-
定員制のため、申し込みは先着順です。特に大都市開催分は早期に締め切られる傾向があります。
-
提出書類に不備があると、申込受付が保留される場合があります。
-
書類の記入ミス(特に勤務期間の誤り)は受講資格に影響するため、必ず勤務証明者と確認してから提出してください。
-
実務経験期間証明書は、雇用期間中に確実に発行・保管しておくと後々のトラブルを防げます。
-
費用と支払い方法
施術管理者研修の費用は一律 25,000円(税込) です。
支払いは銀行振込または指定されたオンライン決済で行います。
費用には、研修資料・修了証発行料などがすべて含まれています。キャンセルの場合、開催日の7日前までに連絡すれば返金されるケースもありますが、主催団体によって条件が異なるため、申込前に必ず確認しておきましょう。
修了証の発行までの流れ
研修受講後、約2週間で「施術管理者研修修了証」が自宅に郵送されます。
この修了証は、施術所開設や厚生局への届出の際に必ず添付が必要です。
有効期間は修了日から5年間で、期限を過ぎると再受講が必要になります。
実務経験年数の数え方と注意点
施術管理者になるためには、柔道整復師として3年以上の実務経験が必要です。
ただし、この「実務経験」には明確な定義があり、勤務先や勤務形態によってカウントできる・できないケースがあります。
誤った期間を申請してしまうと、届出が受理されないこともあるため、正しい数え方を理解しておくことが大切です。
実務経験として認められる勤務先
実務経験として認められるのは、次の2種類の勤務先です。
-
柔道整復施術所(整骨院・接骨院)
-
保険医療機関(整形外科・病院など)
ただし、少なくとも1年以上は施術所での勤務が必須です。
つまり、整形外科クリニックなどで2年勤務していても、1年間は施術所で働いていなければ要件を満たしません。
一方、以下のような勤務先は実務経験に含まれません。
-
デイサービス、介護施設などの介護事業所
-
鍼灸院や整体院など、柔道整復施術所以外の施設
-
受領委任の届出をしていない施術所
例)施術所で1年 + 整形外科クリニックで2年 → 合計3年間の実務経験として有効
実務経験期間証明書の書き方と発行者
実務経験を証明するには、勤務先ごとに「実務経験期間証明書」を提出する必要があります。
証明書には、次の項目を必ず記載します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 勤務先の名称 | 登録された施術所または保険医療機関の正式名称 |
| 勤務期間 | 柔道整復師として従事した年月日(開始~終了) |
| 業務内容 | 柔道整復業務に従事していたことを明記 |
| 証明者 | 開設者、施術管理者、または保険医療機関の管理者の署名・押印 |
証明書は、勤務先の管理者が作成・署名するのが原則です。
複数の施術所で働いていた場合は、それぞれの勤務先から発行してもらい、通算で3年に達すればOKです。
非常勤や複数勤務の扱い
非常勤(パートタイム)であっても、勤務日数や施術時間が明確であれば実務経験として認められます。
ただし、同一期間に複数の勤務先を掛け持ちしている場合は、期間の重複分はカウントされません。
たとえば、次のような場合
-
施術所A(2020年4月〜2022年3月)
-
施術所B(2021年4月〜2023年3月)
この場合、2021年4月〜2022年3月の1年間は重複しているため、合計4年ではなく3年として扱われます。
管理者と連絡が取れない場合の証明方法
勤務していた施術所の管理者が廃業・転居・死亡などで連絡が取れない場合、例外的に給与明細や源泉徴収票での証明が認められることがあります。
ただし、これは「正当に連絡が取れない場合」に限られます。
個人的な理由で連絡を避けている場合は、証明として認められません。
証明書を取得できないケースに備えて、勤務中から給与明細・源泉徴収票を大切に保管しておくことが重要です。
退職時には、必ず勤務証明書を発行してもらうようにしましょう。
届出の際の注意点
施術管理者として登録する際には、以下の点にも注意が必要です。
-
実務経験期間証明書は写しを提出し、原本は手元で保管しておく
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勤務期間の端数(月単位など)も記載できるが、合計で3年以上あることが条件
-
雇用・退職の届出を怠ると、地方厚生局の登録情報と一致せず、認定が遅れる場合がある
また、雇用日や退職日を10日以内に届け出る義務もあるため、勤務先の管理者と連携して正確な記録を残すようにしましょう。
施術管理者研修の受講したら開業サポートのジョイパルにお任せください
柔道整復師として整骨院・接骨院を開業するためには、国家資格の取得だけでなく、3年以上の実務経験と施術管理者研修の修了が欠かせません。
この研修は、施術所を適正に運営するための知識を学ぶ場であり、開業を目指す柔道整復師にとって“最初の関門”ともいえます。
また、施術管理者として登録するためには、実務経験期間証明書や研修修了証の提出など、細かい手続きも必要です。
一つひとつの手続きを正確に行うことが、今後の開業・経営の安定につながります。
もし、「開業の手順がわからない」「書類の準備に不安がある」「開業資金をどうすればいいか悩んでいる」といった方は、
整骨院開業支援の専門チーム「ジョイパル」にご相談ください。
ジョイパルでは、1700件以上の開業支援実績をもとに、あなたの独立をトータルでサポートしています。
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開業計画の立て方
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物件探し・内装設計
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助成金・補助金の活用支援
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保健所・厚生局への届出サポート
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柔道整復師と理学療法士は、どちらも体の不調やケガの回復をサポートする専門職です。一見似たように思えますが、実際には仕事内容・資格・働ける場所・開業の可否などに大きな違いがあります。
たとえば、柔道整復師は「外傷の施術を行い整骨院を開業できる職業」、理学療法士は「医師の指示のもとでリハビリを行う医療職」です。
本記事では、両者の特徴や資格、向いている人のタイプまでを、初めての方にもわかりやすく比較して解説します。
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柔道整復師と理学療法士の違いを一覧表で比較
柔道整復師は「骨折・脱臼・捻挫など外傷の施術を行う国家資格者」であり、理学療法士は「病気やケガのリハビリを行うリハビリ専門職」です。
つまり、柔道整復師は“治療(施術)”の専門家、理学療法士は“回復(リハビリ)”の専門家といえます。
また、柔道整復師は自らの判断で施術を行い、整骨院を開業できるのに対し、理学療法士は医師の指示のもとでしか施術できず、開業はできません。
| 比較項目 | 柔道整復師 | 理学療法士 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 打撲・捻挫・脱臼・骨折などの外傷の施術 | 病気・手術後などのリハビリ支援 |
| 働く場所 | 整骨院・接骨院・スポーツ現場 | 病院・クリニック・介護施設 |
| 医師の指示 | 不要(自ら施術可) | 必要 |
| 保険適用 | 公的保険あり(条件付き) | 医療保険の一部で対応 |
| 開業可否 | 可能(施術管理者要件あり) | 不可 |
| 学習期間 | 3年以上 | 3年以上 |
| 国家資格法 | 柔道整復師法 | 理学療法士及び作業療法士法 |
理学療法士は整骨院を開業できない!理学療法士の業務範囲や制度の違い
「理学療法士として整骨院を開業できるの?」 そう疑問に思う方は多いのではないでしょうか。実は、理学療法士には法律上の「開業権」がなく、そのまま整骨院を立ち上げることはできませ…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル柔道整復師とは?
柔道整復師とは、骨折、脱臼、打撲、捻挫といった急性のケガに対して、手術や薬に頼らず、人間の自然治癒力を引き出す「柔道整復術」という手技療法で施術を行う国家資格者です。
柔道整復師の仕事内容
柔道整復師は、打撲・捻挫・挫傷・脱臼・骨折など、日常生活やスポーツで生じる外傷に対し、手技による整復・固定・施術を行う専門職であり、主に整骨院・接骨院で働き、湿布や投薬に頼らず、人の手で治療を行います。
症状や負傷内容によっては、健康保険を適用して施術できる点も特徴です。
接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷
性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、
手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力
を最大限に発揮させる施術を行っています。
柔道整復師の資格・取得方法
柔道整復師は国家資格です。取得するには、文部科学省・厚生労働省が認可する専門学校または大学で3年以上学び、「柔道整復師国家試験」に合格する必要があります。
試験では、解剖学・生理学・柔道整復理論など、幅広い知識が求められます。
接骨院・整骨院開業には資格(柔道整復師)が必要?国家資格だけではダメ?
「整骨院を開業するには、どんな資格が必要なのか?」 「柔道整復師の資格を取れば、すぐに開業できるのか?」 接骨院・整骨院の開業を考えている方の中には、このような疑問を持ってい…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル柔道整復師の働く場所とキャリアパス
柔道整復師の多くは、整骨院や接骨院で勤務したのち、独立開業を目指します。そのほか、スポーツチームのトレーナー、介護施設での機能訓練指導員など、活躍の場は多岐にわたります。
柔道整復師は「施術管理者研修」や「3年以上の実務経験」を経て、自分の整骨院を開業できる点が大きな魅力です。
柔道整復師が開業するには?必要な条件・手続き・費用をわかりやすく解説
柔道整復師として独立・開業したいと考えている方にとって、資格を取っただけで開業できるわけではありません。実務経験や施術管理者研修、さらには保健所や地方厚生局への届出など、複数…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル理学療法士とは?
理学療法士は、病気やけが、高齢などにより身体の動きが不自由になった人に対し、運動療法や物理療法を用いて、基本的な動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復・維持・向上を図り、自立した日常生活を支援する国家資格を持つリハビリテーションの専門職です。
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
理学療法士の仕事内容
理学療法士は、病気やケガ、手術後などで身体機能が低下した患者に対して、運動療法や物理療法を通じて回復をサポートするリハビリ専門職であり、歩行訓練・関節可動域訓練・筋力トレーニングなどを行い、患者が日常生活に戻れるように支援します。
ただし、施術は必ず医師の指示のもとで行う必要があります。
理学療法士の資格・取得方法
理学療法士も国家資格です。大学や専門学校で3年以上のカリキュラムを修了し、「理学療法士国家試験」に合格することで資格を取得します。
出典:厚生労働省
医療現場で働くための専門知識が重視されるため、医療法や解剖学など、医療従事者としての学習内容が中心です。
理学療法士の働く場所とキャリアパス
理学療法士の主な勤務先は、病院・クリニック・介護施設です。
医師や看護師と連携しながら、患者の社会復帰や身体機能の回復をサポートします。
ただし、理学療法士は法律上、独立して開業することは認められていません。
自分の判断で施術を行うこともできず、常に医師の指示のもとで業務を行う必要があります。
柔道整復師と理学療法士の違いに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 柔道整復師と理学療法士、どちらを目指すべきですか?
どちらも体の回復に携わる専門職ですが、目的が異なります。柔道整復師は「ケガを治す治療の専門家」で、外傷に対して施術を行います。一方理学療法士は「リハビリの専門家」で、病気や手術後の身体機能回復を支援します。
独立開業を目指すなら柔道整復師、医療機関で安定して働きたいなら理学療法士が向いています。
どちらが上というよりも、自分の将来像(開業・医療・スポーツなど)に合う資格を選ぶことが大切です。
Q2. 柔道整復師は理学療法士のようにリハビリを行えますか?
柔道整復師も施術の一環としてストレッチや運動指導など、軽いリハビリ的なサポートを行うことがあります。ただし、法律上は「柔道整復師法」に基づく施術範囲に限定されるため、医療的なリハビリ(手術後や慢性疾患のリハビリなど)を単独で行うことはできません。
そのため、必要に応じて医師の指示や理学療法士との連携が求められます。一方で、柔道整復師は施術後の生活指導や再発防止に関するアドバイスを行うなど、“予防的リハビリ”のような役割を担うことができます。
Q3. 柔道整復師と理学療法士の年収や働き方に違いはありますか?
一般的に、理学療法士と柔道整復師の平均年収に大きな違いはなく、350万円~450万円がボリュームゾーンです。しかし、柔道整復師は、独立開業すれば1,000万円以上のケースもあります。

出典:スタディサプリ
安定した収入を望むなら理学療法士、収入の上限を伸ばしたいなら柔道整復師という選び方が一般的です。
接骨院・整骨院を開業したら年収はいくら?院長の平均年収・売上目標
接骨院・整骨院を開業したら、実際にどれくらいの年収が期待できるのか気になりますよね。 しっかり収入を得て生活できるのか、それとも思ったより稼げないのか、不安な方も多いと思いま…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル
Q4. 理学療法士は開業できますか?柔道整復師との違いは?
理学療法士は「医師の指示のもとでリハビリを行う」職種のため、独立して開業することは法律で認められていません。一方、柔道整復師は条件を満たせば、自身で施術所(整骨院・接骨院)を開業することが可能です。
そのため、接骨院・整骨院を開業するなら柔道整復師を目指すべきです。尚、整骨院開業には「3年以上の実務経験」と「施術管理者研修の修了」が必要となります。
理学療法士は整骨院を開業できない!理学療法士の業務範囲や制度の違い
「理学療法士として整骨院を開業できるの?」 そう疑問に思う方は多いのではないでしょうか。実は、理学療法士には法律上の「開業権」がなく、そのまま整骨院を立ち上げることはできませ…
整骨院、接骨院の開業支援ならジョイパル整骨院開業にお悩みならジョイパルにご相談下さい
柔道整復師と理学療法士は、どちらも人の健康を支える大切な職業です。
ただし、「自分の院を持ちたい」「自分の判断で施術したい」なら柔道整復師、「リハビリを行いたい」なら理学療法士が向いています。
開業を視野に入れている方は、柔道整復師としての資格取得や施術管理者研修の受講を検討しましょう。
柔道整復師を目指す方で、整骨院の開業準備に不安がある方は、1,700件の開業支援サポート実績のある「ジョイパル」までお気軽にご相談ください。
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整骨院を開業するとき、もっとも悩むのが「どこで開業するか」という場所選びです。
駅前・商店街・住宅街など、立地によって集まる患者の層や収益モデルは大きく変わります。さらに、物件の条件や賃料比率、商圏分析の有無も、経営の安定性に直結します。
本記事では、整骨院・接骨院の開業場所を決めるときに押さえておきたいポイントを、わかりやすく整理しました。避けるべき立地や物件チェックリストも紹介していますので、これから開業を考えている方はぜひ参考にしてください。
整骨院の開業場所を決める前に考えること
整骨院の開業では「どの場所でやるか」が大きな分かれ道になります。ただし、物件探しに飛びつく前に考えておきたいポイントがいくつかあります。
ここでは、整骨院の立地を決める前に整理しておきたい6つの視点を紹介します。
① 立地・コンセプト・採算のバランスを取る
整骨院の経営は、立地・コンセプト・採算の3つが揃ってこそ安定します。
-
立地:駅前、商店街、住宅街など、集客ポテンシャルをどう活かすか
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コンセプト:保険中心か、自費中心か、スポーツや美容に強いのか
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採算:家賃や固定費が売上計画に見合っているか
どれか一つだけに偏ると経営が不安定になりやすいため、この三角バランスを意識して開業場所を検討しましょう。
② ターゲットとサービス内容を先に決める
物件探しを始める前に「誰に・何を・いくらで」提供するのかを明確にしましょう。
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誰に:高齢者、学生、会社員、子育て世帯など
-
何を:保険施術、自費メニュー、外傷対応、美容整体など
-
いくらで:単価や通院回数、回数券・コースの設計
ターゲットとサービスが決まれば、「駅前がいいのか住宅街がいいのか」など、整骨院に最適な立地も自然に絞れてきます。
③ 立地が不利でも設計で補う方法を考える
理想の場所が取れなくても、工夫次第で十分に戦えます。
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2階以上や奥まった場所 → 予約制+高単価メニューで客単価を上げる
-
住宅街の路地 → 定期通院や紹介制度でリピートを増やす
-
競合が多い通り → 専門メニューを打ち出して差別化する
「立地が悪い=失敗」ではありません。施術設計や集客動線で弱点を補うことが可能です。
④ 商圏調査の基本を押さえる
難しい調査は不要ですが、最低限のチェックは欠かせません。
-
人口構成:高齢者が多いか、若い世帯が多いか
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昼夜間人口:昼は働く人が集まるか、夜は住民が戻るか
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競合状況:近隣に何院あり、それぞれどんな特徴か
-
導線:駅、バス停、スーパー、駐車場など人や車の流れ
この4点を見れば、整骨院のターゲットと街の動きが合っているかを判断できます。
⑤ コンセプト別に合う立地を選ぶ
整骨院の立地は、コンセプトに合う場所を選ぶことが大切です。
-
保険中心 → 高齢者が多い住宅街や集合住宅
-
自費中心 → 駅前や商店街などアクセスの良い場所
-
スポーツ外傷専門 → 学校や運動施設の近く
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美容・姿勢改善 → 若い女性が集まる商業施設や人通りの多いエリア
「うちは〇〇に強い整骨院です」と一言で言えるくらい、コンセプトと立地を一致させましょう。
⑥ 数字を使って赤字リスクを避ける
感覚だけで場所を決めると失敗のもとです。数字で冷静に確認しましょう。
-
家賃比率:売上の8〜12%程度が理想
-
必要来院数:1日あたり最低何人来れば黒字になるか
-
広告費:目立ちにくい場所なら多めに見込む
-
余裕枠:季節変動や修繕費をあらかじめ計算に入れる
数字の裏付けをとることで、「安いけど集客できない」「立地は良いけど赤字」という失敗を防げます。
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整骨院を開業する際の立地別での経営戦略
整骨院を新しく開業する場合は、需要のありそうな場所で競合が少ない場所で開業したいと考える人は多いでしょう。
実際に「はり師・きゅう師の施術所」「柔道整復師の施術所」の施術所数は年々増えており、開業場所も重要ですが、開業場所別での集客戦略も非常に重要です。
出典:日本政策金融公庫|はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所の創業ポイント
「人通りが多いから良い」「家賃が安いから安心」といった単純な理由ではなく、立地ごとの特性に合わせた戦略を立てることが大切です。
①駅前(遠方集客・自費強化・高賃料への対策)

駅前は、多くの人が集まるため遠方からの集客にもつながります。しかし、賃料が高く競合も多いため、戦略的に活用する必要があります。
- メリット:知名度アップが早い/幅広い層の集患が可能
- デメリット:家賃が高い/競合が集中しやすい
- 戦略:自費施術を強化し、高単価でも通う価値を提供する
駅前は「保険メイン」よりも「自費メイン」で戦う方が採算を取りやすい立地です。
②商店街・商業施設(家族同伴・回遊性・イベント連動)

買い物ついでに立ち寄れるのが強みで、幅広い年齢層にアプローチできます。
- メリット:主婦や高齢者、家族での通院が見込める
- デメリット:大型商業施設は賃料が高め/小規模商店街は競合が増えやすい
- 戦略:地域イベントやキャンペーンと連動して集客を強化
商店街は「地域密着型」で長く続けたい整骨院に向いています。
③オフィス街(昼休み・退勤後・短時間メニュー設計)

働く人をターゲットにできるのがオフィス街です。
- メリット:昼休みや仕事帰りに来院しやすい/自費施術の需要が高め
- デメリット:土日や夜遅い時間は集客が落ちやすい
- 戦略:15〜30分の短時間メニューや予約制で効率化
オフィス街は「回転率の高さ」と「利便性」が勝負ポイントです。
④住宅街(高齢者比率・紹介・定期通院の組み立て)
地域住民と長期的に関係を築けるのが住宅街の強みです。
- メリット:高齢者のリピートが期待できる/家賃を抑えられる
- デメリット:広域からの集客は難しい/広告や紹介が必要
- 戦略:紹介制度や回数券を導入し、リピートを安定させる
住宅街では「1人あたりの継続率」が経営の安定に直結します。
⑤ロードサイド(駐車・大型看板・右折進入対策)

一見すると交通量が多く有利に思えますが、実際には来院につながりにくいケースもあり、注意が必要です。
- メリット:遠方からも車で来院しやすい/大型看板での訴求効果が大きい
- デメリット:車の流れが速いと気づかれにくい/駐車場の配置が重要
- 戦略:駐車場の導線を整え、看板を目立たせる
ロードサイド型は「車で行きやすいかどうか」が集患の決め手になります。
⑥集合住宅内・医療モール(高齢者比率・保険中心)
マンションの1階や医療モール内に開業するパターンです。
- メリット:高齢者が中心で安定した来院が見込める/医療機関との相乗効果も期待できる
- デメリット:自費施術の比率が低くなりやすい
- 戦略:保険施術を軸にしつつ、紹介や口コミで広げる
医療モール内なら「安心感」が強みになります。
⑦通学路・スポーツ施設周辺(外傷・部活提携)

スポーツ外傷や成長期のケアに特化するなら、この立地が有効です。
- メリット:学生やスポーツ選手をターゲットにできる/外傷治療で強みを発揮できる
- デメリット:シーズンや学期ごとに患者数が変動する
- 戦略:学校やクラブと提携し、定期的なケアを提供する
スポーツ系に特化した整骨院なら、口コミや紹介で信頼を広げやすい立地です。
整骨院の開業を避けたい4つの場所

「人通りが多い」「賃料が安い」といった表面的な条件だけで場所を選んでしまうと、集客が難しくなることがあります。
整骨院にとって相性の悪い立地は存在しますので、事前に把握しておくことが重要です。
①日照・視界が遮られる区画(清潔感・安心感に影響)
患者は院の外観から安心感を得ることが多いため、立地の見え方は非常に重要です。
- 問題点:日当たりが悪い、植栽や建物で外観が隠れる
- リスク:暗く不安な印象を与え、初めての来院をためらわせる
「清潔そう」「入りやすそう」という印象を損なう立地は避けるのが無難です。
②騒音・振動が大きい環境(施術満足度の低下)
整骨院は「落ち着いて施術を受けられる空間」であることが求められます。
- 問題点:大通り沿いや鉄道高架下などで騒音・振動が響く
- リスク:リラックスできず、施術の満足度やリピート率が下がる
環境が快適でなければ、どれだけ技術が優れていても通院は長続きしにくいです。
③高層階・視認困難フロア(看板条件・エレベーター動線)
駅前でも、階数が高いと視認性が下がり集客には不利です。
- 問題点:人の視線は上下45度程度、3階以上は目に入りにくい
- リスク:看板を設置しても認知されにくく、飛び込み来院が期待できない
上層階の物件を選ぶ場合は、予約制やオンライン集客で補う必要があります。
④競合過密で差別化困難なミクロ立地(同質化のリスク)
人口が多いエリアでも、同業者が集中しすぎている場所は避けた方が賢明です。
- 問題点:価格競争に巻き込まれる可能性が高い
- リスク:差別化が不十分だと埋もれてしまい、集客が伸びない
同じコンセプトの整骨院がひしめくエリアでは、独自性を打ち出せない限り厳しい戦いになります。
整骨院の物件選びに活用したい6つのチェックリスト

立地が良くても、物件の条件が整っていなければ経営はスムーズに進みません。
内装工事や設備の可否、契約条件などを事前に確認しておくことで、後のトラブルを防ぐことができます。
ここでは、整骨院の物件探しで必ずチェックすべきポイントを整理します。
①居抜き/スケルトンの向き不向き
物件が「居抜き」か「スケルトン」かで、開業準備のコストとスピードは大きく変わります。
- 居抜き物件:前の店舗の内装や設備を活かせるため、初期費用が抑えられる
- スケルトン物件:自由度は高いが、工事費用と時間がかかる
- 選び方の目安:費用を抑えたいなら居抜き、こだわった設計ならスケルトン
いずれの場合も、既存設備の状態や配管位置は必ず確認しましょう。
②間口・天井高・柱位置・動線の確認
患者が通いやすく、院内が使いやすいかどうかは物件の構造に左右されます。
- 間口:外から院内が見えやすく、入りやすい雰囲気か
- 天井高:圧迫感なく施術できる高さか
- 柱位置:ベッドや待合スペースの配置を妨げないか
- 動線:受付から施術室、トイレまでスムーズにつながっているか
物件を見学するときは、自分が患者になったつもりで動線を確認するのがおすすめです。
③電気容量・給排水・空調・防音
設備の条件が整っていないと、追加工事で予算オーバーになりかねません。
- 電気容量:医療機器や照明を使用してもブレーカーが落ちないか
- 給排水:洗面や手洗いの設置が可能か
- 空調:夏冬でも快適に施術できるか
- 防音:周囲の騒音が入りにくく、院内の声も漏れにくいか
特に給排水や空調は、後から改善すると高額になりやすいポイントです。
④看板掲出可否・サイズ・共用部ルール
患者に認知してもらうには、看板の設置条件を事前に確認することが必須です。
- 設置可否:管理規約で看板の掲出が許可されているか
- サイズ:十分な大きさで設置できるか
- 共用部ルール:ビルやテナントのエントランスに案内サインを出せるか
看板の制限が厳しいと、集患力に大きく影響します。
⑤駐車場・駐輪場・ベビーカー導線
患者が通いやすい環境かどうかを判断するうえで重要なポイントです。
- 駐車場:台数は十分か、出入りがしやすいか
- 駐輪場:自転車が停めやすく安全に利用できるか
- ベビーカー導線:段差やスロープがあり、子連れでも入りやすいか
郊外型の整骨院では駐車場の有無が、都市部では駐輪場やスロープの有無が大きな差になります。
⑥賃料・保証金・更新料・原状回復条件
最後に、契約条件を冷静に確認することも欠かせません。
- 賃料:売上の8〜12%以内に収まるか
- 保証金:返還条件は明確か
- 更新料:何年ごとに発生するか
- 原状回復:退去時に大きな負担がないか
経営シミュレーションと照らし合わせて、リスクの少ない契約条件を選ぶことが大切です。
関連記事:整骨院・接骨院の内装をおしゃれにするには?レイアウト事例も紹介
整骨院の開業場所に困っているならまずはジョイパルにご相談ください
整骨院の開業は「資格を持っていればすぐにできる」というものではありません。
柔道整復師としての免許だけでなく、実務経験や施術管理者研修の修了、そして保健所への開設届など、制度面での準備が必須です。
さらに、物件の選定・内装工事・資金計画・広告戦略など、多くの工程を並行して進める必要があります。
特に開業直前には、次のような確認をしておくと安心です。
- 電話や予約システムなどの設備が正常に動作しているか
- 入口から受付・施術室までの導線に不便がないか
- 内装や看板が「清潔感・安心感」を与えられているか
- 限定キャンペーンや広告ツールが準備できているか
また、患者に信頼される整骨院をつくるためには、日々の改善と運営の工夫が欠かせません。ジョイパルでは、以下のようなサポートを行っています。
- 商圏分析や立地選びのアドバイス
- 物件紹介や内装プランの提案
- 開業資金計画の立案・調達サポート
- チラシ・ホームページなどの集客支援
- 採用やオペレーション体制づくりの支援

「自分に合った場所で、安定して経営できる整骨院を開業したい」そんな方は、ぜひジョイパルにご相談ください!
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整骨院を開業したいと考えている柔道整復師の方にとって、「実務経験はどのくらい必要なのか?」と疑問に思っていませんか?
2018年以降、施術管理者として届出を行うためには一定期間の実務経験と研修修了が必須となり、2025年現在は3年間の勤務経験が必要です。
本記事では、整骨院開業に必要な実務経験の期間や認められる勤務内容、施術管理者研修の概要についてわかりやすく解説します。
これから独立開業を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
整骨院の開業に実務経験が必要な理由
柔道整復師の資格を取得しただけでは、すぐに整骨院を開業して保険を扱えるわけではありません。
整骨院を開業して患者さんに安心して通ってもらうためには「施術管理者」としての届出が必要で、その条件のひとつが実務経験の積み重ねです。
以下の記事も参考になります。
接骨院・整骨院開業には資格(柔道整復師)が必要?国家資格だけではダメ?
整骨院で保険を扱うための受領委任制度

整骨院で健康保険を扱うには、施術管理者として地方厚生(支)局へ届出(登録)を行い、「柔道整復療養費の受領委任の取扱い」が認められる必要があります。この取扱いが認められると、患者さんは窓口で自己負担分のみを支払い、残りは施術所が保険者へ療養費を請求できます(本来の償還払いに対する例外的な仕組み)。
この仕組みを利用するには「施術管理者」として登録しなければなりません。施術管理者の要件として実務経験と研修修了が求められており、一般的な流れは次のとおりです。
-
柔道整復師として一定期間の実務経験を積む
-
実務経験期間証明書を勤務先から受け取る
-
施術管理者研修(16時間)を受講・修了する
-
地方厚生(支)局へ届出を行い、施術管理者として登録される
つまり、整骨院開業で保険を取り扱うには、「資格(柔道整復師)+実務経験+施術管理者研修」の3点がそろってはじめて、受領委任の取扱いが可能になります。
実務経験が義務化された背景
以前は柔道整復師の資格を取ればすぐに開業できました。ですが、知識不足による請求ミスや不正請求が問題となり、制度の見直しが行われました。2018年からは施術管理者になる条件が厳格化され、実務経験と研修受講が必須に変わりました。
- 不正請求を防ぐため
- 保険制度を適正に維持するため
- 患者に安心して施術を受けてもらうため
このような背景から、実務経験は「ただの条件」ではなく「信頼される整骨院を運営するための準備期間」と位置づけられています。
開業までの流れ全体を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
接骨院・整骨院の開業の流れ・必要な手続きと開業準備
整骨院の開業に必要な実務経験の期間と内容
整骨院を開業して施術管理者になるには、柔道整復師の資格に加えて一定期間の実務経験が欠かせません。
この実務経験の期間は制度改正により段階的に引き上げられ、現在では3年間が必要とされています。
2025年時点での必要年数(3年)

2025年現在、施術管理者として届け出を行うためには最低3年間の実務経験が条件となっています。
これは資格取得直後にすぐ開業できるわけではないことを意味します。
- 2018年4月~2022年3月まで:1年間の実務経験
- 2022年4月~2024年3月まで:2年間の実務経験
- 2024年4月以降:3年間の実務経験(現行ルール)
つまり、今から整骨院開業を目指す場合は、柔道整復師として3年間の勤務経験を積むことが必須です。
参考:厚生労働省保険局長|「柔道整復師の施術に係る療養費の受領委任を取扱う施術管理者の要件について」の一部改正について
非常勤やアルバイトはカウントされる?

実務経験は正社員だけでなく、非常勤やアルバイト勤務でもカウントされます。
ただし、勤務先の施術管理者や開設者が雇用契約を証明できることが条件です。
- 雇用契約が確認できる場合→カウント可能
- 短時間勤務であっても、雇用契約が成立していれば証明書の発行は可能
- 契約が曖昧な場合や証明できない場合→実務経験として認められない
アルバイト経験でも証明書を発行してもらえるなら実務経験に含まれるため、勤務形態にこだわらず「証明可能な経験」を積むことが重要です。
登録施術所の管理者(開設者又は施術管理者)が雇用契約期間を確認したうえで「実
務経験期間証明書」に証明するものであり、証明において雇用形態(常勤、非常勤、パート、アルバイト)や勤務時間は問わない。
なお、雇用契約内容が、他の常勤の勤務柔道整復師の勤務時間の3分の2未満であるなど、いわゆる短時間労働者であった場合でも雇用契約期間として認められるものであれば実務経験期間証明書の作成は可能である。
整骨院の開業を目指す人にとって、実務経験の3年間は単なる待ち時間ではありません。
この期間に臨床経験を積み、経営や患者対応を学んでおくことが、開業後の成功に直結します。
実務経験とあわせて、開業にかかる資金も準備する必要があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
接骨院・整骨院開業費用は最低いくら必要?資金ゼロ・開業費用を抑えるポイント
整骨院開業に欠かせない施術管理者研修
整骨院を開業するためには、実務経験と並んで施術管理者研修の受講が必須となります。
この研修は、柔道整復師が保険を正しく扱い、質の高い施術を提供するために設けられた制度です。
研修の概要(時間・費用・開催場所)
施術管理者研修は、公益財団法人柔道整復研修試験財団が主催し、全国各地で定期的に開催されています。
- 実施期間:連続した土日または祝日の2日間
- 時間数:16時間以上
- 費用:20,000円程度
- 開催場所:全国の主要都市
- 申込方法:柔道整復研修試験財団の公式サイトから申し込み
研修の内容は、療養費の適正な取り扱い方法や、整骨院の運営に必要な法的知識など。
修了後には「施術管理者研修修了証」が交付されます。
最新情報は、公益財団法人柔道整復研修試験財団のWebサイトにてご確認ください。
修了証の有効期限(5年)と注意点
研修修了証の有効期限は5年間です。
そのため、すぐに開業しない場合でも、有効期限を過ぎると再受講が必要になる場合があります。
注意すべきポイントは次の通りです。
- 届出のタイミングで修了証の有効期限が切れていると、再受講が必要
- 整骨院を移転する際にも修了証の提出を求められるケースがある
- 紛失した場合は再発行が可能だが、時間がかかるため要注意
研修はこれから接骨院を開業する方だけでなく、すでに施術管理者の方も施術管理者変更や移転などで新たに届出をし直す場合なども対象です。
また、施術管理者研修の有効期間は5年です。2023年7月以降は1度受講した方でも再度、事前の受講が必要な方もおられますので、有効期間にご注意ください。
施術管理者研修は単なる形式的な要件ではなく、保険を扱う整骨院の責任者としての知識を学ぶ大切な機会です。
開業を目指す方は、余裕を持って受講日程を確認し、実務経験の積み重ねと並行して準備しておきましょう。
整骨院の開業に必要な資格や条件については、こちらの記事も参考になります。
接骨院・整骨院開業には資格(柔道整復師)が必要?国家資格だけではダメ?
実務経験を積みながら整骨院開業準備を進める方法
整骨院の開業には3年間の実務経験が必要ですが、この期間を「待ち時間」として過ごすのはもったいないことです。
むしろ、この期間を活用して開業準備を進めておくことで、スムーズに独立へと移行できます。
経験を積む間にできる開業準備
勤務しながらでも、整骨院開業に向けて取り組める準備はたくさんあります。
- 資金計画の立案:開業費用や運転資金を算出し、融資や助成金の可能性を検討
- 商圏調査:勤務先の地域や通勤エリアを調査し、将来の立地候補をリサーチ
- 集客戦略の構想:チラシやホームページなどの広告方法を学んでおく
- 経営スキルの習得:数字の管理やスタッフマネジメントの基本を意識して学ぶ
- 内装や設備の情報収集:必要な機器やデザインの費用感を把握しておく
実務経験中にこれらを進めておけば、独立開業後に余裕を持ってスタートを切れます。
必要書類と届出の流れ
整骨院を開業する際には、実務経験の証明書や研修修了証を添えて、施術管理者としての届出を行う必要があります。
並行して、保健所への開設届や税務署への開業届など、複数の書類提出が求められる点も覚えておきましょう。
- 地方厚生局:施術管理者の届出(実務経験証明書+研修修了証)
- 保健所:施術所の開設届の提出
- 税務署:個人事業主としての開業届や青色申告の申請
これらの手続きは一度に行う必要があるため、事前にスケジュールを組んで準備しておくことが大切です。
整骨院開業は「資格を取ったらすぐに」できるものではありません。実務経験の3年間を準備期間と位置づけ、経営の知識や開業に必要な手続きを前もって整えることで、開業後の不安を大きく減らすことができます。
開業時に必要な助成金についても知っておくと安心です。
接骨院・整骨院開業の助成金・補助金4選【2025年最新】資金調達に役立つ制度を解説
整骨院の開業ならジョイパルにご相談ください!
整骨院の開業には、柔道整復師の資格だけでなく、実務経験や施術管理者研修の修了といった要件を満たす必要があります。
また、資金計画・立地選び・集客戦略など、開業準備は幅広く、ひとりで進めるには大きな負担となりがちです。
そんなときに頼れるのがジョイパルです。
ジョイパルでは、整骨院の開業を目指す方に向けて、以下のようなサポートを提供しています。
- 商圏調査や立地選びのアドバイス
- 物件探しや内装プランの提案
- 開業資金計画や助成金・融資のサポート
- 集客につながる広告・ホームページ制作の支援
- スタッフ採用やオペレーション構築のサポート
開業はゴールではなく、成功のスタートラインです。
「整骨院を開業してよかった」と思えるように、制度理解から経営までトータルで支援いたします。

開業準備で少しでも不安を感じたら、まずはジョイパルにご相談ください。
ジョイパルでは、このような質問をよくいただきます
| Q1 | 接骨院、接骨院の開院を検討中だけど、どこで開業するとよいでしょうか? |
|---|---|
| Q2 | 医療機器の購入を検討しているのですが・・・ |
| Q3 | 費用対効果の高い医療機器について聞きたいです! |
| Q4 | 中古医療機器の購入を考えているのですが・・・ |
| Q5 | 今まで以上に 患者さんの集客を考えていますが、どうすれば良いですか? |
| Q6 | 店舗を 患者さんが利用しやすいようにリフォームしたいのですが・・・ |


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